練馬・板橋の注文住宅/アセットフォー日記(http://blog.goo.ne.jp/assetfor)

お打ち合わせ、設計、建築中現場、見学会のことなどアセットフォーの注文住宅家造りの日々を皆様にお伝えいたします。

もうじき認定証が届くようですよ。

2017年08月31日 17時10分59秒 | 新商品紹介

生憎の天気ですね。

雨の合間を縫うようにして、顔なじみの営業マンが弊社に顔を出してくれました。

見積依頼をしていた省エネ建材の『その後』の動向を気にしていたようですね。

「すいません。まだ受注出来るかわかりません。」

「鋭意、営業中です。」

「そうですか。頑張って戴き、是非ご採用いただければと思います。」

「ところで、こんな製品があります。ご存知ですか?」

テーブルの上に置かれたパンフレットには

『パネリード』と『パネリード

と大きく書かれていました。

「えっ、パネリードはウチでも使ってるけど。何か違うの?」

「そうなんですよ。」

少し得意げな顔をしているように見えます。

こちらがパネリードX。

そして、こちらがパネリードS。

特に変わった様子はありません。

「羽子板ボルトの代わりに使えるんですよ。」

梁同志の仕口部分は、上図のように羽子板ボルト・六角ボルト・座金・六角ナットを使うのが一般的です。

金物工法にしてスリット金物を使う場合もあります。

付加断熱を行う場合は問題ありませんが、充填断熱の場合ドリフトピン部分の熱橋対策が問題となるんです。

一般的な羽子板納まりをご覧ください。

羽子板ボルトの座金及び六角ナット部分の座堀を撮った写真です。

この穴に発泡ウレタンを充填し

平らに切削し

その上にアルミテープを貼ります。

この手間を省くと『気密性』を損ねてしまいます。

また、外壁を貫通する構造金物は熱を伝える『熱橋』となります。

冷たくなった金物が、室内の暖かい温度で結露する恐れが高いんです。

これに代わる、パネリードを使う工法がある。

というのが今回のネタです。

内側から3本のパネリードを斜めに打つ方法です。

太さ8mm×長さ200mmのパネリードXを使います。

そして、外側からまっすぐに3本打つ方法。

こちらは太さ8mm×長さ230mmのパネリードXを使います。

前者の工法であれば、面倒なウレタン充填が要りません。

残念ながら後者の場合は、何らかの対策が必要です。

価格はパネリードの方が高いようですが、手間を考えれば採用するメリットはありそうです。

建物外周部のみの話ですから、たいした数でもありませんしね。

ハウスプラスの認定証待ちの状態との事。

認定が下り次第、使ってみたいですね。

「こんなマニアックな製品、聞いてくれる工務店少ないですからね。」

「真っ先に話しに来ました。」

「ありがとうございます。」

今度、メーカーの方同伴で詳しい話をしてくれるそうです。

前向きに検討したいけど、問題はプレカット加工だな・・・。

金物の加工が無い分、加工賃下げてくれればいいけど・・・。

大工さんだって、手間下げるのに同意してくれる訳ないよなぁー。

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車の快適性能?

2017年08月31日 08時00分00秒 | 住宅を取り巻く環境

先日、FB友達が面白い計測をしていました。

ケストレルという温度計測ツールを利用して、車中の温熱環境を調べてみたんです。

車種や外気の条件等はわかりません。

車中温度:25.4℃

相対湿度:47.7%(絶対湿度:9.8g/㎏DA)

放射温度:52.1℃

風速:0.6m/S

気温と湿度だけ見れば、快適な環境です。

でも、放射温度が52.1℃。

温度の計測は、計測対象である物体から温度センサへの熱の移動によって行なわれます。

熱の移動には、①熱伝導②熱放射③対流の3現象があります。

まず、①熱伝導は、高温物体から低温物体への振動エネルギーの移動のことです。

気温を測る「寒暖計」、体温を測る「体温計」などは、周りの空気温度、体温が温度計に伝導し温度計と同温度になることにより温度を読み取ることができます。

温度センサと呼ばれる熱電対などの接触式の温度計はこの熱伝導を利用して温度を測定しています。

②熱放射は高温物体から低温物体への電磁波の移動。

その熱放射を利用した温度計測が放射温度計で、「耳式体温計」の様に、耳の内部から出る熱エネルギーをとらえ非接触で温度を測っています。

残る③対流は、空間的温度分布の上での物体自体の移動。

対流は計測対象と温度センサの間に静止の関係が成立しにくいため温度計測には、利用されず、前述の熱伝導と熱放射が多く利用されています。

車体から放射される電磁波による熱が52.1℃もあると言うんです。

一般的に、(気温+放射温度)÷2=体感温度といわれています。

今回のケースであれば、(25.4℃+52.1℃)÷2=38.75℃

つまり、体感的な温度が38.75℃にもなる訳です。

暑くて堪りません。

これって、どうなの?

快適さを測る指数には色々なものがあります。

例えば、不快指数。

温度と湿度で不快度を指数で示します。

今回のケースでは、指数『72.0』。

アメリカであれば、指数70以上で『一部不快』、75以上で半数が不快を示します。

でも日本の場合は、75以上でやや暑い。それ未満は特に示されていません。暑くないということでしょうか・・・?

続いてPMV。

計算シートを使ってみると、PMVは1.434。PPDは47.3になれりました。

PMVは快適な皮膚表面温度・発汗量の範囲で代謝熱と放射量がバランスするかどうかを示したもの。

PPDは不快に感じる人の割合を示します。

着衣量を0.3clo(半袖シャツ+半ズボン)とし、活動量を1.1met(デスクワーク程度)として設定しています。

PMV=0で快適

PMV<0で寒い

PMV>0で暑い

よってかなり暑いことがわかります。

PPD=47.3ですから、半数位の人が不快と感じるレベルということになります。

いずれにしても、暑いことにかわりはりません。

ご存知ですか?

気温

湿度

風速

放射温度

着衣量

活動量

6つの要素により、快適さは変わります。

車中のように、断熱・気密を全く考慮していない空間でも、エアコンの頑張り次第で快適環境となるケースもあります。

日陰に入れば、とたんに涼しくなったりもします。

まさに、性能の高くないハウスメーカーの家と同じです。

服装で調整をしたり、寒ければ体を動かしたり、暑ければ安静にしたり・・・。

カーテンを閉めたり開けたり・・・。

そう言えば、車のエアコンの性能って家と比べて高いのでしょうか?

