練馬・板橋の注文住宅/アセットフォー日記(http://blog.goo.ne.jp/assetfor)

お打ち合わせ、設計、建築中現場、見学会のことなどアセットフォーの注文住宅家造りの日々を皆様にお伝えいたします。

ストレス解消に良い〇〇

2017年10月31日 19時00分00秒 | 木育・住育

森を散歩すると気分がいい。

それは木から出る『フィトンチッド』と呼ばれる成分の為だと言われています。

フィトンチッドは、樹木から放散されて周囲の微生物などを殺すはたらきをもつ物質です。

1928年にソ連のトーキンが提唱したもので、樹木の香気成分であるテルペン類がこれに相当すると考えられています。

今回は、丁子油・オレンジ果皮油そして木材を使った実験から

血圧の低下

脈拍の乱れの減少

などが確認したいと思います。

丁子油は、チョウジのつぼみ・葉などを水蒸気蒸留して得られる油です。

主成分はオイゲノール

香料・香辛料・薬料として用いられています。

クローブオイル、丁香油とも言われています。

またオレンジ果皮油はその名の通り、柑橘類外果皮にある油です。

芳香のある成分を含み、レモン油・オレンジ油など食品特性として重要視されています。

まずは、木の香りによる血圧の低下の様子です。

脈拍・血圧とも、丁子油・オレンジ果皮油・フィトンチッドの順に下がっているのが確認できます。

そして、木の香りによる脈拍の乱れの減少です。

こちらも、先の実験と同様の結果になっています。

そして最後の実験がこちらです。

森林浴によるストレスホルモンの減少に関する実験です。

唾液中のコルチゾール濃度を調べているようです。

コルチゾールは副腎皮質刺激ホルモンによって産生され、副腎皮質より抽出される糖質副腎皮質ホルモンです。

ヒドロコルチゾンとも言います。

脳のエネルギー源である糖の合成を促進し、脳以外で糖が使われないよう制限して血液中の血糖値を上昇させるとともに、脂肪分解作用を促進させて組織へエネルギーを供給します。

飢餓状態になれば糖新生が起こり、筋肉中のタンパク質を分解して糖を合成しエネルギーに変えたり、ストレスを感じると分泌され、交感神経を刺激して脈拍を亢進させ血圧を上昇させて運動機能を活性化します。

よってこれが減少すると言うことは、ストレスが減少していることを示しています。

森林浴って、ストレス解消に良いんですね。

ストレス社会と言われる現代だからこそ、木の持つチカラを改めて見直してみませんか?

木造住宅にする。

内装材を木質化する。

木の家具を使う。

出来ることから、やってみましょう。

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水中ポンプを使いました。

2017年10月31日 15時18分33秒 | たわいもない話

結構降りましたね。

まさか、このシーズンに2回も雨台風が来るとは・・・。

久々に水中ポンプを使う事になりました。

水中ポンプ、ご存知でしょうか?

「水中ポンプ」の画像検索結果

写真のような機械です。

接続口にホースを繋ぎ、電源を入れると機械の下の部分(黒い部分)から水を吸い込み、ホースの先から排出できます。

水槽や池などの水を抜く時に重宝な機械です。

これを使って水を抜いていて、感じた事があります。

たわいもない話です。

いつも使っているのは、ホースの径が50mmあります。

そして今回使ったのは25mmのタイプでした。

ホースの長さは10mくらいでしょうか?

水中ポンプの能力は、おそらく大差ないと思います。

いつもはストレスなく排水する事が出来るんです。

でも今回は、途中で何回も止まってしまいました。

おそらくホースが細いのが原因だと思われます。

新しい巻ホースだったので、潰れた癖がついていたというのもあると思います。

「換気システムにおけるダクトと同じなんだなぁー。」

と思った訳です。

『圧力損失』と言う言葉をご存知でしょうか?

圧力損失(あつりょくそんしつ)とは、流体が機械装置などを通過する際の単位時間単位流量あたりのエネルギー損失を言います。

摩擦損失とも呼ばれています。

圧力損失のない流れはあり得ませんが、圧力損失が大きいと言うことはエネルギーの利用効率が低いことなので、できるだけ損失を小さくする工夫が必要です。

また配管などの内部の流れに対して、出入口の全圧の差で定義されています。

圧力損失=入口の全圧-出口の全圧 = (入口の静圧-出口の静圧)+(入口の動圧-出口の動圧)

ウィキペディアから引用させていただきました。

なんだか難しいことが書かれていますが、要するに入口から入れた量よりも出口から出た量が少なければ、それは圧力損失が原因と言う事です。

つまり、ホースの中の圧力損失がポンプの能力を上回ってしまった為、中々ホースの先から水が出なかった訳です。

ホースがダクト、そして水が空気、ポンプがファンだと思って次の解説をご覧ください。

①ダクト内に発生する圧力損失(直管部分)

圧力損失(以下、圧損)はダクトの長さに比例します。

すなわち、長さ10mのダクトは5mのダクトに比べて2倍の圧損がかかります。

流量を大きくする為には、出来るだけファンと排気フード(出口)を接続するダクトを短くするのが有利です。

②配管の圧損抵抗と空気の流れの考え方

流量と圧損の関係は

流量=流速×ダクトの断面積

で求められます。

排気量を2倍にすると、ダクト径が変わらなければ流速は2倍になります。

圧損は流速の2乗に比例するので

流速×2倍の2乗

となり、4倍となります。

反対に排気量を2倍にして、ダクト径も倍にしてみましょう。

流速は1/2、圧損は1/4になります。

つまり、圧損を小さくしたいならダクト内の流速を遅くすることが肝心。

その為にはダクト径を太くするのが有利です。

例えば直径25mmのダクトの断面積は

12.5×12.5×3.14=490.625㎠

そして50mmのダクトの断面積は

25×25×3.14=1962.5㎠

両者の断面積は4倍も違います。

よって流速は1/4、圧損は1/16となります。

また、ダクトの潰れにも注意が必要です。

潰れたところで圧損は大きくなります。

③ダクト内に発生する圧損(曲管部分)

曲がりが多いほど圧損となります。

ダクティングの際には、曲がりを極力少なくし曲がり自体も緩いカーブとする事が、流量を大きくするための秘訣です。

ダクトの場合、圧損が多いのは上イラストの部分です。

曲がり・分岐・径が変わる所。

ダクトルートは、より短くシンプルにする必要がある訳です。

思い当たることが沢山ありました。

ホースは曲がりばかり、しかもきついカーブで曲がっています。

所々潰れていたり・・・。

ホースの長さもあったし、太さ25mmは圧損が大き過ぎたのかもしれません。

ポンプの能力を上げる。

ホースを短くする。

ホースの潰れを無くし、真っ直ぐにする。

どれかひとつでも実施できれば、排水能力は高まった筈・・・。

後悔先に立たず、覆水盆に返らず。

最初から考えてやれば良かった・・・。

でも、換気におけるダクティングの重要性を身をもって体験する事が出来て良かったのかも・・・。


文中の緑部分は、

日本住環境㈱/室内換気部材カタログvol1

から一部、抜粋・引用させていただきました。

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セルロースとリグニン

2017年10月31日 08時00分00秒 | 木育・住育

木の秘密について書かれたものをご紹介します。

熱い飲み物でも、発泡スチロール製のコップに入れると持つのに熱くなく、また飲み物も冷めにくいということを、私たちは日常の体験で何度なく味わっています。

これは発泡スチロールが多孔質であるためです。

孔がたくさんあれば、つまり空間が多くあれば熱は伝わりにくくなり、かつ軽く、そして強く断熱性に優れるなどの特徴を持ちます。

発泡スチロールを調べると「発泡スチロールは1950年にドイツで開発され、日本では1959年より国産化され」「白くて軽いのが特徴で、石油からつくられたポリスチレン(PS)を小さな粒状にした原料ビーズを約50倍に発泡させてつくるため、製品体積の約98%が空気で、原料はわずか2%の省資源な素材です。」(発泡スチロール協会)

