練馬・板橋の注文住宅/アセットフォー日記(http://blog.goo.ne.jp/assetfor)

お打ち合わせ、設計、建築中現場、見学会のことなどアセットフォーの注文住宅家造りの日々を皆様にお伝えいたします。

雨仕舞を行っています。

2018年05月31日 11時17分02秒 | 外壁・屋根・外構工事

今にも雨が落ちて来そうです。

『FPの家 Y邸』

なんとか雨を逃れることが出来ました。

無事、外壁の遮熱透湿防水シートを張り終えることができました。

まずは一安心です。

練馬・板橋も、いつ梅雨入りするかわかりませんからね・・・。

とは言っても、細かい部分の止水処理はまだまだ終わっていません。

天気を見ながら、早急に進めないといけませんね。

バルコニー腰壁天端の防水テープ処理を撮ってみました。

更に、ここに専用部材を取付けます。

水道配管の周りには、防水テープを増し貼りしました。

CD管の廻りには、ゴームパッキンを取付け。

防水シートを貫通する電線の廻りは、ストレッチ防水テープで隙間なく貼付けます。

こうした『雨水の侵入する怖れのある部位』は無数に存在します。

これらに確実な止水処理を行い、雨漏りのないようにしなければなりません。

またこうした部位は、室内空気が漏れる漏気箇所にもなります。

室内側からのウレタン処理や気密処理も徹底する必要があります。

『ローマは一日にして成らず』なんて諺がありますが、

『高断熱・高気密住宅も一日にして成らず』なんです。

2階では、天井野縁が組まれています。

今回はセルロースファイバーによる天井断熱を採用しています。

2階天井部分の電気配線が終われば、いよいよ防湿・気密シートの施工も始まります。

梁下端のレベルを揃えて、シート施工をやりやすくするための下地入れも着々と進んでいますしね・・・。

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省エネ基準適合義務化

2018年05月31日 08時00分00秒 | 建築基準法・行政の動き等

2020年までに新築住宅の省エネ基準への適合を段階的に義務化することを決めた閣議決定を経て、建築物省エネ法が施工されて1年が経ちました。

上記は国交省が実態把握を目的に2015年度時点で実施したアンケート結果を基に算出されたデータです。

300㎡未満の小規模建築、中でも戸建住宅の基準適合率は53%。

うち注文住宅は54%、建売住宅は43%となっています。

年間着工戸数が4戸以下の事業者と150戸以上の建売戸建住宅事業者の適合率の差も凄いですね。

こちらは住宅事業者に『高性能住宅』を建てる際に注力している項目を3つまで挙げてもらった結果です。

暖かい・倒れない・省エネがトップ3なんだそうです。

そして顧客が求める項目のトップ3も暖かい・倒れない・省エネの3つ

双方ともに暖かい&省エネが入っているのに、なんで基準達成率がここまで低いんでしょうか?

理解できません。

住宅後進国と言われる我が国です。

仮に基準を100%達成できたとしても、まだまだ後進国のままなんです。

欧米はどころか、中国や韓国の家にもはるかに及ばない・・・。

これらの国はパッシブハウス基準並みの家を目指しているのに(涙)

これでいいのか???

頑張れニッポン!

頑張れ地域密着工務店!

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お引渡しの後で・・・

2018年05月30日 08時00分00秒 | 注文住宅 その他

 

今日はアセットフォーの定休日。

このところ、なんだかドタバタしていて疲れが抜けないんですよね。

そんな訳で、ゆっくりと身体を休めたいと思います。

今回は、先月お引渡しした『FPの家 M邸』のその後をお知らせします。

お引渡しの後、色々と依頼を受けていたんですよね。

ようやく、まとまりました。

壁掛けテレビの下に開口を設け

テレビ配線をテレビ裏にある階段下収納側に移設。

ここにAV機器を設置するそうです。

吹抜けで回っていた天井扇、速度調整用のレギュレターを取付けました。

これで6段階の速度調整が可能です。

見学会の時、ビュンビュンと凄い勢いで回っていたのを思い出します。

階段下収納

そして玄関脇のシューズクロークに、棚柱を取付けました。

2階主寝室のウォークインクローゼットも同様です。

ついでに洋服掛け用のパイプも取付ました。

スーツの量が多いので、しっかりと作って欲しいという要望だったので、柱を立ててみました。

そうそう、吹抜けに光を届けるための引き戸がありましたよね。

転落予防の為の手摺を設置しました。

そして、天井にはホスクリーン。

洗濯物もたっぷり干すことが出来ます。

キッチンの背面には、吊り戸棚を追加しました。

もちろん、下部引出しと同じタモの扉で雰囲気を合わせました。

その隣の収納内部の棚板も追加です。

収納量大幅アップしました。

洗濯機置き場には、化粧棚を設置しました。

洗剤などの小物も、たっぷりと収納できそうですね。

リビング隣の小上がり下のムカデ収納、覚えているでしょうか?