松尾和也氏のブログに答えが書いてありました。

カーエアコンというのは家庭用エアコンよりずっと強力なんです。

例えば冷房能力で言うと、家庭用エアコンでは一般的に6畳間用で2.2kW、16畳用で5kWくらいのものが使われています。

クルマの場合は車室内の床面積2.5畳分に対して5kwなんだそうです。

詳しく知りたい方は、氏のブログのアドレスを貼っておきますのでご覧ください。

http://matsuosekkei.blog85.fc2.com/blog-entry-2452.html

住宅の5倍以上も強力なエアコンを採用している・・・。

まさにハウスメーカーのメカメカ住宅と一緒です。

こうした住宅では、当然光熱費を余計に掛ける結果となります。

残念ながらエアコンの寿命はせいぜい10年程度。

その度に高性能エアコンを複数台買い替えるのも大変です。

故障や清掃などのメンテナンス費用もバカにならないはず。

車の断熱・気密性能を高めないのも不思議だけど、家の断熱・気密性能を高めないのはもつと不思議です。

車は10年程度で買い替えるし、乗っている時間もそれほど多くはありません。

でも、住宅はそうではありません。

あれ?

もしかして、車も家も同じ程度に考えているのかな・・・。

どうせ、すぐに建替えるだろう。長持ちすると買い替え需要が減ってしまう・・・。

寒くしておけば、断熱リフォームの需要や暖房機器の注文があるかも・・・。

まさか、そんなことはないですよね。

単なる無知&勉強不足。思いやりの欠如が原因ですよね・・・。

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温故知新

2017年08月30日 08時00分00秒 | たわいもない話

今日はアセットフォーの定休日。

いよいよ夏休みも、終わりですね。

必死になって宿題を片付けている子供達と親御さん、たくさんいるんでしょうね。

お疲れさまです。

今日は、こんな文章をご紹介したいと思います。

人の感じる寒暖の感覚を、数値に表せると大変便利である。

このことについて早くから研究していた学者がいる。

この人はアメリカの環境学者、ヤグロー博士である。

ヤグローの考え方は、今知ろうとする部屋の温度感覚を、これと全く同じに感じられる湿度100%の無風状態の部屋の中での温度で代表させようといった着想のものである。

そしてこのようにして求められた温度を有効温度と呼び、かなり多くの人に対して行ったと言われている実験の結果、図のようなグラフを提案している。

この値を求めると、室温が摂氏19度から24度程度ならば、その部屋は快適なはずである。

しかし、このようなむずかしい温度を使わなくても、普通では温度18~20℃、湿度60%の時が1番快適とされている。

なおこの温度は、冬、女性が洋服を着替えるのに寒くない限界の環境であるともいわれている。

これ、今から43年前に書かれた本の中から抜粋したものなんです。

住まいの人間工学

宇野英隆 著

鹿島出版舎 刊

当たり前の話なんでしょうけど、こんな昔からこんな話を書いた本が読まれていたんですね。

しかも産経新聞の日曜日の夕刊に連載されていたって言うんですから、驚きです。

図を見ると着衣量や活動量の設定があったりして・・・。

当時の読者はこれを読んでどう感じていたんでしょうか?

図を解説した文章を見つけました。

乾球温度25℃、湿球温度25℃、無風時の体感温度はもちろん25℃である。

湿球温度が20℃に低下すると(このときの相対湿度58%-乾湿寒暖計はDIKで500円で売っている)、体感温度は23℃になる。

これに風速2m/sが加わると、体感温度はさらに20℃に低下する。

図のこのエリアは、汗ばんだ皮膚は適度の風速を要求するという日本人の経験則を、実に的確に図式化している。

おしぼりで汗を清水に変えれば、なお快適である。

もちろん、湿度100%のときは風はまったく涼感を呼ばない。

気温が体温を超えるゾーンでは(あじのしっぽの辺り)、風が吹くとむしろ暑い。

砂漠地域は湿度が極度に低いので、風を避けていても汗は乾き、人は生きていられるのであろう。

最近の発見。

気温5℃以下のゾーンでは風は体温低下を引き起こす危険要素となり、この場合には乾燥空気の方がむしろ温かい。

というところまで、ヤグローの図は面倒を見ている。

環境工学がヤグローを教えないのはよくない、と思いませんか。

これ、広島女学院大学灰山彰好先生が書いたブログから抜粋させていただきました。

環境工学を学んだことのない私は、ヤグローなんて方、知りませんでした。

有効温度という言葉は知っていたけど、こんなに深いものだったとは・・・。

ずいぶん昔の本だけど、じっくりと読んで見ようと思います。

 