「多孔質で木材に性質がよく似ている。」と記している辞書などもあります。

木はコア構造(箱状)の細胞が多数集まってできており、その一つひとつが細胞内に空気や湿気をためて、外からの力にバランスよく抵抗しています。

これが木の大きな特徴の一つです。

またその細胞壁は、幾つかの層から成り立っており、各層は「セルロース」の糸が網目をつくり、しかもその状態が異なることで強い構造を支えています。

つまり無数の細胞が交互に組み合わさって、それが「リグニン」というもので固められている構造になっているのです。

ある論文は、これを「鉄筋コンクリートにたとえれば、セルロースが鉄筋の役割を持ち、リグニンがそれらの間を埋めるセメントの働きをしている。」と記しています。

このように、木の強さの秘訣はその細胞にあり、細胞の積層構造は、薄い板を繊維方向を変えて重ね合わせるとその強度は格段に大きくなるという、合板にも通じるところがあります。

木は、この無数の細胞からパイプのように栄養分や水分を運んでいるのです。

セルロースは「繊維素」とも言い、自然界に最も多く存在する有機化合物であり、植物中では二酸化炭素と水から光合成によってつくられているものです。

大きさ数ナノメートル(1ナノメートルは10億分の1メートル)の細い繊維が束になった構造をしていて、その強度は防弾チョッキに使われるアラミド繊維と同じです。

半分の重さでもアルミ合金と同等の強度があるともされています。

木造建築の化学

高橋俊介・藤井恵介 監修

高層建築研究会 編著

日刊工業新聞 刊

より引用させていただきました。

唯一セルロースを養分とし、生きるために活用しているのがシロアリです。

枯れてしまった木は、シロアリや木材腐朽菌がいなければいつまでも残ったままとなり、新しい木や草の生育の妨げになってしまいます。

元気な木がシロアリの食害を防ぐために、その中にもつ成分がリグニンという訳です。

自然て、本当に良く出来ていると思いませんか?

木に似ていると書かれた発泡スチロールですが、シロアリを防ぐ為には薬剤もしくはホウ酸を混入しなければなりません。

人間が作ったものは、やはり自然がつくったものに敵わないですね。

そうそう、植物の中には微量のホウ酸が存在するそうですよ。

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まだまだのようです。

2017年10月30日 16時13分36秒 | 住宅を取り巻く環境

昨日打合せをしていて、お客様の反応にため息をついてしまいました。

グラスウールによる充填断熱工法をお考えの方だったんです。

弊社のおススメ『FPの家』の説明をさせていただきました。

この説明をする際には、必ず『壁内結露』のお話をさせて戴きます。

寒い家は健康を蝕みますよ。

家中全て19℃以上にしましょう。できれば21℃が理想の室温です。

いえいえ、部屋の温度だけではありません。

お風呂や脱衣室、トイレや廊下、玄関も暖かくしなければいけません。

押入や物入の中だって、温度差があれば結露しちゃいます。

その為には、断熱材を厚くする必要があります。

繊維系断熱材や発泡プラスチック系断熱材と、様々な断熱材があります。

それぞれの断熱材には一長一短がありますが、大切な事は断熱材に合った施工をする事です。

そして、それと同じくらい大切なのが『隙間を作らない』という事。

隙間があればそこから熱が逃げてしまいます。

せっかく暖めた空気を逃がしちゃ、もったいないですよね。

また室内の湿った空気が壁内の冷たい空気に触れ、断熱材と外壁の間で結露することだってあるんです。

結露は温度差のあるところで発生します。

断熱材は、熱の伝わりを少なくするための物でしょ?

