読書と映画をめぐるプロムナード

読書、映画に関する感想、啓示を受けたこと、派生して考えたことなどを、勉強しながら綴っています。

不可解な事件にいつも囁かれる、「その男は、静かな隣人」(アメリカ/2007年)

2009-03-16 06:05:15 | 映画;洋画
原題:HE WAS A QUIET MAN
監督、脚本:フランク・A・カペロ
音楽:ジェフ・ビール
出演:クリスチャン・スレーター、エリシャ・カスバート、ウィリアム・H・メイシー

<あらすじ>
~中年で冴えない会社員のボブ(スレイター)は会社の中で浮いた存在。同僚からもからかわれている毎日。そんな彼は、同僚を銃で撃ち殺す妄想やビルを爆破する妄想を普段からしており、家に帰ると金魚と話すのが習慣だった。

そんなある日、今日こそ「同僚を殺してやる」と銃を持っていくが会社のデスクの下に弾を落としてしまう。その時、銃声がする。起き上がったボブは、同じく会社で阻害されていたコールマンがぶち切れて無差別に人を撃ったことを知る。撃たれた中にはボブの片思いの美女バネッサ(エリシャ)もおり、ボブは彼女を守る為、コールマンを射殺する。

次の日、一転して会社の同僚や世間から英雄扱いされるボブ。社長(メイシー)から副社長の地位をもらい一気に昇進する。自分のデスクや会社の車をもらい、同僚の友達もできた。そんな中、バネッサのお見舞いに行くが彼女は首から下の全身麻痺になったことを知る。彼女は「こんな姿だから生きていたくない、私を殺してほしい」と言う。彼女と最後の夜をレストランやバーで過ごすが、遂に自殺の場所である深夜の駅にたどり着く。しかし、どうしても彼女をボブは死なすことができなかった。しかし、思わぬ事態に話は進んでいき…~mikijefe24さん

昨日取り上げた「Noise」と同じように、本作も「切れた男」の話です。ティム・ロビンスに潜むウィリアム・ハート役の内面の人格が本作では金魚になっています。鬱屈した男が社会との関連性を見出せず、金魚と憧れの女性に思いを募らせていくというストーリーは、最近の事件を見聞きしていると、決してフィクションと言い切れない恐ろしさがありますね。

クリスチャン・スレーターの出演作としてはこれまで「薔薇の名前」(1986)、「モブスターズ/青春の群像」(1991)、「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」(1994)、「ブロークン・アロー」(1996)、「ザ・コンテンダー」(2000)、「マインドハンター」(2005)、「ボビー」(2006)などを観てきました。いい役者だとは思いますが、いまひとつ突き抜けきれないところが残念です。

クリスチャン・スレーター(Christian Slater、本名:Christian Michael Leonard Hawkins、1969年8月18日-)は、「ニューヨーク市出身。父親は俳優、母親はハリウッドのキャスティング・ディレクター。子供時代からテレビ・舞台へ出演し、1985年に映画デビュー。翌年の『薔薇の名前』で注目を集める。代表作は『トゥルー・ロマンス』(1993)。『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』(1994)では、前年に急死したリバー・フェニックスの代役を勤めている」。

「ハリウッドを代表するお騒がせ俳優の一人でもある。1997年8月11日、パーティーでヘロインを服用して女友達の顔面を殴り、ロサンゼルス警察に逮捕された。この時は禁固3ヶ月の判決を受け、59日後に服役態度良好で釈放された。さらに、2005年5月30日未明、ニューヨークの路上で女性へ痴漢行為を働いたとして再び逮捕された。2000年、ライアン・ハドンと結婚。前年、息子(ジェイデン)誕生、2001年には娘(エリアンナ)誕生」。


なんといっても「24」のキム役で一躍スターダムに昇ったエリシャ・アン・カスバート。彼女はカナダの女優さんだったんですね。

(Elisha Ann Cuthbert、1982年11月30日 - )は、「カナダ人の女優で、モデル。アルバータ州・カルガリー出身。モントリオールで育ち、7歳のときからモデルとして活躍。1997年から2000年まで、子供向けの教育的テレビシリーズ『Popular Mechanics for Kids』(日本語タイトル『こどもおもしろメカニック』)に出演したことでも知られている。このとき、彼女のレポートに感銘を受けたヒラリー・クリントンが、彼女をホワイトハウスに招いたこともあった」。

「17歳の時、俳優になるためにカリフォルニア州ロサンゼルスに移る。アメリカのテレビドラマ『24 -TWENTY FOUR-』のキンバリー・バウアー(キム)役で一躍有名になった。2004年の映画『ガール・ネクスト・ドア』では、初めて主役に選ばれ、エミール・ハーシュとの濡れ場も披露した」。(ウィキペディア)


ウィリアム・H・メイシーについては、下記の記事で取り上げました。

<スピンニングという情報操作を痛快に描く「サンキュー・スモーキング」(米/2006年)>
http://blog.goo.ne.jp/asongotoh/e/7e3deceb1eec9ba95866b9b1b475e486


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