練馬・板橋の注文住宅/アセットフォー日記(http://blog.goo.ne.jp/assetfor)

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怖い実験です。

2016年07月30日 16時59分44秒 | 気密処理・気密(C値)測定・Q値

こんな図を見た事がありますか?

気密性・断熱性と結露の関係を表した図です。

図中左下『低断熱・低気密』が、従来の木造住宅に当たります。

結露は意外と少ないようですが、寒くて仕方ありません。暖かくする為にはかなりのエネルギーが必要となります。

右下『高断熱・低気密』は、ハウスメーカーの高断熱住宅に当たります。

ほどほどのエネルギーでそこそこ暖かく過ごす事が出来ますが、内部結露を起こす危険が高くなっています。

左上『低断熱・高気密』は、RC造の建物でしょうか。断熱に気を使っていない2×4工法の住宅も該当するかもしれません。

低断熱・低気密の家に比較すると、エネルギー消費は減りますが表面結露の発生する危険が高くなっています。

やはり『FPの家』のように、『高断熱・高気密』にして省エネ・快適で結露の心配のない暮らしを満喫したいですよね。

上図は気密性の低い住宅を暖めようと、暖房をガンガンかけている様子を『お風呂のお湯張り』に見立てたものです。

穴が空いた浴槽からはドンドンお湯が漏れています。

こんな浴槽に入っていたら寒くて仕方ありません。

漏れる量以上にちょうどいい温度のお湯を注ぐ事で、快適な入浴を楽しむ事ができます。

ちょっと待ってください。これって省エネじゃないですよね。

まさに、低気密住宅の状態がコレです。

お湯は熱、逃げていく熱もあれば暖房による熱もあります。浴槽は住宅、穴は隙間に当たります。

穴を塞いだ方がいいんじゃないの?

誰だってそう思いますよね。

それが気密化工事です。

こんな図もあります。

住宅の隙間を示す値『C値(相当隙間面積)』と給気口からの給気の割合を示したグラフです。

気密性能の低い家では、隙間からの給気量が多く給気口からの給気量はそれほどありません。

ショッキングな話だと思いますが、これが現実のようですね。

換気システムの働きを表したイラストです。

換気の目的は、余分な湿気やホコリ・臭気などを含む汚れた空気を室外に排出し、新鮮な空気を採り入れる事。

弊社では、第3種換気システムを採用していますので、汚れた空気は機械設備で強制排気し、自然給気口から新鮮空気を採り入れます。

上図の右端になります。

給気口から入ろうが、隙間から入ろうが同じでしょ。なんて言ってる人いませんよね。

隙間から入った新鮮空気は内部結露の危険を大きくします。

給気口に花粉フィルター等をつけても無意味ですよね。

やっぱり、給気は給気口からに限ります。

その為には『C値0.5以下』の気密性を確保したいところです。

先程のグラフによれば、自然給気口からの給気量の合計と排気口からの排気量の合計の差を測れば『気密性能』が判る筈。

今日、『換気風量測定』を行った『FPの家 Y邸』で自然給気口からの風量も測定してみました。

換気風量測定の目的は、排気口からの風量を1つ1つ測り、調整する事で設計通りの換気が行われているかを確認する事です。

その様子をご覧ください。

まずは天井についた排気口の開度を調整します。

上が調整前(開度5)、下が調整後(開度4)です。

次に壁についた給気口を全開にします。

写真のように下側を閉じ、上側を開けるようにするのがコツです。

下の写真は、着脱式花粉フィルターです。

この他、低圧損タイプ・臭気吸着タイプ・PM2.5対応タイプの設定があります。

次に、コントローラーのボリュームを設定よりも0.5下げて合わせます。

今回の設定値は2.0でしたから1.5に合わせて測定を開始します。

写真のような計測器を使用します。『マノメーター』と言います。

電気不要で、赤・黒で吸込み・吹き出しの双方の計測が可能です。

パスカルでしか計測できないのが難点で、計算書を作成する際にm3/hに換算するのが手間ですね。

ノズルの先端を穴に挿せば計測できます。

全ての排気口の風量を計測し、設計風量が確保されている事を確認出来れば完了です。

これをボリューム2.0および2.5の計3回行います。

計測の結果は、以下の通りになりました。

ボリューム1.5の場合(1月当たりの電気代33円)・・・合計風量96.1m3/h・換気回数回0.64/h

ボリューム2.0の場合(1月当たりの電気代47円)・・・合計風量112.5m3/h・換気回数回0.75/h

ボリューム2.5の場合(1月当たりの電気代69円)・・・合計風量129.3m3/h・換気回数回0.86/h

換気回数0.5回/hあれば良いわけですから、ボリューム1.5で良い事になります。

設計よりも小さいボリュームでいけるという事は、換気ダクトの配管がうまくいった事になります。

メデタシ、メデタシですね。

換気システムが法律により義務付けされてから随分と経っています。

もうすっかり御馴染になっている筈なのに・・・。

多くの新築住宅では、換気風量測定が行われていません。

きちんとした換気が行われているのか、わからない家がたくさん存在するという事になります。

中には、その重要性を理解する事もなく「電気代が勿体ないとか作動音がうるさい」という理由で停めている家もあるとか・・・。

FPの家では、全棟換気風量測定を実施しています。

機能する換気システムもFPの家の特徴です。

一番最初の図にありましたよね。

高断熱・高気密の家は計画換気システムが必需品です。もちろん機能していなければ意味ありません。

機能している事を確認する為には換気風量測定を行うしかないという事、ご理解いただけたでしようか?

さて、給気口の風量を測ってみましょう。

こんな測定器を使います。

全ての給気口に当てて、風量を測ります。換気システムのボリュームは2.5に設定しました。

こちらの機器は、パスカルとm3/hの両方を測る事が可能です。

全ての給気量を合計すると、120.9m3/hになりました。

排気風量の合計が129.3m3/h、給気風量の合計が120.9m3/hですから、その割合は93.5パーセントとなります。

残り6.5パーセントの空気が給気口以外(例えばサッシの隙間等)から侵入している事が判りました。

FPの家Y邸のC値は0.3ですから、グラフによれば20パーセント弱の漏気がある筈です。それよりも少なくてほっとしました。もしかしたら、もっと気密性高いんじゃないの?

測ってみないと解らない事って、沢山ありますよね。

今度は、サッシの隙間風の風速を測ってみたいと思います

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