断熱材の室外側の温度が0℃で室内側の温度が25℃だとしたら、そこに湿った空気があれば結露するのは当然です。

それを『壁内結露』とか『内部結露』と言います。

結露した断熱材の中には、断熱性能が低下する物もあります。

断熱性能が低下すれば、ますます結露は増えちゃいます。

悪循環の始まりです。

なんて事を言いながら、こんな写真を見て戴きます。

「えっ、こんな事になっちゃうの?」

「今の家は、暖かくてちゃんとしていると思っていたのに・・・。」

「あくまでも、悪い例です。」

「でも、そうならないような施工は意外と難しいんです。」

「・・・。」

「ネットで内部結露とか壁内結露という言葉を検索すると、このような画像がたくさん出てくると思います。」

「昔の話ではなく、今起きている話なんです。」

「先日、シロアリ屋さんに聞いた話です。」

「新築住宅を購入した方から、入居後4か月で連絡が入ったそうです。」

「シロアリの発生です。」

「結露が原因のようですね。」

「結露って瑕疵に当たらないんですよね。」

「えっ、瑕疵?」

「そう、欠陥工事や施工間違いによる不具合の中でも『雨漏り』や『床の傾斜』などは工務店が無償で直さなければなりません。」

「こうした欠陥工事を瑕疵と言います。」

「雨漏りが原因でシロアリ被害にあったら瑕疵ですから、無償で対応して貰えます。」

「でも結露でシロアリ被害にあっても瑕疵ではありません。よって工事費用はお客様負担となります。」

内部結露を知らない方もいるのに、結露と瑕疵の関係なんて、まだまだ知らない方が多いんです。

「そんな話はもういいよ!」とばかりに、うんざりした顔をされるケースなんてほとんどありません。

「ご存知だったんですね。良かった・・・。」

多分、言ったことないと思います。

寒い地域で起きる、特別な現象だと思っているようですね。

内部結露は、サッシに付く結露(表面結露)のように見えません。

すでに床下や天井裏、壁の中で発生しているかもしれません。

アトピーや喘息、アレルギーの原因も壁の中のカビだったりします。

そしてカビの生えた断熱材や構造体は、本来の強度を失っていきます。

せっかく、拘って地震に強い家にしたのに・・・。

耐震強度を3等級にしたって、強いのは構造体が健全な間だけなんです。

初期強度は確かに強いんです。

でも、時間が経った時の強度(経年強度)が強くなるのか、弱くなるのかを決めるのは構造体の置かれた環境なんです。

無垢の木を使うと、経年強度が強くなると聞きます。

100~150年かけて、ゆっくり強くなるそうです。

でも結露があったら、台無しです。

昔のように、寒い家なら問題ないんですが・・・。

まだまだ、私たちの啓蒙活動が足りないようです。

寒い家の怖さ

隙間の怖さ

内部結露の怖さ

少なくても、この3点は事あるごとに発信しなければなりません。

でも、

気密は、ほどほどが良い

とか

自然素材を使えば健康だ

なんてことを言う著名な建築関係者がいっぱいいるんですよね・・・。

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蟻害を受けにくい木材

2017年10月30日 08時00分00秒 | 木育・住育

誤解している方が多いんですよね。

弊社では土台に国産檜の芯持ち材(心材)を使用しています。

柱は国産杉の集成材です。

「ふーん。」

「スギやヒノキも良いけど・・・。」

「ヒバはシロアリに強いんですよね。」

「土台はヒバの方が良いんじゃない?」

昨日も、ご来社戴いたお客様に説明させていただきました。

「弊社も以前はヒバ材を土台に使っていたんですよ。」

「でも、現在は使っていません。」

「・・・。」

理由は、後程お話します。

シロアリに食べられることを『食外』と言います。

そして、食害されにくい木材を『耐蟻性』の高い木材と言います。

木材を加害するのは職蟻であり、歯のある大顎で木材を齧り取るんだそうです。

そしてシロアリの腸内に棲む共生微生物は分解困難なセルロースを分解し栄養源にします。

木材によっては、シロアリの被害を受けにくいものが知られていますが、木材の耐蟻性にはさまざまな要因が関係していると考えられています。

①木材の硬さ

 木材の硬さは、主にリグニンの量によって左右されます。

 シロアリは、硬い木材よりも軟らかい木材を好む傾向があるそうです。

 つまりリグニン含有量の少ない陽材辺材が、秋材や心材よりも被害を受けやすいということです。

春材・秋材

 樹木の木口には年輪ができます。

 春から夏にかけてつくられる目幅の大きな部分を春材または早材といい、夏から秋にかけて形成される目幅が狭く色の濃い部分を秋材または晩材もしくは夏材といいます。

 春材は淡色で木細胞が大きく粗いため材質も粗く、秋材は木細胞が小さく密度が高いため材質は硬くなります。

 この春材と秋材がそれぞれ交互にできることで、年輪は形成されます。

 春材・秋材の区別だけではありません。

 硬い木材でも腐朽が始まると軟らかくなり、加害されやすくなります。

②木材に含有される耐蟻成分

 イヌマキ・センダン・ヒバなどの耐蟻性の高い樹種には、サポニン類・キノン・フェノール類などの酸性成分が耐蟻成分として含まれています。

 これらはシロアリが忌避するものや死に至らせる物質で、一般に心材中に多く含まれています。

 その為、心材は耐蟻性が高いのです。

そんな事を踏まえて、示されているのが次の表です。

財団法人 日本住宅・木材技術センター「大規模木造建築物の保守管理マニュアル」にある「各種木材の耐蟻性」という表を参考にして作られたデーターのようですね。

樹種別蟻害に対する耐用特性とあります。

国産材と外国産材に分けて対蟻牲の度合を大・中・小に分けて分類しています。

これを見ると、国産のヒバは耐蟻性になっています。

そして、国産のスギやヒノキの耐蟻性はです。

ホワイトウッドやベイツガ・ラジアタパインなどは、耐蟻性

なるほど、ヒバはシロアリに強いんですね。

そして、建売住宅で使っている木材がシロアリに弱いこともよくわかります。

スギやヒノキは『まあまあ』の強さというところでしょうか。

ちょっと待ってください。

『熱帯産材を除く全ての辺材』は、耐蟻性とあります。

つまり、ヒバであっても辺材であれば耐蟻性ということになります。

国産のスギやヒノキは、心材であるケースが非常に多くなっています。

でもヒバ材の場合は、大抵辺材です。

だから、ヒバを使っている場合は心材なのか辺材なのかが重要となります。

前者であれば、後者であれば×ということです

ちなみにヒバ材にも青森ヒバを代表とする国産材と、ベイヒバがあります。

例え心材であっても、前者はですが後者はになります。

これが弊社がヒバを止めて国産芯持ち檜に変えた理由です。

元々、シロアリは熱帯林に生息していました。

だから、熱帯産材の中にはシロアリに対抗する為の成分が含まれているそうです。

自然って凄いですよね。

ちなみに、イエシロアリ・ヤマトシロアリに対しては強い檜の芯持ち材ですが、アメリカカンザイシロアリには効かないとか。

ムシャムシャと食べてしまうそうです。

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BEIっ何?

2017年10月29日 12時02分59秒 | 省エネ住宅の基本

FPの家 K邸

ようやく、長期優良住宅の認定手続きを執りました。

これで着工が可能となります。

天気に問題が無ければ、11月2日(木)に遣り方を行う予定です。

晴れるといいんですが・・・。

『BELS』の申請をしないとなりませんね。

説明の必要はないかもしれません。

でも、念のため簡単に説明します。

BELSとは、建築物省エネ法の省エネ性能表示の努力義務に対応した住宅・建築物を格付けする第3者認証制度です。

ご存知でしょうか?

建築物省エネ法(正式名称:建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律)第7条により、2016年4月から、不動産事業者等は、新築・既存を問わず販売または賃貸を行う住宅・建築物には、省エネ性能を表示するように努めることが求められています。

また同法に基づく表示の指針により、不動産事業者等はその販売又は賃貸時に住宅・建築物の省エネ性能を説明することも求められています。

BELSは非常にシンプルでわかりやすい指標と言われています。

申請も簡単です。慣れれば1~2時間程度で終わります。

後は、ラベルおよび評価書が届くのを待つだけ。

ラベルは、こんな表示になっています。

BELSでは、国が定める建築物省エネルギー消費性能基準に基づく一次エネルギー消費量から算出される『BEI』の値によって評価されます。

またBEIは、国立研究開発法人建築研究所が提供するWEBプログラムを用います。

対象建築物のBEIの値が表の数値以下であれば、そのの数の評価が得られます。

一次エネルギー消費量とは、建築物で用いるエネルギー量を一次エネルギーに熱量換算した値です。

またBEIとは、家電・OA機器等分を除いた『設計一次エネルギー消費量』を『基準一次エネルギー消費量』で除した値のこと。

BEIが1.0以下であれば省エネ基準に適合していることになり、数値が小さい程省エネ性能が高い事を示します。

2020年以降新築される建物は、★★以上の性能を有していなければなりません。

また★★★以上の性能であれば、『認定低炭素住宅』のレベルとなります。

ちなみに設計一次エネルギーとは、評価対象となる建築物の設計仕様に基づいて算出された一次エネルギー消費量です。

また基準一次エネルギーとは、設計一次エネルギーの算出と同様の建築条件・計算状況のもと、外皮・設備に標準仕様を採用した場合の一次エネルギー消費量の値です。

では、早速計算してみましょう。

FPの家 K邸の性能は以下のようになっています。

外皮平均熱貫流率 U値=0.38W/㎡K

暖房期平均日射取得率 ηAH値=1.80

冷房期平均日射取得率 η値=1.10

建研のWEBプログラムの入力した結果は以下の通り

設計一次エネルギー消費量=64.1GJ

基準一次エネルギー消費量=87.4GJ

上記値にはその他の設備分(21,241J)が含まれています。

この分を除いた値は

設計一次エネルギー消費量=43.0GJ・・・①

基準一次エネルギー消費量=66.1GJ・・・②

となります。

①÷②がBEIですから、65.0%(削減率は35.0%)ですから評価は★★★★★となります。

ここまでは問題ないんです。

実は、この建物4.25kwの太陽光発電パネルを搭載します。

メーカーに試算して貰ったところ、年間発電量は4,673KWhになるそうです。

発電した分の消費エネルギーは削減できる訳です。

でも建研のWEBプログラムに入力すると、削減できる一次エネルギーは14.9GJにしかなりません。

よって設計一次エネルギーは28.0GJ、BEIは42.3%(削減率は57.7%)

★★★★★という評価は変わりありませんが・・・。

一次エネルギー消費量だとピンときません。

光熱費という形で表示した方がわかりやすいと思いませんか?

