練馬・板橋の注文住宅/アセットフォー日記(http://blog.goo.ne.jp/assetfor)

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換気を考える

2018年06月12日 08時00分00秒 | 健康住宅

換気の意味を考えてみましょう。

その意味や目的は、『空気を入れ替えない事で生じる様々な問題を回避する』ということ。

その問題と原因は以下の通りです。

①頭が痛くなる。なんとなく息苦しい。

人体や燃焼器具から出るCO2濃度の上昇が原因です。

②嗅覚的に不快を感じる。

調理時や生活用品などから出る臭い強度の上昇が原因です。

③健康を損なう。

不完全燃焼によるCO濃度の上昇、人体や燃焼器具から出るCO2濃度の上昇、建材や生活用品から出るVOC濃度の上昇が原因です。

④暑いと感じる。

さまざまな要因で起こる室内温度の上昇が原因です。

⑤結露が生じる。

様々な要因で起こる室内湿度の上昇が原因です。

これらの問題を排除するためには、適切な換気が行われなければなりません。

そこで必要になるのが『必要換気量』を把握することです。

空気の汚れを適切に取り除くためには、それぞれの原因に応じた必要換気量を設定しなければなりません。

計算式による細かい換気量の把握を求められていない住宅ではありますが、建築基準法で定められた『居室においては0.5回/h以上の換気量を確保する。』という内容は参考にしなければなりません。

この換気量はホルムアルデヒド対策として定められたものですが、この換気量が他の『問題をもたらす原因』とどのような関係があるのかを検討する必要があると思います。

①CO2濃度の上昇を防ぐ。

CO2濃度が上昇する原因には『開放型暖房設備の使用や調理時』といった時間や場所が限定される場合と、『人体から』という常時発生するものとがあります。

前者については、少なくても5.0回/h以上の換気回数が必要で、建築基準法で定められた0.5回/hでは対応できません。

従って窓開け換気や局所換気(レンジフード)による換気が必要となります。

後者においては20~30㎥/人程度の換気量が必要となります。

一般的な広さの居室に4人程度の人がいると考えれば、少なくとも1.0回/h以上の換気回数が必要となります。

②燃焼器具の不完全燃焼によるCO濃度の上昇を防ぐ。

詳しい計算は省略しますが、この問題を防ぐために必要な換気量は0.5回/hよりも相当多くなります。従って調理時や開放型暖房器使用時には、窓開け換気や局所換気(レンジフード)による換気が必要です。

③臭いの問題を防ぐ。

臭いに対する感覚は個人差が大きく、これを定量的に考えるのは極めて難しい問題です。安全側に立てば『0.5回/hの換気回数では充分ではない。』と考えた方が良いでしょう。

④熱や湿気を排出させる。

換気による排出熱量は次の計算式で計算できます。

Q(W)=0.35×気積(㎥)×換気回数(回/h)×内外温度差(℃)

例えば、気積30㎥・換気回数0.5回/h・中間期や夏季を想定した内外温度差を5℃とすれば、換気による排出熱は次のようになります。

排出熱量(W)=0.35×30㎥×0.5回/h×5℃=26.25W

成人男性1人の発熱量を約100Wとすれば、居住者1人分の発熱量を賄うことすら難しく、0.5回/hの換気量での熱排出はそれほど大きな意味をもたないことがわかります。

また湿気については、外気との絶対湿度差がどの程度なのかによって換気の意味が変わってきます。

一般的な換気設備では絶対湿度が『内>外』となっている時だけに限り換気を行わなければ、湿気の排出には意味がありません。

ここでは、機械換気による常時換気をベースに状況に応じた窓開け換気や局所換気の換気量を考えてみました。

まずは常時換気量を確実に確保し、不足分を窓開けや局所換気で補う。

でも実際には隙間からの自然換気も相当量あります。

隙間の大きい家では換気過多になり、冬季は換気による熱排出が多くなることもあります。

まずは隙間からの換気量(漏気量)を把握し、これを踏まえた上で適正な換気を行いたいものですね。

posted by Asset Red

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