ぶらりドリブルの旅

ひたすらサッカー観戦がメイン

DAZN観戦 2019年J1リーグ第7節 横浜F・マリノスvs名古屋グランパスエイト

2019-04-15 19:35:40 | サッカー視聴記(2020年以前)

キックオフ前に「トリコロールギャラクシー」と釘打ったセレモニーが行われたこのゲーム。
スタジアムの照明を全落としして、サポーターが持つ横浜F・マリノス(以下横浜M)カラー(青白赤のトリコロールだがメインは青)のライトを照らすというイベント。
これに対抗した(?)アウェイ・名古屋のサポーターも、赤のライトを照らして自身のチームカラーをアピールするという反応を示すなどかなりの盛り上がりだったようです。
(※札幌ドームだと、2017年の札幌vs鹿島で行われた類のイベントですな)

そんな幕開けで迎えたこのゲーム、とにかく密度が濃かった。

・ポゼッションサッカー、パスサッカーが身上の下、攻撃力の高いチーム同士の対決。
・その割には前半、後方からのビルドアップでじっくり組み立てる場面は少なかった。
・名古屋は前線2人(ジョー・長谷川アーリアジャスール)の長身を生かしたポストプレーで陣地を回復してから攻める場面多し。
・そのため、GKランゲラックも2人を狙ったロングボールが大多数。
・そのランゲラックが脳震盪で途中退場、武田に交代。早い回復を祈る。
・一方の横浜Mも、ビルトアップを放棄しているかのような縦に速いパスを連発。
・ひたすらDFの裏へのボールを繰り出しチャンスを量産するも、いつもの横浜Mとは明らかに違和感が。
・名古屋の前からのプレス、高いDFラインを考慮しての事か。
・たまにビルドアップを図るも、名古屋のプレスにかかってのパスミスが目立ち前に進めない。
・マリノスのクリリンことマルコス・ジュニオールの得点力は健在。
・エジガル・ジュニオの故障で3トップのCFにコンバートされているが、その初戦で見事に結果を出したマルコス。
・クリリンネタは使い果たしたのか、今日のパフォーマンスは元気玉だった。
・横浜Mベンチ映像が変わる時に、座るマリノスくんが映るのがいい。
・後半横浜M側は、ビルドアップと見せかけての裏抜けパスも見せる。
・何度も同じ事をやると読まれるので変化を見せるのは大事、ただ基本は徹底している。
・こうした裏抜けで反則を貰いセットプレーでのチャンスもあったが、得点には至らず。
・後半17分のマルコスの直接FKが最も惜しかったかな。
・壁を際どく越えるまでは計算通りだったが、左に曲げすぎて僅かにゴール左に外れる。
・ジョーや長谷川が反則した後、速いリスタートをやらせないようボールの前に立つ姿が壮観。
・キッカー側から見たら身長差で凄い威圧感だったろうな。
・名古屋はGKが代わったせいか、後半はロングボールでの組み立てはあまり見られなくなる。
・ショートパス中心で組み立て実際チャンスも作る。これが本来のやりたい事か。
・83分エリア内で横浜M・仲川が倒されるがノーファール、かなり微妙な判定だったが仕方ない。
・仲川のPK獲得といえば福岡時代(2017年)を思い出すがここはPK貰えず、仕方ない。
・90分、名古屋もジョーがエリア内で倒されるがこれもノーファール、何度も言うが仕方ない。
・名古屋の先制点がPKだっただけに、審判も慎重になっていたんでしょうな。
・名古屋は中盤でのパス回しからチャンスを作るが、エースのジョーのシュートが悉く決まらない。
・ならばとガブリエル・シャビエルのコントロールシュートも、前後半ともに1本ずつ惜しくも外す。
・結局1-1で引き分けに終わる。
・これだけ濃い内容ならば消化不良感は少なそうだが、逆にチャンスの山だったのだからもう1~2点取れたのではという思いも抱く。