そこで弊社では、こんな表を利用しています。

 

先程の一次エネルギーをそれぞれの項目に入力すれば二次エネルギーに換算することができます。

年間の電気代・ガス代は何円になるのか?

この答えがわかる表なんです。

この表を見ると(建研のWEBプログラム試算によると)、太陽光発電による削減効果は年間42,849円にしかなりません。

メーカー試算による年間発電量が4,673kWhであれば、発電量に売電単価(28円)を掛ければ削減金額になる筈・・・。

4,673kwh×28円=130,844円という金額になりました、

電気1KWhを一次エネルギーに換算すると9.76MJになります。

4,673kwhであれば、45,608MJになります。

45,608MJは45.6GJですから、この値を削減できたとすれば設計一次エネルギーは△2.6GJになります。

削減率は102.6%。『ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)』に該当します。

外皮性能も充分クリアできていますから、立派な『強化外皮ZEH』となります。

それなのに、BELSによるBEI評価は42.3%。(削減率は57.7%)

何だか釈然としません。

メーカーの試算が大き過ぎるということなんでしょうか・・・。

実際に生活してみればわかる事ですよね。

お引渡し後のデーターが楽しみです・・・。

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こんな断熱方法があったんですね。

2017年10月29日 08時00分00秒 | 省エネ住宅の基本

先日、『ウレタン吹込み』という断熱工法を耳にしました。

ウレタンと言えば、吹付工法が一般的だと思います。

いわゆる現場発泡もしくはスプレー工法です。

原料であるイソシアヌレートとポリオールを混ぜ合わせ、空気中の水蒸気と反応させて発泡します。

これをスプレーで吹き付ける断熱工法です。

吹込みということは、ウレタンの粒を吹き込むのでしょうか?

パソコン検索をしてみると、次世代ウレタンブローイング工事』がヒットしました。

これは、平成17年に開発された、戸建住宅の天井に次世代型ウレタン断熱材を吹込む優れた省エネルギー工法のようですね。

ウレタン断熱ブローイング工法に使用している材料は粒状に加工しているため、以下のメリットがあるそうです。

 1.天井裏の空気の対流によって空気の中のホコリや不純物、さらに水分を吸収することがありません。

 2.厚みの軽減・断熱材の変色・吸水による経年変化がなく、断熱性能・吸音性が長期にわたり安定します。

 3.原材料は建築基準法施行令第1条第6号に規定される難燃材料判定基準に適合する難燃性及び自己消火性を有しており、火災時も安心です。

 4.ウレタン吹付工事で発生した発泡済ウレタンの削りカスを粉砕して原料の一部にしています。環境に配慮されたリサイクル製品です。

 5.ノンホルマリンでアレルギーの要因になる物質は含まれておりません。

熱伝導率は0.036W/m・K。高性能グラスウールと同じくらいの断熱性能となっています。現場発泡ウレタンよりは若干劣ります。

吸音性能に優れていて、天井に吹込む事で生活で発生する中周波帯(400~2000Hz)の騒音を20~80%吸音します。

アクアフォームで有名なアクアにも『アクアブロー』という製品がありました。

熱伝導率が0.043W/m・Kと若干高くなっているくらいで、その他のメリツトは変わりありません。

ロックウール・グラスウール・セルロースファイバーによる吹込み工法と比較して比重が小さいため、天井への負担が少なくなります。

とあるくらいでしょうか。

こんな荷姿をしているようです。

吹込み工法は天井施工に適した工法です。

断熱性能の低い材料であっても、吹込み厚さを大きくすることで簡単に高い断熱性能を得ることができます。

弊社でも、天井断熱にセルロースファイバーを採用しています。

より性能の高い断熱工法は大歓迎ですが、この工法に魅力を感じることはありません。

価格の安さと比重の小ささは魅力かも知れませんが、火災に関する不安が大きいですね。

現場で発生した発泡ウレタンかすが原料の一部ということですから、スキン層がないウレタンになっている筈。

経年による性能劣化は否めないと思います。

当然、防湿シートの施工は必須だと思われますが、吸湿による加水分解も心配です。

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オーバーヒート対策

2017年10月28日 16時58分08秒 | 省エネ住宅の基本

地球温暖化を防ぐためにも、住宅の省エネ化を推し進めなければなりません。

高性能設備の導入も、その対策のひとつではあります。

でも私達、建築に携わるものとして一番に取り組むべき事は外皮の断熱強化と日射利用(取得および遮蔽)となります。

採風(通風)を挙げる方もいますが、1年間を通じて採りこむことの出来る風(湿度・温度とも室内空気より低い事が条件となります。)はわずかしかありません。

お住まいになる方の運用ひとつで、逆に増エネに繋がることも良く理解する必要があるでしょう。

やるのであれば、温湿度計を室外と室内に設置して、それを見比べつつ、条件に合う時だけ風を採り込むようにしましょう。

外皮の断熱強化と言えば、開口部の断熱性能・躯体の断熱性能の向上となります。

そして夏季であれば日射の侵入を防ぐ工夫をし、冬季であれば日射取得に努めます。

でも断熱性能を向上し、日射取得を行い過ぎると、冬季にも関わらず室内空間でオーバーヒートが生じることになります。

こうした上昇し過ぎた室内空気を下げるためには、窓を開け、せっかくの熱を排出しなければならないのです。

この『余分な熱』を室温の下がりやすい夜間に利用する事が出来れば・・・。

室温のオーバーヒートを解決する手段として、住宅内部の蓄熱容量を増大させる方法があります。

蓄熱材料を室内に設置する事で、冬季は日中の日射熱を蓄熱し、室温の過剰な上昇を防ぎます。

また、貯めた熱量を夜間に放出することで暖房負荷の削減も可能です。

夏季には、夜間の涼しい外気を日中まで蓄冷する効果も併せ持っています。

伝熱のタイムラグを利用することで暖房エネルギーの削減が期待でき、さらに室内の温度差を少なくし温熱環境の向上することができます。

しかし木造住宅においては、RC住宅のように躯体に蓄熱させることが難しいため、蓄熱に関する具体的な研究はされていません。

今回は、新住協技術情報『木造住宅における熱容量の住宅熱性能に及ぼす影響に関する研究』の中より、その一部をご紹介します。

シュミレーションには次のモデルプランを使っています。

住宅の方位は南向き。

南面の開口部をどの程度大きく取れるかを検討し、Ⅲ地域以南では窓面積M(立面図参照)としています。

躯体性能は以下の通り。

次世代省エネ基準・・・天井:BGW18K(205mm)/外壁:HGW16K(65mm)/基礎立上:PSF3種(50mm)/床:PSF3種(90mm)