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朝から脚立に乗っています。

2017年08月29日 17時30分12秒 | メンテナンス

今日は朝からエアコンの水漏れ対応です。

午前中に1件、午後に1件。

どちらもパナソニックの壁掛けエアコンでした。

原因はドレンパンにスライムと言われるカビの一種の繁殖です。

ピンクのゼリー状物質が点在していました。

これがドレンパンとドレンホースの接続部(直径5mm程度の小さな穴)に詰まってしまい、結露水が排水出来なくなってしまいます。

脚立に上り、エアコンのケースを外し、ドレンホース穴に詰まったゴミを取り除いて終了。

フィルター清掃はキチンと行っていても、ドレンパンや機械内部のファンの清掃は出来ませんからね。

下手に手を出して、壊してしまっては元も子もありません。

覗いてみると、送風機のファンにもカビがたっぷりと付着していました。

「そろそろ、クリーニングして貰った方がいいですよ。」

なんて言いつつ、帰って来ました。

カビは生育環境が整えば、胞子から発芽し菌糸を延ばします。

その菌糸は生育の基盤をしっかりと作ると、空中へ胞子を飛ばします。

カビが好む環境は相対湿度65%以上です。

住宅内にもたくさんの繁殖場所があります。

それぞれに繁殖する種類と一緒に、上図の挙げてみました。

エアコンには、クロカビ・コウジカビ・アオカビ・ススカビ・アカカビ・ユーロチウムが繁殖するようですね。

エアコンは温湿度を調節し、清浄な空気を提供することを目的にしています。

そのために、外気と還気中のカビを含んだ粒子状物質の多くをエアフィルターにより取り除きます。

その後冷却または加熱し、室内に調和された空気を供給する。

本来であれば、供給される空気は清浄な筈。

でもエアコンは使用年月が経つと、徐々に汚れてきます。

メンテナンスを適正に行わなければ、逆にカビのような微生物の温床となり、室内の汚染源となる恐れだってあるんです。

カビによる健康被害は馬鹿にできません。

肺や皮膚、耳・脳・目などに様々な悪影響を与えます。

アトピーもカビが原因だとか・・・。

 フィルター清掃だけではありません。

ドレンパンや送風機には常に水分や、養分となる埃や塵が存在します。

とにかく清掃を心掛けるしかありません。

でも掃除の仕方がわからない・・・。

分かっていても難しい・・・。

もっと簡単に清掃が出来るようなしくみにすればいいのに・・・。

エアコンの清掃をする度に、そう思います。

精密機械のため、不用意に水を掛けてはいけない部分があります。

そうした部分にはカバーを掛け、濡れないようにすれば良いでしょう。

外し方がわからず、樹脂部のツメを折ってしまう・・・。

外し方の説明を貼っておけば問題ありません。

ビスや細かい部品を無くしてしまう・・・。

注意喚起をするしかありませんね。

熱交換器とドレンパンの間に手を入れられるようにするだけで、大分違うと思います。

雑巾で拭く事ができますからね。

ドレンホースを簡単に抜けるようにして、中に水を圧入できるような工具があるともっと良いと思います。

そうすれば、ドレンホースの詰まりも簡単に直せます。

エアコンは日頃のメンテナンスで快適さが大きく変わります。

いちいち専門業者に頼まなくても、カンタンにメンテナンスが出来るようにならないかなぁー。

この時期になると、毎回そう思います。

そして、メーカーに文句を言う・・・。

されど、メーカーは全く動く様子もない・・・。

来年も同じ事になるのでしょうか???

取り敢えず、あると便利なエアコンメンテナンスグッズを探してみることにしました。

早く涼しくならないかなー・・・。

と思いつつ。

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熱容量と暖房エネルギー

2017年08月29日 08時00分00秒 | 省エネ住宅の基本

高性能な外皮性能を有する住宅では、空調モードによって躯体などの熱容量が暖冷房エネルギーや室内環境に与える影響は無視できないもまがあるそうです。

断熱とか熱伝導率と違って、蓄熱とか熱容量ってイマイチ良くわからないんですよね。

そこで、いつもお世話になっている

HEAT20 設計ガイドブック+PLUS

2020年を見据えた住宅の高断熱化技術開発委員会 著

建築技術 刊

の中の、熱容量の評価方法という章を備忘録として自分なりにまとめてみたいと思います。

 

まずは、住宅内に存在する熱容量の大小が暖房エネルギーに及ぼす影響を考える再の基本的な原理を考えてみましょう。

一般的な空間における、空間を構成する壁体各部の単位体積当たりの温度変化(熱流収支)は

CydΘ/dt=▽・λ▽Θ=λ▽2Θ

Cy:熱容量(J/㎥K)

▽Θ:材厚1m当たりの温度勾配(K/m)

λ:熱伝導率(W/mK)

λ▽Θ:熱流(W/㎥)

▽・λ▽Θ:熱量の収支(W/㎥)

 

熱容量×温度変化=熱流の収支×温度差

と表現することもできます。

この中に出てくる壁体の物性値は左辺のCy(熱容量)と右辺のλ(熱伝導率)。

熱伝導率が熱流の大きさ(断熱性能)を表し、熱容量が熱流の収支と温度変化の関係(蓄熱性能)を表します。

それぞれ室温の変化に与える影響が異なるので、熱容量と断熱性能を混同しないよう注意が必要です。

これをイメージ図にすると、こうなります。

材料によって熱伝導率と熱容量は異なります。

設計時、材料の選定に当たってはこれらの物性値に注意して

断熱性に優れた材料か

蓄熱性に優れた材料か

を判断する必要があります。

外気温や室温の変化は、1日24時間を基本とした繰り返しとみなすことができます。

これを周期的変動と呼び、その特性として平均値・振幅の2つのパラメーターがあります。

温度変化のしやすさを表すのが振幅であり、熱容量の大きい住宅ほど振幅が小さくなり室温が変化しにくくなる。

でも図を見るとわかるように、室温低下が小さくなるのと同時に室温上昇も小さくなるため、熱容量の異なる住宅であっても室温の平均値は同じになります。

これは熱容量が大きいことが、良い意味でも悪い意味でも室温が変わりにくいと言う事を表しています。

熱容量が大きい空間は、温度が変わりにくいため室温が安定しています。

暖房を切っても冷めにくいなどの居住者メリットがある反面、一旦冷えた空間で暖房運転を始めた時暖まりにくいというデメリットもあります。

一般的な間歇暖房を主とするライフスタイルでは、暖房の立上りが遅いということは大きなデメリットでしょう。

間歇暖房であれば、居住者は退室時に暖房を切ります。

誰もいない部屋の温度が暖かく保たれていても意味がありませんし、省エネでもありません。

熱容量が大きい空間が唯一省エネに働くとすれば、退室の30分~1時間ほど前に暖房を切ることくらいでしょうか。

すぐに寒くなることはありませんし、退室後に温度が高いままという無駄もありません。

連続暖房であれば、暖房当初のエネルギーが余分にかかります。

冷えた壁体を暖めるためのエネルギーです。

一旦暖まってしまえば、それほど大きなエネルギーは必要ありません。

暖房を切る時期を見極めることが大切になります。

蓄熱のイメージは以下の通り。

どちらが省エネだと思いますか?

ポイントは火を止める時間だと思います。

家だって同じでしょ。

いずれにしても熱容量の大きさを効果的に利用するには、生活スタイルも含めて考えることが大切です。

熱容量の多寡が省エネに効果を発揮するかどうかをシュミレートすることも可能です。

室内に入った日射熱の全てが空間の温度上昇に転換されるのか

熱の半分が壁や床の温度上昇に、残り半分が室内空気の温度上昇に使われるのか

両者は全く違った結果になりそうです。

でも、床・壁に吸収された熱は再放熱でいずれ空気に伝わります。

日射が当たらない壁や天井などは、日射によって室温上昇した後、その熱を受けて温度が上がります。

この時の断熱性能や熱容量の違いが暖冷房エネルギーに及ぼす効果はどうなっているのでしょうか?

以下の表および図を計算条件にシュミレートした結果は、こうなります。

いくつかの条件において熱容量を大きくしたことで、暖冷房エネルギーが増加しています。

冷房に関しては、それほど差が生じないようですね。

でも暖房に関しては、思った以上に差が出ています。

また住宅全体の熱容量が同じであっても、熱容量を大きくする部屋または部位が異なれば、暖冷房エネルギーは違う結果になります。

蓄熱性の評価は非常にデリケートですが、省エネ効果はそれほど大きくありません。

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LIXIL体験ルーム

2017年08月28日 19時01分21秒 | 注文住宅/お打合せ・ショールームのご案内

行ってまいりました。

新宿ショールムの一角に新しく開設された体感型ショールムです。

YKKapが品川につくった体感ショールームのようなものかなぁー?