試合後のマルコスのヒーローインタビュー。
「今日のパフォーマンスは元気玉だったんでしょうか?」なんて質問をするインタビュアー。
確かにサポーターに知ってもらいたい気持ちは解るけど、裏で聞こうよ(笑)。

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2019YBCルヴァンカップ第3節 北海道コンサドーレ札幌vs湘南ベルマーレ in札幌ドーム

2019-04-12 11:20:26 | サッカー観戦記

故郷での観戦第一弾はやはり札幌戦。17:10頃に地下鉄福住駅に到着。

出口付近の壁に札幌選手とプロ野球・北海道日本ハムの選手を写した縦長パネルが各8個並べられているのがこの駅の特徴です。(人が多かったのでここでの撮影は自粛)
その選手の内訳は進藤・菅・深井に、クソンユン・チャナティップ・早坂・小野・ジェイの8人。駅ホーム側に若手生え抜き選手の前者3人が並べられているのが今季バージョンの凝りポイントでしょうか。
駅直結のスーパーで買い物後、徒歩で札幌ドームまで向かいます。

キックオフ時間の割には開場が遅めなのがルヴァン杯。
19:00キックオフで17:30の開場、そして会員の先行入場もあり。時間前に到着すると行列に並ぶ事となり、自分は待てない人間なので行列はストレスもの。
そのため着いた後は周囲を適当に歩き、列が少なくなってから並ぶ事に無事成功。
入り口でマッチデープログラムを貰って中に。これの内容の充実ぶりが札幌の特徴の一つだと思っています。(ちなみに他チームでは有料の事もある。先日の甲府は無料でした)

リーグ戦と違いバックスタンド自由席の競争率も断然小さく、下側の席をチョイス。
しかし撮影の事を思えばもっと上の席にした方が良かったか……?ちなみに上側はそこそこの埋まり具合でした。
この辺りで、DJさんの「湘南サポーターを心より歓迎いたします!」とのアナウンスが。札幌ホームでこの類のアナウンスを聞いたのは(自分は)初めてかも。

早速スタジアムグルメを、という事でラーメンを購入です。
「『赤黒』ラーメン」と釘打たれている通り、赤と黒のものがどんぶり内にあるのが売り。
今年のは……海苔ピーマン。うーむ、何か退化しているような。去年は黒コショウと糸唐辛子(名称「赤黒鶏塩ラーメン」)、一昨年は確か「一風堂」を彷彿とさせる赤だれと黒だれ(名称は忘れた)。
そして今年は「赤黒塩ラーメン」と、味も名称もシンプルになったような印象で、むしろ『赤黒』以外の具に選択されたホタテ貝柱・鴨肉チャーシューの方が目立っていたのでは。

ラーメンに心を奪われている隙に、コンサドールズ&ドーレくんのパフォーマンスをあっさりと見逃し。何やってんだか。
そして選手達は練習開始。写真撮りの練習も兼ねて何枚も撮影しますが、やっぱりもっと高い位置の席にすれば良かったと後悔。

それでも低い位置から動けなかったのは、電光掲示板の採り易さを考慮して。それでも角度的に、メインスタンド側(指定席)にすれば良かったと後悔その2。

札幌キーパー練習の図

湘南スタンドへの挨拶の図

 

札幌対面パス練習の図&ドーレくんを切り取ってみた図

 

湘南ウォーミングアップの図&ヘディング練習の図

札幌トリカゴ練習の図

そして迎えたスタメン発表。札幌はリーグ戦で3連敗中と流れが悪いのを憂慮してか、レギュラー組も半数近く起用して勝ちにいく布陣。
具体的には福森、宮澤、菅、鈴木、ルーカス・フェルナンデスの5人で、彼らのマンパワーでほぼ控え組の湘南を圧倒できるかどうか注目が集まりました。

ちなみに自分がひそかに応援している1人である湘南・中川は、リーグ開幕戦(これも札幌戦だった)こそレギュラーでしたが以降は控え組に陥落した模様でこの日はシャドーでスタメン。

メンバー表

 