扉のデザインを少しだけ変更しました。

タモの共材を木目を切り替えて框上にしてみました。

少し高級感が出たと思います。

バルコニーに手摺が付きました。

竿掛けも設置し、1階でも洗濯物が干せるようになりました。

ここにタープを掛ければ、日射対策にもなりそうです。

そうそう、先日お邪魔した際にエアコンは稼働していませんでした。

それなりに暑い日だったんです。

窓を開け、網戸を閉めて通風による採涼を行っているご様子。

たしかに良い風が抜けていて、気持ち良かったですよ。

さりげなく、奥様に通風時の注意点を軽くレクチャーさせて戴きました。

「なんでもかんでも、窓を開ければ良い訳ではありません。」

「室内と比較して、温度や湿度が低い時に限って窓を開けましょう!」

「夜から早朝に掛けてが有効です。湿度の高い日は開けない方が良いと思います。」

口を開けて『ポカーン』といった表情の奥様。

「とにかく開ければ良いと思っていました。」

「エアコンを動かした方が良い日もあるんですね。」

省エネも大切ですが、快適も大事だと思います。

ましてや、窓開けで湿度過多となりカビが生えたりしたら・・・。

天然木や漆喰壁だから大丈夫でしょ?

なんてタカをくくっている方々もいますが、そんなことはありません。

むしろカビやすい場合だってあるんです・・・。

 

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配筋工事始まりました。

2018年05月29日 17時20分44秒 | 注文住宅/地盤調査・地盤改良・基礎工事

天気予報よりも晴れて暑い一日でしたね。

湿度も高かったし・・・。

『FPの家 K邸』

ようやく配筋工事が始まりました。

捨て谷の上に書かれた基礎の墨です。

基礎の中心線と外枠の内側の線となります。

この線に合わせて、写真のように鋼製型枠を設置していきます。

設置には『巾止め金具』を使います。

線に合わせて金具を打ち付け、そこに型枠を嵌め込むだけ・・・。

コーナー部分などの色々なパーツも揃っています。

基礎の型枠と言えば、昔は木製でした。

今は鋼製が主流だと思います。

基礎断熱を行っている工務店が増えているそうなので、断熱型枠も増えているんでしょうね。

巾止め金具を固定するためには、捨てコンがあった方が作業効率が上がります。

写真は地中梁部分の捨てコンクリートに引かれた基礎の中心線ですが、鉄筋を配置する際にも捨てコンがあった方が間違いありません。

スペーサーブロックを撮ってみました。

これを捨てコンの上に置き、その上に鉄筋を配置します。

今朝納品されたばかりのユニット鉄筋です。

予め工場で加工されたものが現場に入ってきます。

現場ではこれを配置し、継手部分を結束線で縛るだけなんです。

まずはコレを外回りに配置しています。

天気は下り坂ですが、うまくいけば1週間程度で組み終わると思います。

次は配筋の具合をレポートしたいと思います。

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省エネ調理器具とその効果

2018年05月29日 08時00分00秒 | ゼロエネルギーライフ(ZEL)

省エネルギー性の高い電子レンジを選ぶ時には年間消費電力量が小さいモノを選びましょう。

レンジ機能以外にオーブン機能を多く利用する場合は、オーブン機能の年間使用費電力量にも注目しておきたいところです。

電子レンジは野菜の下拵えや余ったご飯の加熱ど、工夫すると短時間で調理ができ、とても活躍します。

またレンジの途中でかき混ぜたり裏返したりすると、効率よく使えます。

ただし加熱し過ぎると食材を傷めるだけでなく、電力も多く使うので注意が必要です。

省エネと言えば、高断熱・高気密住宅!

コレ、私達住宅業界の悪い癖ですよね。

省エネに必要なのは、何も高性能住宅ばかりではありません。

住まい方・暮らし方を変えて、快適さはそのままにエネルギーの消費を少なくする。

そんな暮らし方をゼロエネルギーライフと言います。

できることから、コツコツと始める。

大切な事だと思いませんか?

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瑕疵保険検査でした。

2018年05月28日 18時52分34秒 | 補償・性能表示・住宅瑕疵担保履行法等検査

なんだか、雲行きが怪しいですね。

雨降らないで欲しい・・・。

『FPの家 Y邸』

午後一番で、瑕疵保険の躯体・金物検査が行われました。

外壁下地のハイベストウッドを一枚一枚丁寧に確認しています。

どうやら釘の種類と間隔を見ているようですね。

「この釘間隔、広くないですか?」

「面材耐力壁になっていないところは、釘間隔を広めに打っているんですよ。」

「なるほど、CN65釘を使っている所が耐力壁ですね。」

「はい、CN50釘の所は耐力壁ではありません。」

タルキと桁を留めるヒネリ金物の取付要領もしっかりとチェック。

随分と丁寧な検査です。

ビックリ!