基準より暖房エネルギー△50%・・・天井:BGW18K(205mm)/外壁:HGW16K(105mm)/基礎立上:PSF3種(50mm)/床:PSF3種(90mm)

基準より暖房エネルギー△75%・・・天井:BGW18K(300mm)/外壁:HGW16K(105+45mm)/基礎立上:PSF3種(100mm)/床:PSF3種(135mm)

また、開口部仕様は以下の通り。

次世代省エネ基準・・・南:アルミペアガラス(ハニカムスクリーン無)/東西北:アルミペアガラス

基準より暖房エネルギー△50%・・・南:アルミPVC複合ArLow-E(ハニカムスクリーン有)/東西北:アルミPVC複合ArLow-E

基準より暖房エネルギー△75%・・・南:アルミPVC複合ArLow-E(ハニカムスクリーン有)/東西北:アルミPVC複合ArLow-E

尚、ハニカムスクリーンは断熱戸として、南面の窓に夜間18時~6時まで使用している。

また熱交換換気システムは、次世代省エネ基準のみ不採用とし、その他は回収率50%のシステムを採用しているものとする。

木造住宅においては、熱容量を増大させることが困難な事は先述の通りです。

そこで今回のシュミレーションにおいては、内装材として主流である石膏ボード仕様を基準とし、漆喰やモルタル塗り等の熱容量部材を配置した時の省エネ効果を検討します。

1つの断熱仕様における以下の8つの熱容量仕様で比較し、その仕様と記号は以下の通りとなります。

さて、結果です。

Ⅳb地域(福島)における灯油消費量について比較しました。

まずは次世代省エネ基準です。

続いて削減率50%。

最後は削減率75%です。

熱容量を付加することで、ある程度の暖房エネルギーの削減は可能なようです。

また躯体と開口部の性能を高めることで、熱容量による灯油消費の削減効果は高まります。

今回は、他の地域のデーターは割愛しましたが、熱容量による省エネ効果は日射の多い地域に顕著に見られます。

断熱レベルを向上させ、さらに窓面積を拡大し、日射熱の蓄熱効果を利用すれば、日射量の多くない地域でも多少の省エネ効果は期待できそうです。

オーバーヒートについて見てみましょう。

Ⅳa(水戸)の結果となります。

次世代省エネ基準、Q1.0の順で3つのパターンを順番にご覧いただきます。

まずは3月29日(外気温:高/日射量:多)

 

続いて2月13日(外気温:低/日射量:多)

そして最後は12月20日(外気温:低/日射量:少)

外気温が高く日射量が多い日は、夕方までオーバーヒートが生じています。

断熱性能の高いQ1.0住宅においてその傾向が顕著に表れています。

熱容量を付加することで室温の変化はなだらかになり、温度差も少なくなっています。

また床断熱と基礎断熱を比較すると、基礎断熱の方が最高室温が低くなり、夜間の最低室温が高くなることもわかります。

外気温が低く日射量が多い日も、日射量が多い為オーバーヒートを起こしています。

その程度は高温・多日射ほどではありませんが、発生していることに代わりはありません。

外気温に関わらず日射量のコントロールが必要ということでしょう。

外気温が低く日射量が少ない日の場合、少ないながらも日射の影響で室温は上昇しています。

でも熱容量の大きいモデルは、住宅自体が暖まりにくくなっています。

基礎断熱モデルの方が床断熱モデルほど低下せず安定しているのも同じです。

蓄熱材料を配置することで、日中のオーバーヒートはある程度低減できることがわかりました。

環境工学による快適温度範囲は20~24℃とされていることからも、25℃以上になると窓を開けてしまう事が予想されます。

今回のシュミレーションを通じて、熱容量付加モデルは本州の都市部においては30℃を超える結果になってしまいました。

さらなる熱容量付加の増大が夜間への有効利用と言えそうです。

やっぱり、蓄熱って難しいですね。

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設計事務所とのコラボ

2017年10月28日 08時00分00秒 | 注文住宅 その他

嬉しいお知らせです。

このたび、知人からの紹介で栃木県在住の方の家作りをお手伝いすることになりました。

あっ、もちろん練馬区内で建てます。

断熱施工の得意な地域密着工務店に弊社が該当したようです。

うれしい限りですね。

設計事務所とのコラボ。(なんかカッコイイ響き・・・。)

弊社初めての試みになると思われます。

当初はグラスウールによる充填断熱+基礎断熱+床下エアコン。

個別換気扇と自然吸気口を組み合わせた計画でした。

床下エアコンを採用したいと仰っていましたから、耐圧盤の上全面にスタイロフォーム50mmを貼ったり、グラスウールを高性能グラスウールに変えたり・・・。

(現行の省エネ基準程度の断熱性能では、床下エアコンの効果が出ないのは目に見えています。)