サブGK菅野(すげの、と読む)。クソンユンの壁が厚くて目立ちませんが、かつて横浜FC・柏での正GKだったベテラン選手。
スイーパーのキムミンテは前のリーグ戦では交代出場でいいパフォーマンスを魅せており、この試合にレギュラー奪取をかけます(勝手な思い込み)。

 

頼れるプレースキッカー&ロングパサーの福森。ただ最近はDF本来の仕事である守備面が芳しくない気が。
今季加入のルーカス・フェルナンデス(以下ルーカス)。右サイドの攻撃の要で、他者との連携がハマれば強力な戦力なのは間違いありません。

 

いよいよキックオフ。札幌・湘南ともにフォーメーションは3-4-2-1が基本のチームで、ルヴァン杯でもそれは変わりません。
ただ札幌は第1節(横浜F・マリノス戦)の途中で4-4-2への変更を余儀なくされており、控え組だけでは基本を維持するのが心許ない。そんな思惑がミハイロ・ペドロヴィッチ監督(以下ミシャ)にはあったのかもしれません。

立ち上がりは湘南ペースで、前半1分に1トップに起用された大橋がシュート(枠外)。その後はシュートを打てませんが、開始1分で左ウイングバック・新井がイエローを貰うなど前線のプレスが激しく札幌は中々攻めを組み立てられません。
……というのは前半10分までの展開。控え組の湘南は早くも息切れし始めたか、14分に札幌・岩崎(今季京都から移籍)のクロスから鈴木がヘディングシュート。18分にはルーカスがドリブル突破からクロスを上げて岩崎がダイレクトシュートと立て続けにチャンスを作る札幌。
また21分にはGK菅野のフィード1本でシュートチャンスに持ち込む(岩崎パス→檀崎シュート)など、湘南側の守備の甘さも目立ち始めます。

そして23分。福森の自陣からのロングフィードが敵陣右サイドへ、これを受けた檀崎がルーカスにパスすると中央に向けドリブル突破。たまらず湘南DF・大野がファールしてしまい、PKを獲得。これを鈴木が決めて札幌が先制しました。
これが切欠かは不明ですが、その3分後にはイエローを貰っている湘南・新井が早くも交代、レレウが同ポジションで入ります。

追う展開になった湘南は当然攻めますが、コーナーキックを得るのが限界で中々札幌ゴールを脅かせず。すると40分に札幌・金子が自陣でのドリブルで1人交わしてからロングパス、これが見事に決定機を作ります。鈴木が湘南GK・冨居と一対一になると、シュートと見せかけて並走する檀崎にパス。ボールを受けた檀崎は悠々と決めて2点目をゲットします。
そしてその1分後、「金子君巧かったなぁ」という感想を吐く暇すら与えない鈴木のドリブルシュートで3点目。キックオフ直後で前に意識がいっていた湘南を、檀崎の浮き球のスルーパスで仕留めたものでした。
その後は湘南・大橋がシュート1本放ったのみで前半終了。

後半開始。早々に札幌はルーカスが何度かチャンスを作ります。
ペースは札幌か、そう思った矢先の後半5分に湘南はDF・秋野のグラウンダーのスルーパスに抜け出したレレウが仕留めます。まさかエリア内正面に左サイドのレレウが出て来るとは思っていなかったか、これで3-1。

それでも札幌ペースは動かず。8分にはエリア内左で鈴木がポストプレイした後福森がダイレクトで中央にパス、これをトラップした檀崎がボレーシュート。惜しくもゴールバーを直撃します。
10分には宮澤が前線にヘディングでボールを送ると檀崎・早坂・鈴木がショートパスを繋ぎ、最後は早坂のシュート。これも惜しくも冨居のセーブに遭います。
15分にもルーカスのスルーパスに檀崎が反応してシュート、しかしまたも冨居がファインセーブ。
18分には金子が、今度は敵陣でのドリブルで持ち込んでから自らシュートと、チャンスの数ではやりたい放題ともいえる札幌の攻撃。