柱の太さを縦・横ともに測っています。

筋違や梁も同様です。

「聞いていいですか?」

「あの小屋束の上部ですが、母屋との間にカズガイが打ってあります。」

「あちらの小屋束は、上下カズガイ留めですよね。」

「どうして、あの小屋束の下側にはカスガイが打たれていないんですか?」

確かに分かりにくいですよね。

あの小屋束の下側は、桁と金物工法用の金物で留め付けられているんです。

「ドリフトピンが見えると思います。金物工法なんですよ。」

「・・・。」

いつもと同じ検査時間でした。

随分と精力的に検査して戴きました。

「現場がきれいに片付いているから、見るのが楽でした。」

「助かりましたよ、ありがとうございます。」

「いえいえ、こちらこそ・・・。」

良い検査員に当たったようですね。

検査、無事終了です。

造作出窓のサッシも無事、取付け完了。

これでようやく、防水紙を張ることが出来ます。

構造金物のウレタン処理&気密処理も出来るし・・・。

天井には、防湿・気密シート用の下地も組まれ始めています。

引き続き、構造見学会に向けての準備を進めたいと思います。

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重宝しています。

2018年05月28日 08時00分00秒 | 注文住宅/電気・空調設備

弊社がつくる高断熱・高気密住宅では居室連続冷暖房を採用しています。

高断熱住宅をつくる以上、高気密って当然必要な性能なんです。

でもコレって厄介なんですよね。

必ずしも良いことばかりとは限らない・・・。

例えば、屋内外の気圧差によって外気がエアコンのドレーンホースから屋内に逆流することがあります。

エアコンを稼働していると「ポコポコ」音が気になるんです。

そんな時に重宝するのがコレです。

知ってる人は知っている。

そして使っている。

でも、知らない人も大勢いると思います。

そんな製品をご紹介します。

因幡電気産業㈱のルームエアコン用消音・防虫弁『おとめちゃんDHB』です。

おとめちゃん

なんとも微妙な名前ですよね。

漢字で書くと『音止ちゃん』なんだそうです。

音を止めるからおとめちゃん、ナルホド・・・。

でも、おととめではないでしょうか?(笑)

この製品を使えば、ポコポコ音を防止しながらドレン排水をスムーズに排出できます。

逆流防止弁でありながら、屋内への虫の侵入や異臭抑制効果も期待できるとか。

本当に助かっています。

C値が0.2㎠/㎡くらいになると、ポコポコ音が気になるようです。

でも大丈夫。

取付け方法は至って簡単ですから。

ドレンホースの室内機から1.0m以上低い位置にコレを垂直に取り付けるだけ。

傾けたり、横にするのは厳禁です。

配管カバーを取り付ける際には通気を妨げないような配慮が必要となります。

ドレンホースとの接続はビニールテープで。

接着剤の使用は厳禁です。

定期的な清掃およびメンテナンスも必要です。

えっ、どんなことするの?

夏季冷房運転開始時や長時間使用しなかった場合には、弁にスライム等が付着していることがあります。

本体が透明だから、すぐわかります。

見ていて気持ちの良いモノではありませんが・・・。

こうした時には、分解清掃を行いましょう。

方法はカンタンです。

①ルームエアコンが停止していることを確認する。

②化粧カバーを外し、弁を剥き出しにする。

③下図のようにフタ部の2箇所のツメを開き、本体からフタ部を外す。

④外したフタ部にある弁に清水を掛け、きれいに洗浄する。

⑤ホースが固定されていて動かない場合には、ビーニールテープを剥がして取外す。

⑥元に戻したら、逆の要領でフタ部と本体を繋ぐ。

以上です。

正常に動作することを確認して作業は終了。

もしも正常に作動しない場合は、交換する必要があります。

またエアコン洗浄の際には、おとめちゃんを外さなければなりません。

取付け位置を決める際には、メンテナンスの為のスペースがあるかどうかを確認しましょう。

これって、誰に対して書いてるんだろう・・・。

時々わからなくなります。

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捨てコン、打設しました。

2018年05月27日 12時00分00秒 | 注文住宅/地盤調査・地盤改良・基礎工事

今日は日曜日、現場作業はお休みです。

昨日の様子をアップしたいと思います。

『FPの家 K邸』

朝一番の写真です。

鋤取りが終わっています。

この上に砕石を敷き詰め、転圧。

これ地業と言います。

本来は、基礎下の地盤を突き固め不同沈下を防ぐ重要な作業なんです。

でも、鋼管杭による地盤改良を行っているし・・・。

この場合の目的は何なのでしょうか?

砕石の上に、防湿シートを敷き詰めます。

ジョイント部分も、ガムテ-プを使ってしっかりと貼り合せます。

地面からの湿気が基礎内に侵入する事を防ぐのが目的。

コンクリートがあるんだからいいじゃん!

なんて方も多いと思います。

『防湿コンクリート』っていうくらいですからね。

湿気を通しやすいかどうかは『透湿抵抗』で判断することができます。

この値が高ければ湿気は通りにくく、低ければ通しやすいことになります。

例えば、防湿シートに使う厚さ0.1mmのポリエチレンシートの透湿抵抗は300㎡・h・mmHg/g。

対する、厚さ100mmのコンクリートは70㎡・h・mmHg/g。

ねっ、全然違うでしょ?