なんて思いながら、社員とお邪魔してきました。

所要時間はおよそ1.5時間。

公開OKとの事なので、分章少な目&写真たっぷりでご紹介します。

一般の方への公開は9月1日から。

それまではビルダー向けにプレオープン状態です。

45分刻みでビルダーの方々が見学&体感しているようです。

仮設の壁にある入口を開けると、白い空間が広がっています。

温度25℃/相対湿度60%(絶対湿度12g/㎏DA)という快適空間です。

半袖長ズボンの私には、少し寒かったけど・・・。

扉が3つあります。

1つ目の扉はコレ!

昭和55年基準の家です。

部屋の外は0℃になっています。

中には画面があって、色々な情報を得る事が出来ます。

もちろんサーモ画像もライブで確認出来ます。

放射温度計も備えてあるので、壁や天井の温度を測る事も可。

こんな表示がありました。

断熱性能が悪い部屋ですから、当然エアコンが頑張っています。

20℃設定にしてあるそうですよ。

吹き出し温度は30℃近くになっています。

温度ムラもかなり目立ちます。

単板ガラス窓はご覧の通り。

当然、結露しています。

床が冷たいですねー。スリッパを脱ぐと足裏が冷たくなってしまいます。

まさに『昔の家』。

隣が同じ断熱仕様の無暖房室になっています。

温度差凄いですよ-。

床がもっと冷たい・・・。

続いて、今の家。

平成28年基準でつくられています。

天井・壁の温度差が少なくなっています。

床もだいぶ暖かい。

でも、隣の無暖房室は相変わらず寒いまま・・・。

最低温度は10℃というところでしょうか。

続いてこれからの家。

HEAT20のG2グレードでつくられています。

弊社がつくるFPの家に近いかな?

温度差もずいぶん少なくなっています。

床温もかなり高くなっていますね-。

サッシはエルスターのトリプルガラス(アルゴンガス入り)です。

隣の無暖房室もそれなりに暖かくなっていました。

天井を見ると、熱交換換気扇の排気口が設置してあります。

温度を測ると18.5℃。

室温が20℃ですから、熱交換率90%はダテではないようです。

隣の部屋に通じる建具には、アンダーカットが施してあります。

暖かい部屋には給気口があり、寒い部屋には排気口があります。

アンダーカットを通じて暖かい空気が寒い部屋に流れて、両方の室温は等しくなる筈ですよね。

でも、温度差が結構ありました。

換気施工がうまくいってないようですね。

気密施工の有無を聞いてみました。

どうやらあまり気にしていないようです。

せっかくの熱交換換気扇も、機能しなければ意味がありません。

気密無き高断熱住宅の見本になってしまいました。残念・・・。

断熱仕様は近いけど、気密性能と換気システムの働き具合が弊社の建物とは違うようですね。

当然弊社のつくる家の方が省エネで暖かくなります。

この後、体感ルームの外に連れて行ってもらいました。

気温0℃の世界です。

青い世界に窓と人体が華やかさを加えています。

室外機が赤くなっています。

上を見れば、室内を冷やすファンがブンブンまわっていました。

さっさと廊下に戻り、おさらいをしました。

左から昔の家。

今の家。

そしてこれからの家。

同じ設定温度20℃でも、室温が異なっています。

温度ムラの大小もはっきりわかると思います。

断熱性能の低い家では、エアコンの吹き出し温度は高くなります。

暖かい風は上に登ってしまい、床は冷たいまま。

上下温度差が大きくなり、不快です。

これからの家と昔の家を比べると、その色の違いにびっくりします。

当然、冷暖房にかかる電気代も違います。

どの位違うのか?

実際にご自分の目でご確認ください。

  

左から昔の家、今の家、これからの家の壁の断面構成です。

いずれにしても、ひどい施工・・・。

展示模型なんだから、もっと丁寧につくればいいのに・・・。

突貫工事だったんでしょうか?

現実の施工がこうなっていない事を切に願います。

外から見た昔の家。

窓の性能が低いから、熱が外に漏れています。真っ赤です。

今の家。フレームが少し赤くなっています。

そしてこれからの家。熱漏れが少ないことがわかります。

ここで、アルミ・樹脂・木の熱伝導率の比較していました。

違いを体感する事も出来ます。

あれ?

どこかで見たきがする・・・。

どうやら、監修は東大の前先生のようですね。

どうりで見慣れた測定機器がそこかしこに・・・。

窓の比較も出来ます。

話題のレガリス(5層ガラス)もありました。

かなり凄い性能です。

でも、メチャメチャ高い。

まず使えません。残念。

夏の体感ルームもありました。

天井にはヒーターが付いていて、天井断熱不足の室内環境を実現できます。

日射遮蔽のアレコレも確認出来ますが、冬ほど感動しませんね。

最後は、おしゃれな打合せ室でアンケート記入。

そして解散・・・。

良い経験が出来ました。

ご案内いただきありがとうございます。

今度はお客様と来ますから・・・。

 

建ててから、もっと暖かい家にすれば良かった。

なんて思っても後の祭りです。

いい家は図面だけでは決められません。

建ててから悩んでも、解決は難しい。

壁や窓の断熱性の違いを実感できるスタジオへ。

手で、足で確かめて

肌で感じることが大切です。

見学をご希望の方は、弊社までお問い合わせください。

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アレルギー対策:カビ編

2017年08月28日 08時00分00秒 | 健康住宅

湿度の高い日本で、重大なアレルゲンとなるのがカビ。

上図のようなカビの胞子を吸入することで、気管支炎や喘息・アレルギー性鼻炎や皮膚炎・結膜炎を引き起こします。

カビの多い環境に2歳まで居住すると、6~8歳時の鼻炎症状が増加するというデーターもあり、出精直後から注意が必要です。

カビの生育条件は以下の通り。

①温度20~30℃

②相対湿度70%以上で増殖。(66%以下で増殖が止まる。)

③建材やダクト内の塵・埃などが栄養源。

また、効果的なカビ対策は以下の通り。

①室内空気を清浄化し、室内の風通しを良くする。

②掃除機のダストパックやエアコンのフィルターを定期的に掃除する。

③台所や浴室の小物は、時々日光に当てる。冷蔵庫の中身も定期的に整理を。

④可能な物は煮沸消毒する。

⑤衣類や靴は汚れを落として保管する。

⑥押入・家具類などの設置時には、空気の通り道をつくる。

⑦浴室・台所は充分に換気する。

⑧観葉植物を部屋にたくさん持ち込まない。

⑨カビが発生した場合は、速やかに取り除き、年に2回は大掃除を行う。

カビが原因となって起こるアレルギーには、より重篤な疾患もあります。

近年増加している『過敏性肺炎』もその一つ。

温暖で湿度の高い地域に広がっています。

過敏性肺炎とは、生活換気用に存在する真菌胞子や細菌・異種タンパク質といった抗原物質を反復吸入することにより感作され、アレルギー反応により細気管支および肺胞領域に生じる肉芽腫性疾患の総称です。

