中堅私大の代表格、日東駒専。その中でも東洋大学はどこか影が薄かったのが今までのイメージでした。ところがその東洋大学がやってくれたのがこのキャンパスの都心回帰。その準備はまだ工場等制限法が撤廃される前から始まっていました。東洋大学はまず白山キャンパスに隣接した敷地を購入しました。それほど広くはない土地ですが、これによって白山キャンパスを拡張します。そして法律撤廃と同時に校舎を嵐の様に建てまくります。こうして大学設置基準をクリアしそれによって川越キャンパスにあった1~2年生を白山キャンパスに吸収。4年間の一貫教育体制を成し遂げました。この東洋大学の動きに受験生は敏感に反応します。この年から東洋大学の志願者数は激増を始めました。さらに東洋大学は白山第二キャンパスを作り板倉にあった国際地域学部をここにまとめます。これも同様に受験生が大激増となりました。
東洋大学の都心回帰の最大の特徴は大学4年間をワンキャンパスで一貫就学させることでした。もともと4年間一貫就学は国立大学が教養課程と専門課程に分断されていることに対する私立大学の最大の長所のはずでしたが、戦後の私立大学は無茶な拡大を続けて自らの長所を放棄してしまったようなものなのです。東洋大学はこれを本来の姿に戻したといっていいでしょう。東洋大学の成功を見た各大学の動きはとても敏感でした。法政、共立などがこれに続き、さらに長年遠隔地のキャンパスとの学年割れに悩んできた青山学院がとうとう2012年に全学部を渋谷の青山キャンパスに集約することを決定。青山のこの決定は大学の人気勢力図に大きな影響を与えることになりました。また実践女子は日野市のキャンパスから現在中高しかいない渋谷キャンパスの一角を高層化して2015年に主要の学部を4年間渋谷キャンパスで就学とすることを決定しました。
ただこうした動きができる大学というのは実際はかなり限定されています。つまりもともと都心部にある程度の規模のキャンパスが存在していることが大前提です。それと文系学部すべてを4年間一貫して通わせられるかどうかが鍵です。法政の場合は経済学部や新設学部が多摩キャンパスなので、学部間で人気格差がはっきりでてしまいます。全学部を全学年出ないとあまり意味がないということです。これができた(できる)のは青山学院大学と東洋大学くらいでしょう。あとは明治なんかだと学生数が多い一方で都心キャンパスの敷地は非常に狭くまた既に高層化しきっているので現状の学年割れを続けるしかないし、中央なんかも学生数が多く、しかも都心キャンパスは多摩移転で売却してしまっているので帰れる家自体ありません。もしこれから都心に土地を購入するとしたら莫大な土地購入費に校舎の建設費用、それに多摩キャンパスを捨てるわけにはいかないので学年割れにしても学部割れにしても管理経費が倍増して間違いなく大学は破産してしまうでしょう。したがって中央大学が都心回帰することはもうありえないでしょう。
全学部4年間一貫した本当の都心回帰ができる大学は今後人気が確実に高まり、できない大学は当然ですが人気が落ちます。4年間都心キャンパスで一貫して就学できる大学でなければわざわざ地方から東京に出てくる意味もあまりなくなるでしょうしね。似非の東京の大学では地方の受験生だけでなく首都圏の受験生もあまり魅力を感じなくなります。早稲田でも所沢にある学部や慶應でも藤沢にあるSFCなんかはそろそろ早慶ブランドだけじゃ持たなくなりますね。だから大学選びは本当に良く考えてしたほうが良いです。今までのネームバリュや情報操作された予備校の見せ掛けだけの偏差値に流されて入学してしまい、いざ入学したらとんでもない僻地キャンパスで毎日辛い思いをしながら通ったり、日大や明治法政のように大学というよりも専門学校のような高層ビルだけのキャンパスで学生生活を送るのはかなり味気ないですよ。日大は人数も多いのでその分目立つケースが多いのですが、日東駒専の中でダブル合格して一番選ばれているのはじつは日大ではなく東洋です。これは日大も学部によっては4年間都心就学ですが、法学部や経済学部などは都心にあってもビルだけですし、またなによりも日大は総合大学というよりも単科大学の集合体であるので、学部が集まることによるダイナミズムが全く感じられないためだと思います。なんと驚く話ですが、最近では中央大学を蹴って東洋大学に入学する受験生も少なからずいるらしいです。