いずれにしても、その透湿抵抗は充分大きいんですけどね・・・。

捨てコンの打設風景です。

コンクリートを流していますが、捨てコンは地業の一部。

決して構造ではありません。

単に地業の表面を平らに均し、スペーサーブロックの座りを良くする。

そして、鉄筋のかぶり厚さを確保する。

そのために必要な施工という位置づけになっています。

捨てコン打設完了。

『捨て』なんて言葉がついていますが、要らない訳ではありません。

確かに省略することでコストカットは出来ますが、その分『施工精度』の担保が難しくなる。

私はそう考えています。

砕石をどんなに丁寧に転圧しても、スペーサーブロックに荷重が掛かれば沈んでしまいます。

沈んでしまえば、鉄筋のかぶり厚さ60mmを確保することは出来ません。

でもスペーサーブロックって、鉄筋の下にありますよね。

ネットから写真を拝借しました。

この現場も捨てコン打設していませんね。

この段階では、かぶり厚さ60mmを確保出来ているようです。

1mm下がったらアウトですけど・・・。

ところで鉄筋に載らないで、どうやってコンクリート打設するんだろう?

弊社のコンクリート打ち込みの様子です。

あっ、鉄筋踏んでる。

耐圧盤の鉄筋間隔は150~200mm、場合によっては100mmなんて事もあります。

踏むな!と言う方が無理だと思います。

コンクリート打設しちゃえば、見えなくなるし・・・。

「踏んだって下がらないよ。」

本当でしょうか?

またまた、ネットから拝借。

完全に沈んでいます。

こんなケースが極めてレアであることを願うばかりです。

ネットから拝借したイラストです。

こちらの現場は捨てコンを打設しているようですね。

スペーサーブロックの役割が良くわかると思います。

厚さ50mmのコンクリートがあれば、載ったって沈むことはありません。

捨てコンの省略、間近で施工を見ている私としては、省いていい施工とは思えないんですけど・・・。

捨てコンがあれば、そこに鉄筋の墨を入れる(配置を書く)ことも可能です。

当然、間違いも減るでしょう。

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断熱と空気

2018年05月27日 08時00分00秒 | 省エネ住宅の基本

静止空気は熱伝導率0.022W/m・Kと低く、この性質を利用して断熱材は作られています。

断熱材内部にできるだけ小さな空隙が出来るように加工してある訳です。

木材も、その樹種によって熱伝導率が異なります。

スギなどの比重が小さい木材は、その中に空隙が多いことから熱伝導率が小さくなります。

壁内に密閉された空気層がある場合、その層も断熱性能を見込むことが可能です。

空気には若干の粘性がある為、垂直方向で2.0cm以下の層であれば対流は起こりません。

逆に通気層を設ける場合には、この粘性によって通気が妨げられるので、2~3cm以上確保した方が効果的です。

空気層の熱抵抗は以下の表を使って計算できます。

例えば8mmの中空層であれば、

0.09㎡・K/W×0.8cm=0.072㎡・K/W

となります。

密閉空気層が対象のため、通気層を含めることはできません。

最近の複層ガラスの空気層は1.6cmですから、この計算によれば熱抵抗は0.144㎡・K/Wとなります。

これって、熱伝導率0.018W/m・Kの断熱材でも2.6mmにしか相当しません。

えっ、そんなもんなの

って、感じですよね。

でもこの計算式、意外と使えるかも知れません。

厚さ105mmの壁の中に熱伝導率0.020W/m・Kの断熱材を充填し、その内側に30mmの中空層を設けた場合の熱抵抗を計算してみましょう。

中空層の厚さが20mm以上ありますが、躯体なので0.09×中空層の厚さとなります。

0.105m/0.020W/m・K+0.09×3cm=5.52㎡・K/W

これを一般的に使われているグラスウール16Kに換算すると、24.8cm分になります。

中空層の分だけでも12mm分です。

凄いでしょ?

でも、気密施工をしっかりとしなければ『密閉中空層』にはなりませんよね。

施工時には、充分な配慮が必要になると思います。

省エネエコ住宅

設計究極マニュアル

増補改訂版

野池政宏 編・著

エクスナレッジ 刊

より、一部を抜粋させて戴きました。

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出窓造作

2018年05月26日 16時33分24秒 | FP工法/屋根・壁・床断熱材・断熱サッシ

雲行きが怪しくなってきました。

雨が降らないといいんですけど・・・。

『FPの家』

造り付の出窓が少しづつ出来てきました。

内側から見ると、こんな感じ。

出窓の床・壁・天井すべてをFPパネルで作っています。

外から見ると、こんな感じです。

後は樹脂サッシを取付けるだけ・・・。

色々と難しいんですよね、造作出窓って。

でも、需要があるんだから仕方ありません。

どうせ作るなら、しっかりとしたものを作らないと・・・。

何だかわかりますか?