夏型結露対策としての可変透湿シート施工や、透湿性の高い外壁合板の採用。

裸の高性能グラスウールと防湿シート、防湿層の欠損対策として防湿層内側の配線スペースも含めて提案させていただきました。

もちろん、気密測定費用や換気風量測定費用、VOC測定費用も計上しています。

コスト重視のいい加減な施工はできませんからね。

暖かい家をたてたいという要望をお持ちの方ですから、弊社オススメの『FPの家』も大プッシュさせていただきました。

設計の方もご存知だったようですね。

「性能は高いけど、コストの方は大丈夫なんですか?」

と危惧されていました。

紆余曲折、コストの折り合いもなんとかつきました。

FPの家としてご契約いただきます。

高断熱・高気密、そして機能する計画換気という基本性能と自然素材の多様。

そして今回は、設計事務所の方針で

蓄熱

採風

日射利用

調湿

にもチャレンジします。

吹抜けのあるリビング

天井高さいっぱいの大型建具

主張しない枠納まり

いつも以上にデザインを重視したFPの家が出来そうです。

いつも通り、現場見学会も構造・完成の2回行う予定です。

設計事務所との共同開催となりますので、いつもとは一味違った見学会になるかも・・・。

まだまだ先の話ですが、日程が決まり次第HPにてお知らせします。

是非、ご来場ください。

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築17年目のお宅にお邪魔しました。

2017年10月27日 18時21分52秒 | お客様から教えていただくこと

エアコンの入替え工事の様子を見にいった折り、ご主人様と少しだけおしゃべりをする機会をいただきました。

私が入社する前に建てられたお客様ですから、お話する機会はほとんどありませんでした。

建物についても、残された設計図書の範囲でしか把握できていません。

基本的な部分(高断熱・高気密・計画換気)はそれほど変わっていませんが、細かい部分は変わっていますから、ご主人と話すにも注意が必要です。

いい加減な解答をするわけにはいきません・・・。

ご主人のお話は大変、参考になりました。

例えば、階上音対策。

気密性の高い家ですから、外の音があまり入りません。

静かで良いのですが、その分階上音が気になるそうです。

これ、現在も弊社の課題となっています。

ネダノン合板の上に制振ゴムを敷き込み、天井裏に吸音材を敷き込む。

当時から今に続く施工方法です。

より音に配慮する場合は、天井の石膏ボードの下に制振ゴムを貼り付けた石膏ボードを重ね貼りしたに、天井野縁を防振タイプに変更しています。

「こんなに気になるとは思わなかったよ。」

「周りの音が聞こえない分、家の中の音がうるさく感じるとは聞いていたんだけど・・・。」

おそらく当時は、今ほど現場見学会も行っていなかったんでしょうね。

見学会に来て頂ければ、階上音を実際に聞いていただけます。

これで満足いただけなければ、より配慮した施工方法を提案できる訳です。

建具や床材が突板貼りやシート貼りと知って残念だった。

とも言われました。

当時の家は、今と違いそんな仕様が当たり前だったのかもしれませんね。

「今は、自然素材を推奨しているんですよ。」

と言うと

「床材・木製建具を交換する工事は大変なのかい?」

と尋ねてきました。

結構、大掛かりになります。

家に居ながらのリフォームだと、何かとストレスが堪るかもしれませんね。

さすがに17年も経つと、シートは剥がれ、膨らみ、床もあちこちが傷んでいます。

無垢材なら、こんな事にならないのに・・・。

「屋根はそろそろ何かした方がいいのかな?」

外壁は乾式タイルになっています。

目地の無いハンギングタイプですから、きれいなもんです。

当分メンテナンスの必要はないでしょう。

でも、屋根はコロニアルです。(ゼロアスベストではなく、ノンアスタイプだと思われます。)

そろそろメンテナンスが必要でしょう。

塗り替えるのがいいのか、ガルバを上に葺くのがいいのか。

コロニアルを撤去すれば、余計な廃棄費用が掛かります。

でも上に葺いてしまえば、野地合板の傷み具合を確認する事ができません。

悩みどころです。

樹脂製の雨樋も、傷みがきています。

現在採用しているアルミ樋だったら、こんな事ないのに・・・。

破風板や軒天だって板間のシールを打ち直し、塗り直さなければなりません。

急勾配屋根の3階建てですから、屋根足場+足場で結構な金額が掛かるでしょう。

結局外部のメンテナンスは、一番早く劣化する仕上げ材に合わせて行う羽目になります。

全ての仕上げが均一に劣化すればいいけど、そうでない場合は、その都度メンテナンスを行う事になります。

その度に足場を掛けなければなりません。

足場に掛けるコストが勿体ないと思うなら、同時に工事を行うしかありません・・・。

「タイルにすれば、メンテナンスフリーだと思っていたのに・・・。」

良くある勘違いですよね。事前に説明をしなければなりません。

結局、時期をみて考えよう。と言う事になりました。

OBの皆様には、いつも温熱環境についてお褒めいただけます。

「建てて良かった。」

でも、エアコンの事。そして外部仕上げのメンテナンスについては

「もう少し、アドバイスが欲しかった・・・。」

というケースが多いんですよね。

既に対応が出来ている事もあるし、まだまだ不足している事もあります。

こうして言ってくれているうちはチャンスです。

呆れてしまえば、何も言ってくれません。

こうした経験を活かして、日々精進したいと思います。

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基礎断熱VS床断熱

2017年10月27日 08時00分00秒 | 講演会・展覧会・勉強会

先日のセミナーからのネタを少々、お伝えします。

鎌田先生率いる新住協にも、少々変化が起きているようです。

床断熱VS基礎断熱

たまに耳にするフレーズだと思います。

最近は基礎断熱の方が優位に立っているのかもしれません。

床下エアコンの流行が原因です。

これを押し勧めていたのが、鎌田先生だった筈。

それなのに、こんな資料が紹介されました。

基礎断熱と床断熱のモデル住宅での熱損失を比較したデーターです。

両者の施工方法・仕様別の熱損失量が一目でわかるデーターとなっています。

例えば、基礎断熱のFの場合の熱損失は18.63。

イラストの土間断熱を厚さ50mmのEPSとし、立上り部分の断熱を厚さ65mmのEPSにした時のデーターです。

これに対して床断熱のCの場合の熱損失は21.85。

イラストのように、付加断熱は行っていません。

土台-大引間に厚さ100mmのHGW16kgを入れ、浴室に厚さ50ミリのSFの基礎断熱を行うと言う標準的な施工方法です。

弊社の施工であれば、概ねDに当たりますから熱損失は15.96になります。

先生曰く「基礎断熱の熱損失は大きい。これを減らすためには土間下全面断熱が必要です。床断熱は比較的容易に、コストを安く熱損失を減らすことが出来ます。」

ただし、水廻りの配管廻りの気密・防湿処理がネックとなります。

イラストのように、水廻りを基礎断熱、その他の部分を床断熱にするのも良いでしょう。

新住協会員による築13年目の住宅の、基礎断熱のシロアリ被害状況を撮影したものとなります。

基礎断熱は、シロアリ対策が重要です。

断熱材外側にステン網の設置をしたり、防蟻断熱材を採用したり、コストアップもするでしょうね。

床断熱のメリットが見直される時代もすぐそこまで来ているようですね。

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反省ばかりです。

2017年10月26日 16時52分15秒 | メンテナンス

今日のブログは文字ばかり。

予め、お詫びしておきます。

切ない話です。(スイマセン・・・。)

本日、色々な事情が重なり、延び延びになっていた弊社OB宅のエアコン入替え工事を行っています。

築17年目のこのお宅、マルチエアコンなんです。

3階建て、153.74㎡、4LDK+S×4という間取りなんですが、室外機1台に室内機×6という構成になっていました。

3台が1.6kW、3台が1.2kWです。

当時は、こんなエアコンがあったんですよねー。

こんな家も

埋め込み配管ですっきり!