東洋大学の都心回帰の最大の特徴は大学4年間をワンキャンパスで一貫就学させることでした。もともと4年間一貫就学は国立大学が教養課程と専門課程に分断されていることに対する私立大学の最大の長所のはずでしたが、戦後の私立大学は無茶な拡大を続けて自らの長所を放棄してしまったようなものなのです。東洋大学はこれを本来の姿に戻したといっていいでしょう。東洋大学の成功を見た各大学の動きはとても敏感でした。法政、共立などがこれに続き、さらに長年遠隔地のキャンパスとの学年割れに悩んできた青山学院がとうとう2012年に全学部を渋谷の青山キャンパスに集約することを決定。青山のこの決定は大学の人気勢力図に大きな影響を与えることになりました。また実践女子は日野市のキャンパスから現在中高しかいない渋谷キャンパスの一角を高層化して2015年に主要の学部を4年間渋谷キャンパスで就学とすることを決定しました。
ただこうした動きができる大学というのは実際はかなり限定されています。つまりもともと都心部にある程度の規模のキャンパスが存在していることが大前提です。それと文系学部すべてを4年間一貫して通わせられるかどうかが鍵です。法政の場合は経済学部や新設学部が多摩キャンパスなので、学部間で人気格差がはっきりでてしまいます。全学部を全学年出ないとあまり意味がないということです。これができた(できる)のは青山学院大学と東洋大学くらいでしょう。あとは明治なんかだと学生数が多い一方で都心キャンパスの敷地は非常に狭くまた既に高層化しきっているので現状の学年割れを続けるしかないし、中央なんかも学生数が多く、しかも都心キャンパスは多摩移転で売却してしまっているので帰れる家自体ありません。もしこれから都心に土地を購入するとしたら莫大な土地購入費に校舎の建設費用、それに多摩キャンパスを捨てるわけにはいかないので学年割れにしても学部割れにしても管理経費が倍増して間違いなく大学は破産してしまうでしょう。したがって中央大学が都心回帰することはもうありえないでしょう。
全学部4年間一貫した本当の都心回帰ができる大学は今後人気が確実に高まり、できない大学は当然ですが人気が落ちます。4年間都心キャンパスで一貫して就学できる大学でなければわざわざ地方から東京に出てくる意味もあまりなくなるでしょうしね。似非の東京の大学では地方の受験生だけでなく首都圏の受験生もあまり魅力を感じなくなります。早稲田でも所沢にある学部や慶應でも藤沢にあるSFCなんかはそろそろ早慶ブランドだけじゃ持たなくなりますね。だから大学選びは本当に良く考えてしたほうが良いです。今までのネームバリュや情報操作された予備校の見せ掛けだけの偏差値に流されて入学してしまい、いざ入学したらとんでもない僻地キャンパスで毎日辛い思いをしながら通ったり、日大や明治法政のように大学というよりも専門学校のような高層ビルだけのキャンパスで学生生活を送るのはかなり味気ないですよ。日大は人数も多いのでその分目立つケースが多いのですが、日東駒専の中でダブル合格して一番選ばれているのはじつは日大ではなく東洋です。これは日大も学部によっては4年間都心就学ですが、法学部や経済学部などは都心にあってもビルだけですし、またなによりも日大は総合大学というよりも単科大学の集合体であるので、学部が集まることによるダイナミズムが全く感じられないためだと思います。なんと驚く話ですが、最近では中央大学を蹴って東洋大学に入学する受験生も少なからずいるらしいです。