防水バルコニーの床に施工する『FRP』の材料です。

ガラスマットを敷き込み、これに樹脂を含浸させ、ローラーで空気を抜きながら平らに均します。

この作業を2回繰り返した状態を撮りました。

そして、その上にトップコートを上塗りすれば完成です。

FRP防水施工も無事終わりました。

玄関ドアも取付完了。

外壁下地のハイベストウッドも張り終わり、防蟻処理も完了です。

今回は、天井にセルロースファイバーによるブローイングを行います。

吹込み施工は当分先ですが、その為の準備は既に始まっています。

写真は屋根垂木の内側に貼られた隔紙を撮ったもの。

天井下地から400mm以上の高さに吹込まれたセルロースファイバーが、タルキ間から零れないようにしています。

そしてこの後は、天井野縁を組み、防湿・気密シートを丁寧に貼らなければなりません。

床の気密処理も進んでいます。

配管廻りに充填されたウレタンを平らに削り

その上に丁寧にアルミ気密テープを貼ります。

玄関ドアと壁パネルにも、アルミ気密テープが貼られました。

樹脂窓と壁パネルも同様です。

先日吹かれたウレタンを平らに削り、そこにアルミテープを貼っている様子です。

まだ半分しか貼られていませんね。

細かい仕事なんですよ、実際。

地味ではありますが、その後の暮らしやすさに確実に効いてくるんです。

2階床や梁と壁パネルや柱の接合部にもテープが貼られています。

この後も、地味な作業が続くんです・・・。

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建物解体中です。

2018年05月26日 08時00分00秒 | 注文住宅 その他

解体工事が始まりました。

道路から高低差のある敷地の為、1階部分が車庫になっています。

この車庫が問題なんですよね。

配筋の具合など構造が全くわかりません。

よって安全を確認できない・・・。

古くなった建物を解体して、新しい建物に建て替えようとすると色々と余計なことを行政から指導されます。

当然費用も嵩みます。

色々と検討した結果新築を諦め、車庫はそのままにして耐震&断熱リフォームを行うことになりました。

『リボーン・A邸』

外階段をエッチラ・オッチラ登って建物に辿り着きます。

解体工事も大変です。

でも、ドンドンと内装が剥がされていきます。

凄いペースです。

構造材をそのまま活かす所謂『スケルトンリフォーム』となります。

まずは骨組みの状態にして、構造をしっかりと把握。

その後、構造計算に基ずいて耐震補強を行います。

もちろん基礎の補強も行います。

断熱材が出てきました。

カビている様子はありません。

室内側に意図しない通気層が出来ていました。

この位の築年数の建物には多いんですよね、この『意図しない通気層』。

床下の冷気が壁の石膏ボード裏を通り、天井から外に抜けていきます。

だから、壁がスースーして寒い。

シングルガラスの窓や壁から冷輻射がヒシヒシと伝わってくる家です。

足元も冷たいんですよねー。

今回は、断熱&気密工事も行います。

暖かい家になりますよー。

楽しみにお待ちください。

写真は、洗面所に設置してあった洗面化粧台の洗面ボールです。

お隣の方が譲って欲しいというので、取外してお届けしました。

ホーロー製なので、綺麗に磨けばまだまだ使えそうです。

なんとなくかわいいし・・・。

こうしたリサイクルもいいですよね。

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余分な土を捨てています。

2018年05月25日 17時39分16秒 | 注文住宅/地盤調査・地盤改良・基礎工事

今日の練馬・板橋も蒸し暑いですよー。

現場廻りの際、作業着を脱いでTシャツになってしまいました。

『FPの家 K邸』

今日から基礎工事を行っています。

まずは、根切り・鋤取り&残土搬出からスタートです。

残土を近くの処分場に運ぶために、4t車×1台と2t車×2台そしてユンボを用意しました。

先日設置した遣り方を活用して、地面にチョークで墨を引きます。

これを目安にユンボで大まかに掘削、余分な土を集め、ダンプに積み込みます。

敷地の端にオートレベルを据え付け、地盤レベルを確認しながら根切り底の微調整を行います。

この手の細かい作業は、やっぱり手作業です。

剣スコップ・角スコップや鋤が大活躍。

根切りが進むと、鋼管杭の先端が姿を現しました。

キャップを用意し、金づちで打ち込めば杭頭処理完了です。

基礎伏図を確認しながらの作業です。

何故なら地中梁や高さの異なる耐圧盤があるから。

ベタ基礎と云えば、すっきりとしていて布基礎よりも工事が簡単そうなイメージがあると思います。

でも、そんな事はありません。

許容応力度計算による安全確認の結果は、意外と複雑です。

当初の予想よりも、時間が掛かってしまいました。

平らに見える敷地ですが、意外と高低差があることが判ります。

写真は遣り方貫から900mm下の根切底を掘ったところを撮ったもの。

本来であれば300mm程度掘れば済むところが、500mmほど掘る羽目になってしまいました。

カースペースの下の耐圧盤レベルを下げる設計となっている為、掘削及びダンプへの積み込みにも時間がかかります。

結局、4t車×4台+2t車×8台。

搬出した残土の量は、なんと40㎥でした。

お金を掛けて捨てるなんてもったいない・・・。

でも、道路斜線やアプローチの事を考えると止むを得ないんです。

根切り・鋤取りを終わらせて、砕石地業を行い、防湿シートを敷き並べ。

出来れば、捨コンの打設まで行いたかったんですけど・・・。

結局、鋤取りだけで終わっちゃいました。

砕石地業・防湿シート敷き・捨てコン打設は、天気が良ければ明日行います。

そうそう、施主であるK様より大事なものを預かっていました。

ジャーン!