外因性アレルギー性胞隔炎とも呼ばれ、特に症状が出やすい湿度・温度の高い夏に『急性夏型過敏性肺炎』として近年増加しているとみられています。

詳細な発症率は不明ですが、年間400~500人以上が発症していると考えられ女性の発症率は男性の2倍。患者の多くは自宅で過ごす時間の長い専業主婦となっています。

軽い乾いた咳から始まり、段々と咳が悪化。

重篤化すると発熱や呼吸困難になる恐れがあります。

夏に症状が発現し、冬になるにつれ自然と改善。また次の夏に繰り返すのが特徴です。

風邪と間違えられてしまうことも多いので、疑わしい症状があった場合は注意が必要でしょう。

発生地域は沖縄から北緯40度の秋田・岩手間。

これは原因となる真菌・トリコスポロンが温度25℃/湿度80%の環境で急速に繁殖するためと言われています。

湿った木や植物に注意が必要です。

梅雨の時期は築20年超の木造家屋においても、非常に繁殖しやすくなります。

ご用心!

ながさき健康・省エネ住宅推進協議会 発行

国立大学法人長崎大学 監修

石とかんがえる健康な家づくりVol.2

より一部抜粋させていただきました。

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通風(採風)は快適か?

2017年08月27日 11時58分36秒 | 省エネ住宅の基本

今日は日曜日。現場はお休みです。

朝からOB宅の家を回って、細かなメンテナンス工事の打合せをしていました。

「最近外出することが少ないんで、たまに玄関の外に出るとびっくりするよ。」

「外の暑さが、全くわからないんだもんね。凄いよこの家。」

「太陽光発電のお蔭もあって、電気代も安くて助かるしさ・・・。」

皆さんに喜んでいただけていて、本当にうれしく思います。

でも、第3種換気システムを採用している方が圧倒的に多いので『湿気対策』がまだまだなんですよね。

気温はそれほど高くないけど、湿度が異常に高い時ってありますよね。

そんな時は、エアコンの温度設定よりも室温の方が低くなります。

よってエアコンは稼働せず、除湿効果はゼロに等しい・・・。

自然給気口からは、湿気たっぷりの外気がどんどん入ってくる。

エアコンの除湿能力が勝つか、自然給気口から入る湿った空気が勝つか・・・。

室温27~28℃、相対湿度60%超なんて日もありますよね。

先日参加した『アジア・カンファレンス2017 IN TOKYO』では、室温25℃・絶対湿度12g/㎏DAが最適と言っていました。

上図が、25℃・絶対湿度12g/㎏DA時の湿り空気線図です。

絶対湿度については、もう説明不要ですよね。

これを相対湿度で言うと、60%になります。

活動量にもよりますが、着衣量0.3clo(半袖シャツに半ズボン)程度であれば、個人的には寒くて仕方ないレベルだと思います。

不快指数は72.8となっています。

不快指数は70〜74で不快感を抱く人が出始め、75〜79で半数以上が、80〜85で全員が不快と感じ、86を超えると我慢ができなくなります。

72.8であれば、おおむね良好というところでしょうか。

上の湿り空気線図は、気温27.0℃、相対湿度54.0%。不快指数は74.9(少し高め)になっている時のものです。

絶対湿度が12g/㎏DA。

先述の25℃・12g/㎏DAと比べると、少し室温が高くなっています。

このように、絶対湿度が同じでも室温と相対湿度はバラバラです。

ちなみに絶対湿度と温度と相対湿度の関係を以下に挙げてみます。

気温26℃・相対湿度50%→絶対湿度10.5g/㎏DA

気温26℃・相対湿度60%→絶対湿度12.6g/㎏DA

気温26℃・相対湿度70%→絶対湿度14.8g/㎏DA

気温27℃・相対湿度40%→絶対湿度8.9g/㎏DA

気温27℃・相対湿度50%→絶対湿度11.1g/㎏DA

気温27℃・相対湿度60%→絶対湿度13.4g/㎏DA

気温28℃・相対湿度40%→絶対湿度9.4g/㎏DA

気温28℃・相対湿度50%→絶対湿度11.8g/㎏DA

気温28℃・相対湿度60%→絶対湿度14.3g/㎏DA

気温28℃・相対湿度70%→絶対湿度16.7g/㎏DA

ピンク字が快適条件となっています。

もちろん、断熱・気密がキチンとできていて床・壁・天井からの放射もパランスが取れているのが前提です。

 

健康を考えた場合の相対湿度の範囲は40~60%です。

室温25℃はともかく、絶対湿度12g/㎏DAは妥当な線なのかもしれませんね。

湿度対策については暗中模索の状態です。

健康・快適性とコストのバランスをどこで採るのか・・・。

もう少し検討が必要です。

 

ここで、タイトルを思い出してください。

通風(採風)は快適か?

えっ、今までそんな話は全然出てないじゃん???

そうなんです。

だって、ここまでは前フリですから。

この写真を見てください。

アジア・カンファレンスのパネルディスカッションで使われたデーターです。

壇上に上がっている方達の居住地における月別絶対湿度が示されています。

見にくいと思うので、東京だけ転記します(単位は省略します)。

1月-2.9

2月-3.0

3月-4.0

4月-6.2

5月-8.9

6月-12.1

7月-15.4

8月-16.5

9月-13.2

10月-6.8

11月-5.6

12月-3.6

相対湿度と異なり、絶対湿度は時間による変化が少ないと言われています。

これを見ると、7月から9月の暑い時期は12g/㎏DAを超えているんです。

つまり窓を開けて通風をとれば、室内の空気は絶対湿度12g/㎏DAを超えてしまうという事。

よって、通風はNGとなります。

カンファレンス当日、アジアに住む方々によって発表された内容は

『高湿度の地で、いかに健康・快適な家をつくるか』でした。

外皮の断熱・気密性能を高め、徹底した日射遮蔽を行い、高性能設備を備える。

我が国における『パッシブデザイン』の手法と何ら変わるものではありませんでした。

でも、大きく異なっていたのは

『通風(採風)』という手法が全く語られなかったということでしょう。

参加された方々が、中国・韓国・台湾ということもあります。

PM2.5や黄砂の影響を考え、自然風は極力室内に入れたくないというのも大きな理由でしょう。

でもそれだけでは無い筈。

自国の気象条件をきちんと踏まえ、絶対湿度を適度なレベルにコントロールしようとする時、自然風の利用はマイナスに働くことを充分理解しているからだと思うんです。

夏の『打ち水』も同様です。

未舗装の道路が多く埃を抑えるために行っていた昔とは異なり、現在は埃対策としての役目はそれほど期待されていません。

むしろ気化熱による気温低下が目的で行われていて、推奨している行政機関もあるようですね。

確かに1~2℃程度の気温低下はあるでしょう。

でも、絶対湿度は増大します。

気温が下がっても湿度が上がれば不快指数は上がります。

『風の通り道をつくって気持ちよく暮らす』

通風計画がパッシブデザインのとばかりにアピールする方もいらっしゃいますが、季節を考えた通風が重要です。

いかにも『パッシブデザイン』の使い手という顔をして、実は湿度の事も理解していない素人って意外といるんですよね・・・。

間もなく、9月です。

先程の写真データーによれば、まだまだ窓を開ける時期ではありません。

通風を行うのであれば、良く晴れた10月と5月(6月は微妙です。)に限る!