そして20分、湘南の攻撃を防いだ後方からのパスを受けた岩崎が持ち上がり、エリア手前で鈴木へとスルーパス。これを冷静に決めた鈴木、見事なハットトリック達成で再び3点差にしました。
先日日本代表に選ばれ初出場を果たしたこの鈴木武蔵。長身でヘディングも強くスピードもある、と一見FWとしての総合力は安定して高そうですが、最も得意なプレーはこうしたスルーパスを受けるための裏抜けでしょう。
そのストロングポイントを完全に生かしきっての大量得点で、最近停滞するリーグ戦の今後にどう影響を与えるかが注目となりそうです。(ちなみにリーグ戦では、この裏抜けが無駄走りになってしまっている印象が強い)

一方の湘南はというと、ベテランの域に入りかけの大野・昨年レギュラーだった秋野が中心のDFラインがやられまくった印象。
実績では十分なはずですが、これだけ盛大に守備破綻してしまっては、リーグ戦では新加入のフレイレ・小野田に取って代わられているのが何となく解る気がしました。
※4/16追記-大野は故障離脱でのレギュラー陥落で、この日実戦復帰との事でした。リーグ戦7節(松本戦)にはスタメン復帰しています。陳謝

その後後半24分に、鈴木とルーカスが同時に交代し中野と高嶺が入ります。
岩崎の1トップ・ボランチだった金子が1列上がり、空いたボランチに高嶺が入るという布陣に移った札幌。(中野はそのままルーカスの位置だった右WBへ)
金子・高嶺という学生籍を置いたままの選手、通称「特別指定選手」が揃い踏みします。

既に活躍を魅せている金子はシャドーでもチャンスに絡み続け、ドリブルでかき回してラストパスを送る事2度。
一方の高嶺もコーナーキックのキッカーを担当します。
ただこの2人は自陣で1度ずつ逆起点となってしまい、湘南にシュートまで持っていかれる場面が(この間に札幌は宮澤→藤村に交代、この時再び金子はボランチに戻った?)。
良かった点も課題も散見され、若手のテストを見守るというカップ戦独特の雰囲気となってきました。(だがそれがいい)

その後は湘南も何本かシュートを放ち攻撃に出れましたが、結局スコアは動きませんでした。
中川は後半28分に若月(彼も特別指定選手)と交代。攻撃で目立った場面は後半1分のドリブルからのラストパスぐらいだったかな?

試合終了。
久々に勝利という結果を掴んだ札幌、悪い流れが払拭できたかどうかは土曜日のセレッソ大阪戦で明らかになるでしょう。
中2日で選手のコンディションも考慮しなければならないと思われ、ミシャ監督のスタメン選考にも注目が集まります。

 

そういえばドーレくんを撮っていないのに気付き慌てて撮影したの図。

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2019年4月3日 J2第7節 ヴァンフォーレ甲府vsFC岐阜 in山梨中銀スタジアム

2019-04-09 14:12:23 | サッカー観戦記

いきなり私事ですが、観戦に行き易い曜日は水曜日。
しかし今年、J1のリーグ戦は水曜の試合は皆無。J2も2試合のみという日程なので、この日の遠征はどうしても外せませんでした。

問題はどこの試合を観に行くのかという事。
最初はジェフ千葉のホーム(vsFC琉球)を予定していましたが、フクダ電子アリーナには昨年も行ったのと、今年の千葉は開幕からゴタゴタしっぱなし(4節目で監督解任、5節まで未勝利)だったため急遽変更。
首都圏から比較的行き易い甲府の地に決めました。

(※予定変更してからというもの、千葉は昇り調子になりました。嗚呼……)

14:00に新宿駅で「あずさ19号松本行」に乗り込み、15:25に甲府駅に到着。
駅にはアウェイチームである岐阜のポスターまで見られ、「アウェイサポーター歓迎」の空気をスタジアムのアナウンス以外でも感じられたのは意外な発見でした。