何だと思いますか?

『鎮物』と書かれた封筒のようなもの。

これ、地鎮祭の時に土地の神を鎮めるために建物の中央部分にあたる地中に埋めるものなんです

でも最近は、工事関係者が基礎工事の際に『工事の安全を願って』埋めるのが一般的。

ちなみに箱の中身は人型・盾・矛・小刀・長刀子・鏡水玉の七つとの事。

これらを鎮めることで、建物完成後に暮らすご家庭に安穏と幸福をもたらすと考えられているそうです。

これを建物の真ん中に埋めさせて戴きました。

どうか、工事が安全に進みますように。

そして、K様のご家族がいつまでも健康で安心して暮らせますように・・・。

現場にいる者一同でお願いさせていただきました。

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樹脂窓、入りました。

2018年05月25日 08時00分00秒 | FP工法/屋根・壁・床断熱材・断熱サッシ

最近、現場が増えてきました。

1件/日のペースでは、現場の状況をご紹介できません。

方法を考えないといけませんね・・・。

『FPの家 Y邸』

樹脂窓が入りました。

弊社が標準的に採用している樹脂窓。

樹脂窓の優位性は、今更語る必要もないと思われます。

でも、単なる樹脂窓ではありません。

防火設備として認定されている樹脂窓なんです。

防火設備(防火戸)が必要な開口部について書きたいと思います。

建築基準法では、防火・準防火地域に建てられる建物の外壁に設置される開口部のうち、『延焼の怖れのある部分』には『防火設備(防火戸)』を使用するように定めています。

また同法では、耐火・準耐火建築物の場合には防火・準防火地域以外に建設する場合にあっても、建物の外壁に設置される開口部も同様にするよう定めています。

延焼の怖れのある部位については、上図の通りです。

狭小地の多い弊社の商圏では、ほぼ全ての開口部がこれに当たります。

防火設備(防火戸)って、そうでない開口部に比べて相当高いんですよね。

そのくせ断熱性能は低い・・・。

どうにかして欲しいと思いませんか?

今回採用した防火樹脂窓は、エクセルシャノンのシャノンウインドです。

硝子はアルゴンガス入りLow-E複層となっています。

U値は装飾窓で1.63W/㎡・K、シャッター無しの引違窓で1.80W/㎡・Kです。

防火シャッター付引違窓であれば、1.5w/㎡・K。

防火窓としては、中々の性能だと思いますよ。

もちろん防火設備として国土交通大臣認定を取得しています。

この認定を取得するためには、指定性能評価機関の耐火試験に合格する必要があります。

全ての窓ごとに試験を実施し、合格した窓だけが防火設備になる訳です。

試験内容は以下の通りです。

試験体を壁炉前面に設置し、20分の加熱試験を行います。

加熱温度は、上図のように最高781℃に達するようですよ。

また判定方法は以下の通り。

加熱時間中、非加熱側に火炎を出さないことが条件です。

具体的には以下の3つをクリアする必要があります。

①非加熱側に10秒を超えて継続する火炎の噴出がないこと。

②非加熱面で10秒を超えて継続する発炎がないこと。

③火炎が通る亀裂等の損傷および隙間がないこと。

樹脂サッシの素材は『ポリ塩化ビニール(塩ビ)』です。

意外と思う方も多いと思いますが、これは燃えにくい素材で発火温度は450℃程度と言われているんです。

さらに酸素指数が空気中の酸素濃度である21%を上回るため、自己消化性(火元を遠ざけると空気中で燃えない)を持つ素材でもあります。

一般的に燃焼性は『可燃性(燃焼する)』・『 難燃性(燃焼し難い)』・『 不燃性(燃焼しない) 』の3種に分類されます。

難燃性を示す指標としては様々ありますが、『酸素指数』を使うのが一般的。

酸素指数とは、材料の燃えやすさの指標です。

材料の燃焼を維持しうる酸素と窒素の混合物における酸素の最低濃度を表します。

酸素指数が空気の酸素濃度21%より大きい材料は、通常の空気中では燃焼が続けられないと判断できます。

樹脂窓って火に弱いイメージありますよね。

そんな事無いようですよ。

むしろアルミの方が熱で曲がってしまい、火の侵入を早く許すケースもあるようです。

固い話はここまでです。

開口パネルに樹脂窓を取付けたところを撮りました。

外から見ると、こんな感じです。

フレームを接写!