ということでしょうか・・・。

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DIY工務店

2017年08月27日 08時00分00秒 | 新聞・雑誌・WEB情報

DIY、ご存知ですよね。

《do-it-yourself》しろうとが自分で何かを作ったり、修繕したりすること。日曜大工。ドゥイットユアセルフ。
第二次大戦後のロンドンで、廃墟に立った元軍人たちが「何でも自分でやろう」を合い言葉に町の再建に取り組んだのが始まりとされる。

このところ、益々DIY人気がたかまっているようです。

住宅専門誌『新建ハウジング』はいわゆる『ミレニアム世代(35歳以下の若年層)』を対象に消費者調査を実施しています。

「DIYによるリフォームを行いたいか」という問いに対し

約9割の人が「DIYを行いたい」と回答し、ニーズが存在することを示しています。

一方、工務店・設計事務所などに

「社内のシステムとしてDIYに対応できる準備があるか」を聞くと「ある」と回答した会社は82社中44社と約半数に留まったそうです。

DIYと言えばコストダウンの手法として捉えがちですが、前述の若年世代のDIY意向に目を向けると『理想のライフスタイルを実現するひとつの手段』としてDIYがあり、年収などとは関係ないことがわかっています。

DIYを希望する理由の中には「自分のイメージを形にしてくれる住宅会社が少ない」との不満もあるようですね。

こうしたニーズを敏感に感じ取り、前向きにDIYを採り入れる工務店・リフォーム店も増えているようです。

弊社でも、DIY対応は可能です。

カンタンなことから難しいことまで。

ご要望によっては、職人による施工指導を行うことも可能です。

資材の手配だけ、弊社で行うのもアリだと思います。

過去、見学会において『体験会』を行ったこともありました。

大好評でしたよ。

DIYを行う事で

家に愛着を持っていただける。

住まいづくりの楽しさを知っていただける。

メンテナンスも含めてコストダウンを図ることが出来る。

などのメリットもあるでしょう。

まずは

塗り壁

床の塗装

あたりから始めるのも良いと思いますよ。

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換気風量測定を実施しました。

2017年08月26日 14時55分19秒 | 24時間換気システム・風量測定

今日も蒸し暑いですね。

『FPの家 T邸』

換気風量測定を実施しました。

用意するのは

風量測定器

そしてマノメーター。

2つの測定器を使い分けて排気口の風量を測定します。

まずは天井に設けられた排気口の開度を調整します。

作業は至って簡単です。

設計図に書いてある開度を確認し、それに合わせます。

内側のパネルを回すことで穴のサイズが変わるようになっています。

穴が大きい程、排気量が大きくなる訳です。

続いて自然給気口を写真のように開きます。

写真のようにマノメーターについているノズルの先端を、排気口の中心にある穴に挿し込み数値を読みます。

全ての排気口の値を確認し、その数値を表に書き込めば測定完了です。

換気システムの風量は、洗面脱衣室にあるコントローラーで調整します。

1~9まで0.5刻みで目盛がついていて、数字が大きくなるほど換気風量が増え、消費電力も大きくなります。

1KW当たりの電気代を26円で計算すると、1月当たりの電気代は以下の通り。

1.0・・・36円

1.5・・・39円

2.0・・・56円

2.5・・・83円

3.0・・・112円

3.5・・・150円

4.0・・・203円

4.5・・・254円

5.0・・・326円

5.5・・・374円

6.0・・・456円

6.5・・・529円

7.0・・・639円

7.5・・・762円

8.0・・・939円

8.5・・・1054円

9.0・・・1081円

驚きの安さですよね。(さすが、ブラシレスDCモーターです。)

設計時の値は1.5でした。

念のため、1.0・1.5・2.0の3つの値を計測します。

結果です。

①1.0の時の合計風量は69.9㎥/h

②1.5の時の合計風量は76.8㎥/h

③2.0の時の合計風量は95.2㎥/h

必要風量は63.98㎥/hですから、①で0.5回換気をクリアすることが出来ます。

設計よりも少風量で済んだのは、配管がうまく施工出来たからでしょう。

圧損が少かったんですね。

メデタシ、メデタシ。

36円で1月換気が出来るなんてビックリです。

 

法改正により、24時間換気が義務付けされてからもう随分と経ちました。

家中の空気を、2時間に1回新鮮空気と入れ替える必要がある訳です。

設計図通りに換気設備が取り付けられていても、ちゃんと排気が行われているかどうかはわかりません。

ある調査によれば、シックハウス症候群の患者数は横ばい状態が続いているそうです。

つまり24時間換気の義務化は、功を奏していないと言う事になります。

居住者がスイッチを切ってしまっているか、24時間換気が何らかの理由で機能していないという事。

①メンテナンス不良で詰まってしまった。

②最初から機能が不完全だった。

③なんらかのアクシデントが原因で機械不良が発生した。

①と③は仕方ないけど、②だけはゴメンです。

換気風量測定は必ず実施しましょう。

ついでに、レンジフードの給気電動シャッターの風量を測ってみました。

写真が給気電動シャッター。

普段はシャッターが閉じていて、空気の出入りはありません。

レンジフードが稼働している時だけ開き、新鮮空気を導入できるスグレモノ。

高気密住宅の必需品と言えるでしょう。

弊社では、給気フィルター付きのタイプを標準採用しています。

見にくいと思います。

風量は61.0㎥/hでした。

あれ?レンジフード(中)の時の排気風量は300㎥/hの筈・・・。

試しにレンジフードの風量を測ってみると224.4㎥/hでした。

風向きとかで変わるからなぁー。

でも給気の61.0㎥/hはあまりにも少なすぎます。

試しに自然給気口×1か所の風量を確かめてみると、風量が13.9㎥/hも増えていました。

自然給気口の数は合計7個です。

同じ風量が増えていると仮定し、それぞれに13.9㎥/hを掛けると97.3㎥/hになります。

これに61.0㎥/hを足すと158.3㎥/h。

どうやら、給気シャッターから入る筈の空気が自然給気口から入っているようですね。

66.1㎥/hの不足分は他の所から入っているのかも知れません。

他の自然給気口からの給気量がもっと多いのかも・・・。

フィルターが付いた状態です。

 

