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伊勢根付職人 梶浦明日香の『手のひらの幸せ』

藤井聡太さんの根付に込めた意味

あまり、根付に込めた意味は言わないで
気がついてもらえるのが
根付の面白いところなのですが
(もちろん、気がついてもらえなくてもいい)

今回は興味を持ってくれる人が多いので
藤井聡太さんの根付に込めた意味を
種明かししちゃいますね。




藤井聡太さんの左に置かれている巾着に付いているこれ。



藤井さんが左手に持っているこちらが根付です。









さて、藤井聡太さんに根付を。

と、頼まれた時、
藤井聡太さんのことを調べて、

彼は‘午年’だということがわかりました。

それなら将棋の駒の桂馬か、左馬かな。
やっぱり、縁起を担いで、
左馬がいいなと考えていました。

左馬は、馬は左から乗るもので、左馬は倒れないというところからつまづかないものとして、縁起の良い贈り物などとして使われてきました。
また、馬を逆に書くことで、
‘舞う’
大きく成長する、商売繁盛、

などの意味があるようです。


よし、左馬ならピッタリだ。
と、彫るものが決まりました。


ご注文の段階ではここまでだったのですが、
何かもう一つ、ひねりを加えたい。
藤井さんだからこそ、藤井さんが持つからこそ
意味を持つような、
藤井さんを象徴するような根付にしたい。


とても急ぎのご注文で、
もちろん予算の関係もあるなか、
でも、何かもう一つ、誰かに話したくなるような、
根付らしい、ひねり、洒落、おかしみを、
そして、伊勢根付らしい持つ人の幸せを願う気持ちを彫りたい。


そこでふと思いついたのが、
‘瓢箪から駒’

調べてみると、
瓢箪から駒の駒は
本来は馬のこと。
‘瓢箪から馬’
だったものらしい。

なら、この根付にピッタリ。
そして何より、


‘瓢箪から駒’

の意味は、

‘想像できないようなとんでもないことを成し遂げる’

まだ10代で5冠を達成した藤井聡太さんに
ぴったりな言葉。


藤井聡太さんが持つ根付にピッタリではないかと、
下に瓢箪を彫らせていただきました。





藤井聡太さんに使ってもらえた経緯などは
また許可をもらえたらご紹介しますが、


藤井聡太さんはこの根付を、
「シンプルながら温かみのある根付で、とても気に入りました。」

とおっしゃってくださったとお聞きしました。



ここに込めた意味なども、
気がついてくれているような気がします。

そしてまた、東海女性職人グループ『凛九』の活動についても言及してくださり、
自分も将棋の魅力を広く伝えられるよう努めたい、とも。

本当にありがたいです。
藤井聡太さんはもう多くの結果と共に
将棋の魅力をたくさんの人に伝えています。
我々はまだまだこれからですが、
伝統工芸の魅力もまた、使ってくださる方が喜でくれることで伝わります。
私は喜んでもらえる根付を作ることを心がけ、みんなで良い作品とともに伝統工芸を発信していくべく、これからも精進します。




さて、今日は
叡王戦第2局、地元名古屋での対局です。

ドキドキ、温かく見守りましょう♪

asuka-netsukeさんの出品

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