ゴツいフレームが特徴です。

でも、このフレームが熱を伝えないんですよ。

ガラスに貼られたラベルを撮ってみました。 

ちゃんと『ガス』と書かれています。

そして『A16』という文字も見えます。

これ、ガラスとガラスの間の空気層を表しているんですよね。

昔の複層ガラスの空気層は6mmが一般的でした。

ガラスの高性能化が進み、12mmとなり、今は16mmになっています。

これ以上広くしても、ガラス内部で対流が発生してしまい性能が上がらないようですね。

パネル開口と樹脂窓の間には10mmの隙間を設けるようにしています。

写真でわかるでしょうか?

この部分に現場発泡ウレタンを充填します。

写真は従来のウレタンフォームの場合です。

でも、今回から新しいフォームを使う事にしました。

ピン!と来た方もいるでしょう。

そう、エライティックフォームです。

どんなフォームなのか・・・。

窓廻りの断熱処理および気密処理についてブログを書く際にでも、ご紹介したいと思います。

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23年目の真実

2018年05月24日 16時27分52秒 | メンテナンス

いゃー、暑かったですね。

今日の練馬・板橋は暑くってもう・・・。

『FPの家 U邸』

築23年目の弊社OB宅です。

木造軸組み工法3階建て。

換気風量の測定を行いました。

実は先日お電話を戴き、換気システムの更新を依頼されたんです。

その後、日本住環境㈱(以下NJK)の依頼を受け

「どうせ更新するならば、現状の風量を測定してみませんか?」

思い切って、お願いをしてみた結果です。

U様のありがたいご厚意で本日換気風量測定の運びとなりました。

 メンバーは計7名。

 NJKが5名(但し途中で3名が抜け、最終的には2名)。

 そして私。

 日経BPのA記者も同行してくれました。

なんたって築23年のお宅です。

当然、設計図書は保管しています。

でも、換気システムに関する図書だけがないんです。

残念ながらU様もお持ちではありませんでした。

よって事前に下調べを行いました。

その時にわかった事は、以下の通りです。

①ナショナルの第1種熱交換型換気システムと個別換気扇で構成された24時間換気システムである。

②換気システムとは別に熱交換式の天井扇×1台が、ご主人の喫煙用に設置してある。

③1・2階トイレの換気扇は感知式になっていて、使用時にのみ作動するようになっている。

④お風呂の換気扇はスイッチのオン・オフで作動するようになっている。

⑤給排気口の位置は確認出来るが、ダクトルートを確認する事はできていない。

⑥全体風量や吸排気の個々の設計風量は未明である。

ちなみに

Q値は1.652W/㎡・K

C値は0.47㎠/㎡

延べ床面積は31.0坪

となっています。

奥様のお話を聞かせて戴きました。

「気になる所の給排気口に付いたフィルターは、時々清掃しました。」

「でも、全然掃除していない所もあるんですよー。」

「汚いから、恥ずかしいわ。」

全然、そんな事ありません。

予想を大きく裏切られました。

もっと汚いと思っていたのに・・・。

写真はトイレの壁付パイプファンの風量を測定しようと準備している担当者の後ろ姿です。

グリルは確かに汚れていました。

1・2階で風量に大きな違いがあったんですよね。

奥様に聞いてみると、最近壊れて片方だけ交換したそうです。

なるほど・・・。

道理で風量に大きな差があった訳です。

ご主人が電気関係の仕事をされている関係で、この手の更新は弊社では行っていません。

またお風呂の換気扇に至っては、壊れて風量0となっていました。

脱衣室の天井に設置された換気システムです。

フィルターを外すと埃で目詰まりしていました。

中蓋を開け、熱交換素子を外してみました。

思ったほど汚れていません。

でも足元には黒い埃がたっぷりと落ちていました。

OA

RA

EA

SA

全てのダクトを覗いています。

やはりダクト内は汚れています。

フィルター清掃って重要ですよね。

でも、簡単に清掃出来る訳ではありません。

実際に外していた方も

「これじゃー、大変です。」

脚立に立つだけでも大変なのに、どうしたら掃除できるかがどこにも書いてありません。

もちろん取り扱い説明書には書いてあるんでしょうね。

でも20数年も経てば、無くなっていても仕方ありません。

本体に書いてあれば、楽ですよね。

留め付け方法も面倒です。

ネジやバネをいくつも外す必要があります。

ウェザーカバーを覗いてみると、案の定虫や埃で穴が小さくなっていました。

当然、風量も随分と小さくなっています。

室内全ての給排気口の風量も確認しました。

グリルやフィルターはそれほど汚れていません。

でも、グリル&フィルターを外した場合と付けた場合の風量の差は3~20と大きく異なりました。

どうやら汚れ具合が関係あるようですね。

また、グリルの羽根の向きを変えるだけでも風量に違いが出ることもわかりました。

以前に受講した田島先生の換気に関するセミナーでは、第1種換気システムは第3種換気システムに比べて、フィルターの汚れによる風量低下の割合が大きいと教わりました。

だからフィルターの付いたグリルは、簡単に取り外し出来る場所につけなければならない。