給気フィルターを外して測定してみました。

89.5㎥/h。

給気フィルターによる圧損も原因のひとつになっているようです。

 

もしかしたら、レンジフード稼働時は建物内がかなり負圧気味になっているかも知れません。

玄関ドアの開け閉めもしにくくなるかも・・・。

給気フィルターを外してしまえば解決するのですが、埃や虫が入ってしまいます。

自然給気口も同様です。

フィルターの圧損問題、中々解決の糸口が見いだせません・・・。

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断熱オタクの集い

2017年08月26日 08時00分00秒 | 講演会・展覧会・勉強会

昨日、断熱オタクの集いに参加してきました。

第2回パッシブハウス・アジア・カンファレンス2017年

場所は東京大学/伊藤国際学術センター謝恩ホール

午前10時~午後5時30分という長帳場。

FPコーポレーションも協賛しているし、FB友達も多数参加しています。

意気揚々と会場に向かいました。

会場には著名な方も大勢いました。

何だかワクワク、ご挨拶もさせて頂きました。

日本・中国・韓国・台湾。アジアの断熱オタク大集合という感じで熱気に溢れています。

当日配布された資料の厚さは1cm。凄い容量です。

カラーで登壇者のプレゼン内容を印刷してあります。

でも、ほぼ英語・・・。見てもわかりません。

発表も、ほぼ英語・・・。

同時通訳をしてくれていますが、口調が平坦でなんかわかりにくいんですよね。

気を抜くと眠くなってしまう…。^_^

しかも前の方は関係者席になっていて、一般席の2列目に座ってもこの距離感。

もっと近くで見たかったなぁー。

英語が話せたり、理解できれば良いのに・・・。

愚痴はおしまいです。

アジアの地に建つ『パッシブハウス』を色々と紹介して頂きました。

今回の目玉は何と言っても『湿度対策』。

でも期待していたほど、目新しいものはありませんでした。

思った以上にメカメカな感じです。

びっくりしたのは、中国および台湾と韓国のパッシブハウスに対する取組でした。

まさに日本とは雲泥の差。

断熱後進国の日本ではありますが、まさか3国にここまで水を開けられているとは・・・。

省エネで夏涼しく冬暖かい家をつくるという事は、基本的人権を守るという事です。

個々の自由だから・・・。

とか

経済活動なんだから、需要と供給の関係では・・・。

なんて事で済まされる問題ではありません。

それが出来ていない我が国は、国が国民の基本的人権を守れていないと言う事だと思うんです。

でも今回ご参加いただいた3国では、国策としてパッシプハウスを建てようとしている。

もちろん自由裁量ではありますが、建築業界側も消費者側も積極的にこれを受容している。

結果として、日本を遥かに上回るパッシブハウスが建てられている。

我が国におけるZEH以上かも知れません。

この現実に強く打ちのめされた思いでした。

パッシブハウスを簡単に言えば、外皮性能・気密性能を強化し、高性能換気設備を採用することで冷暖房負荷を著しく低減し、健康・快適さを担保しながら消費エネルギーの削減を図ることが出来る高性能住宅です。

地球温暖化防止や環境破壊防止の観点からも、どんどん建てられるべき住宅といえるでしょう。

残念ながら日本では、まだまだ少ないんですが・・・。

写真は建物燃費ナビのHPを写したもの。

画面右上のオレンジ色の四角内の建物がパッシブハウスに該当します。

緑の3角形内の建物が、パッシブハウスではないけど頑張っている建物。

FPの家はこれに該当します。

丸印の中にあるのが、最近流行のZEH。

そしてブルーの辺りがハウスメーカーの建物です。

なんとも情けない状況・・・。

重ね重ね、残念で仕方ありません。

話題を変えましょう。

写真は湿り空気線図。

左側の平行四辺形は着衣量0.6CLOの時の快適範囲、右側が0.3CLOの快適範囲を示しています。

最近よく耳にする『室温25℃、絶対湿度12g/㎏DAが最適』はここから来ています。

でも今回登壇している各国の各月の絶対湿度を調べてみると、7~9月に12g/㎏DAを下回っているのはベルリンだけです。

見にくいですよね。

25℃・60%でPMV=0というのは着衣量を0.5CLOくらいで考えていませんか?

日本では0.3CLOで過ごす方が多いです。

その場合、27℃・60%でもPMV=0になると思うのですが・・・

と書かれています。

そして半袖シャツに半袖ズボン姿=0.3CLO

長袖シャツに長ズボン姿=0.6CLO

これ、松尾氏のユルゲン・シュニ-ダ-ス博士(パッシブハウス研究所)への突っ込みです。

そうそう、それを聴きたかったのよ!

博士の言葉は「当時のことは忘れました。」でした。

些か拍子抜けでした。

でも湿度の高い国には、その国にあった快適範囲があっていいと思いますよ。との事。

そうですよね。

会場の温度はは25℃。

絶対湿度は12g/㎏DAになっていました。

偶然でしょうか?

半袖シャツに長ズボンの私には、寒くて仕方ありませんでした。

前先生曰く

「25℃12g/㎏DAという目安は、あくまでも事務所など自由な服装ができない環境での事。」

好き勝手な恰好をして、扇風機に当たったりアイスを食べられる家でソレを目安にする必要はありません。

そうですよね。

私は27℃・60%で充分快適だと思っています。

でも、60%を維持するのも3種換気だと大変なんですよね・・・。

刺激的で楽しい7時間半でした。

パッシブハウス・・・。日本のスタンダードになる日はいつになるのでしょうか?