こんな風になります。

しかも天井裏に分岐チャンバーを設置して、全て隠ぺい配管になっています。

室外機は1台しかないし、目障りな配管もほとんど目立ちません。

「一歩も二歩も進んだエアコンです。」

なんて、説明していたに違いない・・・。

でも、10年前にメーカーが製造を中止しました。

しかも後継機種の製造もしていません。完全撤退という訳・・・。

そして、今は部品の供給もしてくれません。

エアコンの故障や不調を訴えても

「部品交換が出来ないので、修理が出来ません。」

の一点張り。

点検すらしてくれません。

あまりにもひどい対応です。

「お宅が勧めるから、こんなエアコンにしたんだよ。どうなってるの!」

OB様の言う事はもっともだと思います。

本当に申し訳ありません。

こんな事になるとは、思ってもみませんでした。

修理が出来ないので、動かなくなった時点で、総入れ替えとなります。

しかもマルチエアコンの場合、室外機に200Vの電源が1つあるだけ。

個別エアコンに変更するためには、個々のエアコンに専用電源を設けなければなりません。

他メーカーのマルチに変えようとも思いました。

でも分岐チャンバー式隠ぺい配管タイプのマルチエアコンなんて、他メーカーにはありません。

だから、既存の配管は利用できない。

それぞれの室内機と1台の室外機を新規の配管で結ばなければならないんです。

今現在、考えられる方法は以下の2つです。

①個々の室内機位置を変え、外壁にスリムダクトを取付け、その中を配管するタイプのマルチにする。

②専用電源を室内機の数だけ増設し、個別エアコンを設置する。

①はそれほど問題ありませんが、今後メーカーがマルチタイプを継続するのか?という不安が残ります。

1台の室内機故障で、家中のエアコンが動かないこともあります。

やっぱり不安ですよね。

だからと言って

②にするのも大変です。

まず専用電源を増設するのが大変です。

室内もしくは外壁に配管モールを設置し、その中を配線しなければなりません。

分電盤に余裕があればいいですが、なければボックスを追加するスペースが必要です。

室外機の置き場がエアコンの台数分必要となります。

敷地の空きが少なく、隣地までの距離も無い都市部では、室外機の置き方ひとつで大クレームになってしまいます。

また、①②に共通した問題もあります。

道路斜線・北側斜線・高度地区斜線と、沢山の制限を掻い潜ってきた建物ですから、平らな天井は珍らしいくらい。

母屋下がりが当たり前です。

しかも屋根勾配が10寸なんてことも・・・。

だから外部に面した壁でエアコンを設置出来る高さのある壁なんて、そうそうありません。

外壁に配管しようとしても、敷地の空きが少なすぎて梯子が掛けられないし・・・。

お隣の敷地に入れさせてもらっても、軒先から隣の建物まで40cmしかないんですから。

しかも、当時の建物は断熱性能ばかり追求し、日射遮蔽や通風の事を今ほど深く考えていませんでした。

コスト重視で開かない窓を勧めたり、斜線のために軒の少ない家ばかりで・・・。

まだ遮熱性能の高い『遮断パネル』なんて無かったし・・・。

よって夏が熱い。

エアコン無しの生活なんて考えられません。

冬は少ないエアコンで十分なのに、夏の為に複数台のエアコンを設置しなければならない・・・。

しかも最近のエアコンは小さいタイプでも2.2kwですよね。

以前のように1.2kwタイプがあればいいのに・・・。

そんな事情をOBの方にお話しし、色々と検討しながら交換する機種を選定しています。

大抵の場合室内機の台数は減らせますが、思い切って2台とか3台という訳にもいかないんですよね。

とにかく、反省です。

OBの皆様、申し訳ありませんでした。


今回の場合は結局マルチエアコンになりました。

決め手は室内機が1台という点です。

でも、足場は掛けられません。

3階建てなのにです。

その為、色々と工夫をしました。

機会があれば、ご報告したいと思います。


ところで、マルチタイプの室外機ってどの位の大きさかご存知でしょうか?

一般的な室外機(2.2~3.6kw)の大きさは、高さ550mm×厚さ290mm×巾680(重さ22㎏)に対して

マルチの室外機(10kw)の大きさは、高さ740mm×厚さ320mm×巾870(重さ66㎏)もあるんです。

車への積み込み・荷卸し・搬入も大変ですが、これをフェンスの上から狭い敷地に降ろすのが一苦労なんですよ。

大の男が3人掛かりで対応します。

私も少しだけ、手伝ってきました。

お蔭で腰が痛いんです。

これも天罰なのかなー?

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気流止めの重要性

2017年10月26日 08時00分00秒 | 講演会・展覧会・勉強会

今朝も、先日のセミナーについて書きたいと思います。

今回は『気流止め』の重要性。

ここで、使われていたのが『QPex Ver.3.50』という暖冷房エネルギー計算プログラムです。

弊社でも、ひとつ前のバージョンを使っています。

1~2時間ほどの時間で、建物の消費エネルギーをシュミレーションすることが出来る便利なソフトです。

窓の性能やサイズを変えてみたり、断熱材の厚さを変えてみたり・・・。

簡単に消費エネルギーの増減を比較することが可能です。

セミナーの中で試算されたのは、こんなプランでした。

自立循環型住宅のモデル住宅ですね。

①厚さ50mmのグラスウール住宅(既存)

②厚さ100mmのグラスウールに変えた場合

③①に気流止めおよび気密化を施した場合

④②に気流止めおよび気密化を施した場合

⑤現行省エネ基準相当の家

⑥Q1.0住宅レベル1

⑦Q1.0住宅レベル3

上記7ケースで熱損失と暖房エネルギー消費量を比較したのが、次のデーターです。

練馬区で、平均室温を18℃に設定した場合の灯油の消費量となっています。

既存住宅の断熱材を厚くする事で得られる省エネは359リットル。

18円/リットルで計算すると、6462円のメリットとなります。

これに対して、断熱材の厚さをそのままにして気流止め及び気密施工をした時の省エネ効果は910リットル。16380円となります。

さらに断熱材を厚くすれば1184リットル、21312円のメリットです。

現行省エネ基準相当の家が611リットルですから、その差362リットル。

窓の断熱化をすれば、充分届きそう。

でも断熱材の補強を行おうとすれば、それなりに費用が掛かります。

気流止めと気密化工事であれば、費用を抑えることが出来そうです。

壁の中の冷気上昇を防げるため、壁内結露を防止することも可能です。

断熱改修の需要は今後増えていくでしょう。

窓の断熱施工は簡単で効果も高いですが、費用もそれなりに高くなります。

断熱補強をしなければ、窓に結露が無くった分、内部結露が増えるかもしれません。

せめて、気流止め施工くらいはしたいですね。

ビニールクロスを丁寧に貼り、コンセントに防気・防塵カバーをつければ、ある程度の気密化を図ることも可能です。

C値であれば、2.0位にはなるそうです。

この位の気密性能であれば、換気システムを導入しても省エネには貢献しないようですね。

リフォーム業者に唆されないよう、ご注意ください。

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筋違部分の断熱施工

2017年10月25日 08時00分00秒 | 講演会・展覧会・勉強会
今日はアセットフォーの定休日。
昨日に引き続き、先日のセミナーの話となります。
今回のテーマは、筋違部分の断熱施工です。
繊維系断熱材と言えば、なんと言ってもグラスウールでしょう。
一般的に使われているのは、防湿フィルムがついているタイプ(耳付き)です。
こんな外観をしています。
断熱材がスッポリとフィルムで包まれていて、部屋側に留め付け用の耳がついています。
室内側のフィルムは防湿フィルム。
水蒸気を通しにくくなっています。
そして反対側のフィルムには穴が開いています。
断熱材の中に侵入した水蒸気を逃がすための穴になります。
だから、裏表を間違えてはいけません。
そして、防湿フィルムを貼っていないタイプの断熱材は、こんな外観をしています。
グラスウールと言えば『チクチク』するもの。
という固定概念が私にはあります。
苦手なんですよね、あのチクチク。
こんな裸のグラスウールを使ったら、チクチクして堪らない・・・。
ついつい思ってしまいます。
でも大丈夫なんです。
最近のグラスウールはチクチクしないんです。
繊維が細いからチクチクしないそうです。
えっ!
それじゃー、アスベスト(石綿)のように吸い込んで肺の中に刺さったりするんじゃないの?
中皮腫になったりしないの?
問題ないそうですよ。
コーヒー程度の危険しか無いそうです。
この上に、別張りシートを貼って防湿層を形成します。
北海道では、このタイプがほとんどらしいですね。
ちなみに耳付きタイプを使っている国は少ないそうですよ。

