練馬・板橋の注文住宅/アセットフォー日記(http://blog.goo.ne.jp/assetfor)

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PATTOリフォーム

2018年04月15日 11時53分51秒 | 断熱改修・リフォーム

今日の練馬・板橋は雨後曇。

朝からシトシトと降り続いていた雨も昼前には止んでしまいました。

日曜日で現場は休みだから、影響はないんですけど・・・。

昨日、電話を戴いたお宅に顏を出してきました。

PATTOリフォームを行いたいというお宅です。

今回は、マンションに内窓を付けたいというご要望でした。

結構、面倒な案件です。

こんなコーナーFIXに内窓を付けたい・・・。

大きい方の窓は問題ありません。W941×H1150

でも、小さい方の窓が大問題。W188×H1150

コーナーの方立を境に左側は引違窓、そして右側は開き窓となります。

硝子を複層にして、断熱性能を高めたい。

結露の無い窓にしたい。

でも巾が小さすぎて、開き窓には複層ガラスを嵌められないんです。

メーカーから来た見積書には、単板ガラスが入っていました。

「複層ガラスの製作範囲を下回っています。」

「また、ガラス種に関わらず保証対象外となります。」

保証対象外はご納得いただけましたが、単板ガラスはどうにかしたい・・・。

(単板ガラスがOKならば、真空ガラスはできないかな?)

価格アップにはなるけど、たいした面積じゃないし・・・。

残念!

メーカーからの回答は製作不可でした。

色々と検討し、思いついたのが『断熱パネル』の利用でした。

断熱勝手口サッシの腰板に入っているアレです。

アレならサイズ関係ないし、断熱性能も問題ありません。

早速、断熱パネルの見本と見積を依頼しました。

良かった・・・。

出来るそうです。

ただし、保証対象外に変わりはありません。

(仕方ないか・・・。)

断熱パネルの見本って存在しないんですね。

あっさり、拒否されました。

でも、粘った甲斐ありましたよ。

実物を50cm×70cmにカットしたものを貰えました。

これを持って、説明です。

フレームはホワイト色。

引違窓のガラスは透明の複層とし、開き窓にはホワイトの断熱パネルを嵌め込みます。

「暑さ・寒さの気にならないシーズンならば、開けておいても構いません。」

「開き扉を内側に開ければ光は入りますが、扉がパタパタ動くかも知れません。」

「断熱性能的には、問題ありませんよ。」

「結露も無くなると思います。」

良かった・・・。

無事、受注できました。

ところで、複層ガラスと断熱パネルってどの位性能が違うんだろう?

熱貫流率で比較してみましょう。

壁や窓などの各部位で両側の気温が異なる時、熱は暖かい側から冷たい側に向けて壁や窓などを通過します。


ガラス内外の温度差が1℃あった時、1時間あたり、ガラス1m2 を通過する熱量をワットで表したものが『熱貫流率(U値)』です。

数値が小さいほど断熱性に優れていることを表します。
単位は『W/m2・K(ワット・パー・ヘイベイ・ケルビン)を使います。

各種ガラスの熱貫流率はこうなります。

①単板FL5・・・5.9

②フロートペアガラス /FL3+A6+FL3・・・3.4

③フロートペアガラス /FL3+A12+FL3・・・2.9

④サンバランス/SBQ3+A12+FL3・・・1.7

⑤ガス入りサンバランス /SBQ3+Ar 12+FL3・・・1.4

※FL:透明フロート板ガラス/SBQ:Low-E ガラス/A:空気層/Ar:アルゴンガス層

今回採用したのは③ですから、熱貫流率は2.9W/m2・Kとなります。

そして断熱パネルの熱貫流率ですが、タカログ等には謳われていません。

戴いたサンプルは、EPSの両側にアルミ面材が張られた厚さ18mmのパネルでした。

アルミ面材の厚さは足して厚さ1mmというところでしょうか?

EPSの熱伝導率を0.036W/m・Kとすると、厚さ17mmの時の熱貫流率は2.11W/m2・Kとなります。

アルミの熱伝導率は210W/m・Kですから、これに1mmのアルミの分を足しても、2.11W/m2・Kという熱貫流率は変わりません。

これを⑥とすれば、熱貫流率は、③>⑥>④ということになります。

でも、当初の①に比べれば雲泥の差ですよね。

ちなみに188mm×1150mmの硝子の熱移動をそれぞれ比較してみましょう。

硝子面積=0.2162㎡

冬季と仮定し、室内温度を21℃/外気温度を5℃とした時の値はこうなります。

単板ガラス・・・5.9W/㎡・K×0.2162㎡×(21℃-5℃)≒20.40W≒0.020kw

複層ガラス・・・2.9W/㎡・K×0.2162㎡×(21℃-5℃)≒10.03W≒0.010kw

断熱パネル・・・2.11W/㎡・K×0.2162㎡×(21℃-5℃)≒7.29W≒0.007kw

これをエアコンで賄おうとすれば、それぞれに25円/KWhを掛けた電気代が必要となります。

4か月×8時間(1年間)では

16円

8円

5.6円

たいした差ではないようです。

これに夏季の冷房分を足したところでたいした差にはなりません。

計算していて、馬鹿らしくなってきました。

ちなみに単板ガラスと断熱パネルの差額は売値ベースで27650円(税別)

年間5.6円―16円の差額(夏の分はその半分くらいかな?)では、到底元は取れません。

あっ、勘違いしないでくださいね。

窓の内側に内窓を付けるメリットは充分あります。

ここで計算したのは、小さい単板ガラスを断熱パネルにした時の費用対効果ですから・・・。

この場合は、むしろ結露が無くなるという効果の方が重要だと思います。

そう思うことにしました。

喜んで頂けると良いんですけど・・・。

posted by Asset Red

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