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バッチテスト行っています。

2017年08月25日 12時00分00秒 | 健康住宅

朝のブログで書かせて戴いた『化学物質』の放散量を確認するための『バッチテスト』。

私達『FPの家』会員工務店では

『室内空気環境測定』と呼んでいます。

ご入居前の建物内に存在する化学物質の中でも、特に有害な以下の物質の放散量を確認するための試験です。

①ホルムアルデヒド(0.08ppm)

②キシレン(0.20ppm)

③トルエン(0.07ppm)

④スチレン(0.05ppm)

⑤エチルベンゼン(0.88ppm)

()内の数値は厚生労働省の指針値です。

これを超えていても、特に罰則はありません。

でも、可能な限り少ない方が良いですよね。

『FPの家 T邸』

本日、バッチテストを実施しています。

こんなバッチを使います。

赤が①ホルムアルデヒド用

緑は②~⑤の物質用です。

弊社では高さ1.2mの脚立の先端にこれを取付け、リビングに設置します。

設置期間は午後2時を挟む24時間以上。

その間、室内への立ち入りは厳禁です。

入室者の身体や衣服について化学物質が悪い影響を与えるかもしれません。

玄関ドアに禁止札を貼り、キーケースの中の工事用キーを回収します。

明朝にバッチを回収するまでは、ひたすら待つだけ・・・。

回収したバッチは、専門検査機関に送付して放散量を検出していただきます。

弊社のつくるFPの家は、自然素材・無垢の木材を多用しています。

接着剤・塗料などの使用を極力抑え、換気システムがキチンと機能している事も確認しています。

もちろん、有害な防腐・防蟻薬剤は使用していません。

ご入居直前の室内空気に含まれている『揮発性有機化合物(VOC)』の量を把握できるのも、『FPの家』の利点かもしれませんね。

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換気システムのメンテナンス

2017年08月25日 10時00分00秒 | メンテナンス

弊社が採用している第3種換気システム『ルフロ400』。

製造・販売元の日本住環境㈱より、メンテナンス動画がアップされました。

是非、ご覧ください。

https://www.youtube.com/watch?v=2lkQGrY5f9o&feature=youtu.be

換気システムは定期的なメンテナンスを行う事で、機能を発揮します。

メンテナンス不足は、消費電力を増大させ、二酸化炭素や有害物質の排出を妨げることになるでしょう。

用意するのは脚立と軍手だけ。

洗面脱衣室の天井点検口を開ければ、システムが設置されています。

定期的なメンテナンス、是非行ってください

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化学物質から身を守りましょう。

2017年08月25日 08時00分00秒 | 健康住宅

室内環境中の化学物質も、ダニ・カビ・アレルゲンと同様に見逃すことのできないアレルゲンです。

上表は家の建材や塗料・接着剤・防腐剤等に含まれる『人体に影響を及ぼす化学物質』を示したものです。

ホルムアルデヒド

キシレン

トルエン

などの揮発性有機化合物。

殺虫剤などに含まれる有機リン系化合物など。

私達の身近なところで多くの化学物質が使われていて、これらが喘息を始めとするアレルギー疾患の原因になっています。

また家具や絨毯、カーテンやワックスなど。

ご自分で持ち込んだものから揮発する化学物質も以外と多いもの。

充分に注意が必要です。

化学物質をできるだけ避けるには、以下の点にご注意ください。

①建材や家具には化学物質を使わない『無垢の木材』や『自然素材』のものを利用する。

②室内の『換気』をこまめに行い、揮発する化学物質を放出するよう心掛ける。

③珪藻土を用いた塗り壁など、化学物質を吸着する素材を利用して悪影響を低減する。

④殺虫剤には人体に無害なホウ酸などを活用し、化学物質に頼らない。

⑤化学物質を除去する空気清浄器などを活用する。

まずは、室内空気に含まれている化学物質の量を確認してみましょう。

バッチテストであれば、安価・簡単・短時間で可能です。

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完了検査、合格です。

2017年08月24日 16時17分35秒 | 建築基準法・行政の動き等

今日の練馬・板橋の暑さは、そこそこという感じ。

秋が近いせいか、猛烈な暑さは感じられません。

うれしいような、さびしいような・・・。

『FPの家 T邸』

本日午後、確認検査会社による完了検査が行われました。

予定よりも20分ほど早く到着した検査員。

早速、前面道路の幅員を確認しています。

その後、敷地内をぐるっと一回り。

敷地の空き寸法や、境界ブロックの高さ等が申請図面と一致しているかどうかを確認していましす。

室内に入ると、防火窓や非常用侵入口に変わる窓、火災報知器・換気システム等をチェック。

無事、完了検査合格です。

検査員曰く

「涼しくて助かりますね。」

早速アピールしました。

「3階のエアコン×1台で冷房しています。」

「設定温度は27℃なんですよ。」

検査員は目を丸くしています。

「えっ!」

「余所の3階なんて、暑くて長時間いられたもんじゃありません。」

「すごいなー。」

検査員にも、喜んでいただけて良かった・・・。

 

じつは検査員が来るまでの時間、少しだけ簡単な実験をしていました。

上の写真は完成見学会の時の写真です。

陽当たりの良い3階の窓を撮ったんですが、同じ窓なのに左右の色が全然違います。

右側はブルーになっています。温度は27℃くらいでしょうか。

そして左側は黄色になっています。温度は31℃くらいだと思います。

じつは、右側には外側に網戸があったんです。

つまり網戸が日射を遮蔽してくれた為、窓ガラスに近赤外線が当たらない分の輻射熱がすくなくなっていたんです。

そこで今回は、左側の窓の外側に日除けを付けてみました。

用意したのは『日本住環境』の『カンタンシェード80』。

ポリエチレン製のアルミ蒸着シートにABS製のフレームが付いていて、吸盤で窓内側に取付けるようになっています。

今回は、これを窓の外側に取付けてみました。

すだれと似たようなもんですね。

窓の内側から見ると、こんな感じです。

長さの関係で、下が少し空いています。

本来は部屋うちに取付けるものですが、敢えて外側につけてみました。

その方が遮熱性が高まりますからね。

取付けて10分くらい経った時の写真です。

前回よりは、明らかに温度が下がっています。

でも、網戸の方がだいぶ低いようです。

さらに10分くらい経過した時の写真です。

だんだん温度が下がっています。

もう少し時間が経てば、網戸と同じくらいまで下がりそうですね。

但し問題もあります。

シェードは風に弱い為、時々まくれてしまいます。

そうなると、日射遮蔽は出来ません。

実験中も何回かめくれてしまい、その都度直していました。

今回のように、道路斜線の影響で庇を付けられない場合の日射遮蔽はシェードが中心となります。

非常用侵入口に変わる窓の場合、外付シャッター・ブラインドは付けられません。

ガラスの遮蔽能力にも限界があるし・・・。

部屋うちにつければ、問題ないんですが・・・。

上の図は、外付けブラインドと内付けブラインドの遮熱効果を比較したもの。

外側でカットする方が断然効果が高いんです。

 

エアコンの温度設定は27℃、室温も27℃になっていました。

左側のガラス温度も右側と同じくらいになってくれれば、あとはフレームだけです。

こればかりはどうしようもありません。

フレームをもっと高性能タイプに変えるしかありません。

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東武練馬/アセットフォー日記(http://blog.goo.ne.jp/assetfor)