その後はホテルにチェックイン→早めの夕食(ほうとうを食す。美味&満腹)→甲府駅南口へという流れで、17:30発のシャトルバスに乗り込み。
車内では甲府選手のボイスを使った車内アナウンスが流れましたが、道中の長さもあり約3分の2ぐらいをエンジン音のみで過ごします。
そして県道を外れた後の車道の狭さに肝を冷やしつつ、小瀬スポーツ公園に到着。
公園内の道を歩き、大量に咲く桜に目を癒されながら、ついに山梨中銀スタジアム前へ。

 周囲には豪華な、かつこの地方でしか食せないと思われるスタジアムグルメの屋台が並びます。(詳しくは忘却してしまったが、○○焼き鳥とか△△焼きそばとか。地名が入っている)
しかし既に満腹だったため軽くしか買えず、デザートの類である「ヴァンくん焼き」「ワッフルフォーレちゃん」を1つずつ購入しスタジアム入りします。
(言うまでも無いですが、甲府のマスコットである「ヴァンくん」「フォーレちゃん」がモチーフ)

造形は凝っていてかわいいが作り置きなヴァンくん焼き。
焼き絵のみの見た目だが注文後に作ってくれるワッフルフォーレちゃん。見事な一長一短ですな。

さてスタジアムに入ると、フィールド内にはマスコット2人組に加え、岐阜のマスコットであるギッフィーが。
「戦国ダービー」という謳い文句故マスコットも揃い踏みですが、同じ地方・ホームが近いからこそやり易いんでしょうなあ……(嗚呼北海道民)
そんな気分が頭に浮かんでは消しながら、マスコット3人によるアトラクション(チャンバラ&PK対決)を観る。

時計が進むにつれ気温も下がり、おまけに風も強くなってくる。さらにピッチへの散水という追い打ちが(笑)。
寒さが堪えてきた所で、ようやく全体練習の時間に。バックでかかる音楽「sandstorm」が良い味を出します。
その間に周囲ではマスコット3人組が場内一周を。

(下の写真は3人+代表家族でのフェアプレー宣言の際。時系列違い)

そしてスタメン発表の時間がやって参りました。
アウェイ側の時は無機質な紹介に終始するのが常ですが、この日は岐阜のホーム時のDJさんも来場しており、岐阜ホームバージョンでのスタメン紹介が。これがまたテンションを上げてくれました。
そして甲府の番へ。こちらも映像効果+動きを取り入れまくったもので、良い具合にテンションUP。(具体的には「熱くなれ」というスローガンの通り、選手が炎を纏うアニメーション)

この日のスタメンは、両チームとも中3日という日程により、レギュラーメンバーの欠場が何人か目立つ所謂「ターンオーバー」を多用していました。
岐阜はライアン・デ・フリーズがベンチ外、山岸がベンチとレギュラーFW2人の入れ替えが最大の相違点。
甲府もこれまで不動の1トップだったピーター・ウタカがベンチ、CBのエデル・リマがベンチ外。
助っ人外国人の休養が目を引く陣容で、唯一起用されたドゥドゥの活躍がキーになりそうな予感が。

(詳しいメンバー表はこちら

(写真はこれでお開き。素人丸出しの撮影・編集ばかりですいません、もう少し腕を上げたいですね)

キックオフ時間である19:30が迫り、選手入場の場面へ。この時のアナウンスが実に戦国時代のドラマにありがちなナレーション風でいい味を出します。
流石は武田信玄推しの山梨・甲府、と言った所でしょうか。

試合開始。立ち上がりは岐阜がペースをつかみますが、シュートを打てずにいると甲府がチャンス。コーナーキックからFW佐藤洸一がヘディングを合わせるも、GKヤン・オレ・ジーバースがナイスセーブで得点ならず。
その後は甲府ペースに移るかと思われましたが、ドゥドゥが倒されて治療を受けたり、中盤からFWへのパスミスで攻撃チャンスをフイにする場面が相次ぐなど甲府にとってはフラストレーションが溜まりそうな内容に。
24分にはパスミスから岐阜・石川が抜け出してチャンスを作りますが、何とかDFが戻って対応しシュートできず。その後も岐阜が攻勢に出ますが決定機は作れず、逆に甲府のカウンターも精度を欠きスコアは動きません。
前半終了間際には甲府・小出のDFラインからのグラウンダーのパス一本で決定機を迎えますが、佐藤洸一のシュートは再びGKジーバースに阻まれ、結局0-0のまま前半を終えます。