これらの断熱材を、現場に合わせて丁寧に施工する事が重要です。
ここでは、耳付きタイプの施工についてご紹介しましょう。
例えば、筋違廻りの場合はこんな施工を行います。
①断熱材に付いている防湿フィルムを剥がします。
②筋違の後ろを通して裏側に断熱材を充填します。
③筋違に沿って断熱材に切り込みを入れ、押し込まれている断熱材を筋違と同面になるように盛り上げます。
④剥がした防湿フィルムを被せ直して、タッカーで柱・間柱の見付け面に留め付けます。
⑤防湿フィルムの下端は30mm以上伸ばしておき、床合板に留め付けます。
なお片筋違の場合、筋違を外壁側に配置すると、断熱材がきちんと納まっているかどうかの確認ができません。
筋違の配置にあたっては、内側になるよう配慮が必要です。
また襷掛け筋違の場合は、断熱材の施工不良が生じやすくなるので、面材耐力壁に変更するか、他の位置に片筋違を配置するようにしましょう。
図のように、剥がした防湿フィルムの代わりに別張りシートを貼るのも良いでしょう。

こうしてイラストや写真を見ているだけではわかりませんが、ここで要求されている施工は大変面倒な施工です。
住宅省エネ技術研修で、これを初めて知った時には
「えっ、こんな施工を本当にしてるの?」
と思わず口に出してしまいました。
その時、廻りにいた人達も
「こんな施工、誰もやってないよね。」
なんて呟いていたのを覚えています。
フィルムを剥がすのはたやすいことです。
そして、断熱材を筋違の裏に取付ける。
これも、問題ありません。
筋違に沿ってカッターナイフで切り込みを入れる。
その時の切り込み深さは筋違の厚さ分となります。
そして、筋違際の断熱材が筋違よりも凹んでいる場合は、それを平らに戻す作業が必要になります。
これが面倒です。
でもグラスウールは上図のように、丁寧に施工しないと性能が発揮できません。
面倒でも、ちゃんと施工するのが鉄則です。
それなのに、鎌田先生はセミナーの中でこんな事を言っていました。
上のイラストが今説明していた部分です。
一般的には、下のイラストのような説明がなされています。
当然だと思います。
「よく見掛けるけど、こんな面倒な施工は必要ありません。」
「気流止めがなければ、この空隙を冷気が通り壁体内温度を下げてしまいます。」
「でも気流止め施工がしっかりと出来ていれば、問題ありません。」
「断熱性能は下がるけど、たいしたことない。」
塵も積もれば山となるって言うじゃないですか。
本当に大丈夫なんでしょうか?
外側に付加断熱する場合に限り、やっても良い。
と判断させていただきます。汗

 

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乾式タイルの家

2017年10月24日 15時30分54秒 | メンテナンス

先日、弊社商圏内の方よりメールを戴きました。

どうやらホームページを見て戴けたようです。(弊社のOBではありません。)

外壁タイルの補修工事の依頼でした。

早速住所を確認し、状況を確認。

御見積書を提出し、修理をする事に・・・。

本当は昨日工事をする予定だったんです。

でも、台風の翌日です。

朝方は雨も残っていたし、風も強い。

作業は安全に行いたいですよね。

事情を説明し、今日に変更させていただきました。

現場は木造2階建ての屋根の上、小屋裏部分の壁になります。

東日本大震災の時に、タイルが割れて落ちてしまったそうです。

写真の窓下、換気扇フード側になります。

ベースサイディングが割れています。

タイルも割れ目に沿って割れているようですね。

ひびの入ったタイルを外し、ベースサイディングの割れ目をシール処理しました。

タイルに専用接着剤を塗布し、張りつけます。

目地を詰めて、修理完了です。

外壁の仕様を決める際の選択肢は色々あります。

サイディング・モルタル吹付・ガルバ・タイル・木の板等々。

デザインや好みで選ぶ事になりますが、コストも重要ですよね。

コストには初期コストとメンテナンスコストの2つがあります。

初期コストは安いけど長持ちしない材料だったり、反対に初期コストは高いけど長持ちする材料もあります。

お財布と相談しながら、それらを良く吟味しないとなりません。

例えばタイル仕上げの外壁は、初期コストは高いもののメンテナンスコストのかからないというイメージがありますよね。

でも『湿式タイル』は、下地の状況によって目地やタイルそのものに亀裂が生じたり、剥がれて落下する場合があります。

湿式タイルとは、下地の上にモルタルを塗り、その上に裏面に凹凸の少ないタイルを張る工法です。

目地のあるタイプや無いタイプがあります。

タイル貼りの外壁と言えば、昔はみんなコレでした。

また『乾式タイル』も、その固定方法によってタイルが落下する場合があります。

乾式タイルとは、下地にモルタルを塗らず、ここに金属や窯業系の下地を貼ります。

そこに裏側に足のついてタイルを引っ掛け、固定する工法です。

湿式と同様に目地のあるタイプや無いタイプがあります。

確かにタイルは陶器ですから、30年程度のサイクルでは色あせ・汚れ等も殆どないでしょう。

でもその下地は、湿式・乾式を問わず雨水を受けるようになっています。

雨水は目地の部分から侵入する訳です。

湿式であれば、モルタルが雨水の侵入を防ぎます。

乾式であれば、雨水を受けるのが金物下地であったり窯業系下地であったり・・・。

金物下地の場合、防錆に限界があります。

また窯業系下地の場合、雨水でベースサイディングとタイルが剥離することもあり得ます。

今回の場合は、地震の揺れでベースサイディングに割れが発生し、その割れがタイルに影響を与える結果になりました。

「タイルの外壁って、メンテナンスフリーって訳でもないんだ・・・。」

考えてみれば当たり前なのに、なんとなくそう思っている自分を再確認できました。

周りのタイルを見てみると、目地のあちこちに細かいクラックが入っています。

中には、タイルと目地の間に隙間がある箇所も・・・。

また目地が白くなっている部分も多々あります。

そろそろ、目地の打ち替えをした方がいいのかもしれませんね。

足場を掛け、目地を撤去し、新しい目地を入れます。

その後、タイル表面についた目地剤を酸で洗い、水で洗い流します。

塗り替えと比べて、それほど安く上がるとも思えないんですよね。

でも目地の傷みを放っておけば、タイルの剥落に繋がります。

冬場、細い隙間に侵入した水は凍って体積を増大させます。

この時、目地剤やベースサイディングの割れは大きく拡がることになります。

こんな事が続けば、ベースまで傷めてしまうかも知れません。

タイルと言えども定期的なメンテナンスは不可欠です。

やっぱりメンテナンスフリーの外壁なんて有りませんよね。

今回の建物では、サイディングの破風板を塗装で仕上げていました。

当然、破風板の塗装も定期的に塗り直さなければなりません。

屋根のコロニアルも同様です。

既にそれらの塗り替えは終わっています。

塗り替え時には、足場も架けたでしょう。

その時に一緒に目地の打ち替えをすれば良かったのに・・・。

塗装業者は何のアドバイスもしなかったのでしょうか?

この建物を建てた工務店にも、言いたいことがあります。

せっかくタイルの外壁にするのであれば、他の仕上げ材も手入れの少ないものを選ぶべきだと思いますよ。

その度に足場架けていたら、高くついてしまいます。

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