ウェザーカバーも同様に、定期的に清掃出来る構造とすべきである。

今回の建物では、天井に全ての給排気口が設置されていました。

中々掃除できないですよね。

そしてウェザーカバーは、長梯子を使わなければ掃除出来ません。

清掃は全て業者に依頼するしかありません・・・。

現在標準的に採用しているものであれば、どちらも中から掃除することが可能です。

そして床から1.9mの高さに設置しているので、手も届きます。

メンテナンスの容易さって、本当に重要ですよね。

でも、第1種換気システムの場合はちょっと違います。

システム本体と外気採入口の間のダクト内清掃ができないんです。

排気口とシステム本体の間のダクトについては、第1種・第3種ともにこれと同様です。

でも排気であれば、多少汚くたって気になりません。

なにしろ捨てる空気ですから。

でも、給気は困りますよね。

長期に渡り空気の質を向上させるのが、換気システムの本来の役割です。

その為にはメンテナンスを容易に行う必要があります。

また更新の際の費用だって重要です。

換気システムの選定の際に比較するのは、初期費用・運用費用そして空調費用と言われています。

「換気システム自体が高くても運用費用が少なかったり、冷暖房費用が少なくなったりします。」

とか

「初期費用と運用費用の安さで、冷暖房費用の分なんて簡単に回収できますよ。だって、夏は温度差が少ないし冬だって4か月しかないんですから。」

なんて言って、それぞれの良さをアピールしていますよね。

そこに更新費用やメンテナンス費用を加えたらどうでしょうか?

色々と考えさせられる、今回の測定でした。

たぶん、ダクト内の様子も誌面に載ると思います。

見たら、少し引くかも・・・。

詳しい測定の様子や考察は、日経ホームビルダーの誌面で明らかになると思われます。

その瞬間を楽しみに待ちたいと思います。

当然、その際にはアピールさせていただきます。

U様、ありがとうございました。

そして、NJKの方々お疲れ様です。

日経BPのA様、記事楽しみにしています。

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夏の室温は何℃を目指すのが良いか?

2018年05月24日 08時00分00秒 | 健康住宅

先日の自立循環型住宅研究会で野池講師が語られた話のごく一部をご紹介します。

今回のゼミでは快適性ではなく、『熱中症』『カビ』『ダニ』といった健康性を指標に語られました。

熱中症については日本生気象学会が『日常生活における熱中症予防指針Ver.3』において次のような判断情報を出しています。

WBGTと乾球温度および湿球温度との関係は気象条件によって多少異なりますが表1のようになります。

WBGTの測定には次の写真のようなAugust乾湿計と黒球温度計(15 センチ)が用いられます。

WBGT(℃)の計算式は以下の通り。

屋外で日射がある場合: WBGT= 0.7×湿球温度+0.2×黒球温度+0.1×乾球温度

屋内で日射がない場合: WBGT= 0.7×湿球温度+0.3×黒球温度

WBGTは気温が低くても湿度が高ければ高値を示します。

天気予報では気温と湿度が発表されるので、簡易にWBGT が推定できるようWBGTと気温相対湿度との関係を図2 に示しました。

この図は気温と湿度から簡単にWBGTを推定するために作成したものであり、室内で日射がない状態(黒球温度が乾球温度と等しい)としたため、正確なWBGT値と異なる場合もあることを明記しておきましょう。

ここで野池氏は室内の相対湿度を70%に固定し、屋内で日射が無い場合のWBGTを求め、それが28℃になるような室温として『室温32℃が熱中症から見た上限値である』という考えを「こうした情報は他には見当たりませんが、一定の参考にはなると思われます。」というコメントをつけた上で示しました。

次は『カビ』『ダニ』についてです。

カビは温度が5~35℃前後であれば発育します。

またダニについても、アレルゲンとなるチリダニを対象とするならば、発育可能温度は10~35℃前後となります。

どちらも室温指標を議論することに意味はありません。

そういう意味でカビやダニについては、室内湿度の目標について議論をする方が良いと思われます。

しかしカビもダニも空気中の湿気を利用する訳ではありません。

生育場所の湿気を利用するので、話はそれほど簡単ではありません。

しかも「カビやダニによる健康への影響を低減させる確定的な室内環境の指針」はまだ見当たらない・・・。

これ以上の議論は意味を持ちません。

なんだか後味の悪い結末ではありましたが、イメージや意図的な印象操作を含まない『現在の知見』では、室内湿度とカビ・ダニの発生状況の相関性は認められていないようです。

もちろん、カビ・ダニによる健康被害は認められています。

なんとなく高湿はカビ・ダニの繁殖を促し、健康に影響を与えるように思うんですが・・・。

是非、調査・研究を続けて戴きたいと思います。


建築を通じて健康を謳うためには、根拠をしっかりと明示する必要があります。

中途半端な根拠を自分の都合に合わせて『いかにも本当らしく』伝えることがあってはいけません。

今回のセミナーを通じて、強く感じました。

伝えるって本当に難しいですよね。

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