ハーフタイム中、ちょっとしたハプニングが。ピッチ上でサブメンバーの練習が行われるハーフタイム、選手・審判が全員ピッチから出た後、ボールボーイの方(多分)がピッチの中へ入っていた所悲劇(?)が。
突然散水が始まり自動スプリンクラーが発動、あえなくピッチ内の方はずぶ濡れになってしまいました。これには笑わせて戴きました。
結局練習は散水タイムが終わってからでしたが、唯でさえ気温が低いのにそれに拍車をかけるこの散水。
おまけに風が強いためピッチ隅に撒かれた水が大きく流され、陸上レーンまでもが水びだしになる始末(バックスタンド側)。

その副作用は後半開始直後に訪れます。タッチライン際に転がったボールを回収しようと走った甲府・横谷、ボールは残せたものの陸上レーンが濡れていたため止まることが出来ず。
その隙に岐阜・長倉がボールを回収しドリブル。これは新井がファールで止めたものの、流れが岐阜側に傾いたのを象徴するワンシーンで、その後は予想通り岐阜のペースに。

しかし先制したのは甲府。後半17分、今季初出場の田中が右サイドでボールを受けると、何故か岐阜ディフェンスはノンプレッシャーで悠々とクロスを上げます。
するとファーサイドに居たドゥドゥがこれまたノーマークでボールに合わせ、右足ボレー一閃で綺麗なゴール。嫌な流れをワンプレーで吹き飛ばしました。

ドゥドゥはこれで気を良くしたか、その3分後は自らドリブルでPエリア内に切れ込みシュート。
これはGKジーバースにセーブされますが、その3分後の後半23分。小椋からのパスを左サイドで受けた荒木が中に切れ込んでクロス、これを今度は頭で合わせたドゥドゥ。
この強烈なシュートもGKジーバースは必死にセーブしますが、弾いたボールはギリギリでラインを割ってゴールイン。
短い時間で甲府が立て続けに2点を奪いました。

やはりこの試合のキーマンはドゥドゥだったか。
今季の彼は1トップのピーター・ウタカのサポート役としての印象が強く、ストライカー兼ポスト役のウタカと対を成すスピードアタッカー。
しかしウタカ欠場のこの日はストライカー役を果たし見事な躍動を魅せてくれました。(といってもポジション上は1トップ佐藤洸一のシャドーだったのですが)

こうなると甲府は守りを固めるようになり、岐阜はボールキープこそするもののシュートを中々放てなくなります。
温存していた風間や山岸を交代出場させて勝負に出る岐阜ですが、逆に甲府は横谷がゴールを脅かすシュートを放つ事2度と、決して守備一辺倒で終わらずにプレッシャーをかけ続けます。
後半40分には甲府の交代出場・佐藤和弘があろう事か山岸にプレゼントパスをしてしまいヒヤリとしますが、山岸のシュートはGK河田がセーブし難を逃れます。
そのままスコアは動かず、2-0で甲府が勝利しました。

この試合の勝利で、まだ7節目ながらJ2首位に浮上した甲府。しかし次の8節は既に終わり(7日)、山形が代わって首位に立つなど上位陣は混迷を極めています。
一方J1では昇格組の大分・松本が善戦しており、特に大分の下馬評の覆しぶりは目を見張るものがあります。
今季はどのチームが昇格を果たすかは全く分かりませんが、J2クラブの熱意・盛り上げぶりを肌で感じる事が出来たこの日。
甲府・岐阜両チームには是非ともJ1の背中を捉えて貰いたいと思い、スタジアムを後にしました。

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