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DAZN観戦 2020年J2リーグ第2節 ジェフユナイテッド千葉vs大宮アルディージャ

2020-07-02 13:21:07 | サッカー視聴記

ともに関東圏で資本力もそれなりに有りながら、J2暮らしを余儀なくされているクラブ同士の対戦。
ただし今季は未知のウィルスによるイレギュラーな状況を余儀なくされるシーズン、それがアドバンテージになる事は殆ど無いでしょう。
先に近隣のクラブと対戦を済ますため、シーズンが進むにつれて遠征距離もかさむでしょうし、シーズン途中の移籍も有効に活用できるかどうかは不透明。
そんな中、監督・選手の質の高い(と思われる)両クラブが、どう序盤の戦いの舵取りを行うのか。

堅守を作り上げる事に定評のある千葉・尹晶煥(ユンジョンファン)監督。
選手には徹底したハードワークを求めるスタイルらしく、ディフェンスラインにはゲリア・チャンミンギュといった新旧の助っ人を起用しているのはその色の表れか。

4-4-2のブロックを作りつつ、スライドした部分のスペースの穴埋めもスムーズに行われており、大宮はボールを握ってもまるで攻撃の形を作れず。
再開前にかなりの守備組織の落とし込みに成功した様相を見せていました。
前年はシーズン序盤での監督交代もあり、混乱状態のままズルズルとシーズンを消化していた印象の千葉。
それがここまで組織立った姿を見せていたのには驚かされました。

前半は大宮の攻撃が成り立たずにいるのを尻目に、何度か攻撃を仕掛ける千葉。
しかしこちらの方は取り立てて強い印象は残らず。
オーソドックスなボックス型のビルドアップから、ボランチ・田口がパスを散らせての攻撃を見せるも、中々決定機を作れません。
18分は左サイドのフリーキックからで、キッカー堀米のクロスに対し中央で増嶋が跳ぶもこぼれ、ファーでクレーベがボレーの体制に。
しかし寸前で大宮・渡部が触り不発となりモノに出来ず。
21分もセットプレー(左コーナーキック)からで、キッカー堀米の中央へのクロスから増嶋がヘディングシュートを放つも、ゴール前で大宮・三門が頭でブロックしてゴールならず。
そしてそのまま飲水タイムを挟みます。

2年連続でプレーオフに進出するも、いずれも初戦敗退で昇格出来ずという足踏み状態を強いられた大宮。
前年就任した高木琢也監督の下、守備力を強化し安定感を増すのには成功したものの、それまでの道のりでの取りこぼしが目立ちました。
また勝ち切れずに引き分ける試合も多く(15引き分けはリーグ4番目だが、一桁順位のチームの中では最多)、自動昇格には届かずに終わった事で、前年の長所を引き継ぎつつ能動的に相手を崩すのも求められる事でしょう。

しかしこの日の立ち上がりは千葉の守備力の前にまるで攻め込めず、悪い意味で何も変わっていないという印象しか無く。
このまま過去2年のように、昇格争いには加わるが難儀なシーズンとなりそうな予感が漂いましたが、飲水タイムを挟んだ大宮は違いを見せる事となります。

キーとなったのはイッペイ・シノヅカで、これまでの右ウイングバックから、右シャドーへと主戦場を変えたこの試合。
立ち上がりは千葉の守備ブロックの外側でパスを回すだけの攻撃だった大宮、そのせいでシノヅカの存在も消えがちでした。
しかし飲水タイム後は、積極的に降りたり開いたりの動きを見せ、ボールに絡む事が出来るようになります。
26分、三門の右へのロングパスを渡部が受けると、彼からパスを受けたシノヅカは右奥に切り込みを見せます。(ここは千葉・増嶋に対応される)
28分は西村→小野→渡部と繋がり右サイドを攻略、再びシノヅカが右サイド奥で受けるとヒールパスを選択しますが、味方は反応できず。
32分には敵陣でボール奪取に成功したシノヅカ、そのままドリブルでシュートレンジまで持ち込み、エリア手前やや右から果敢にシュートするもGK新井章太がキャッチ。

千葉陣内深めでプレーできるようになってきた大宮、それにつれて左サイドの攻撃も目立ち始めます。
31分には左WB翁長がカットインを仕掛けてから、クロス気味にシュート。(DFがブロック)
34分には河本のロングパスを収めた近藤、左サイド奥でキープしたのちエリア内へスルーパスを出し、大外から走り込んだ翁長がクロス。
これを右WBの渡部がダイレクトでシュートしますが、GK新井章に防がれます。

着実に良い流れが生まれつつあった大宮。
その後は千葉も押し返し、堀米・クレーベがそれぞれシュートするもゴールならず。
そしてアディショナルタイムを迎えると、渡部の浮き球のパスを合わせようとしたFW富山に対し、千葉・増嶋が後ろから倒してしまい反則。
絶好の位置での直接フリーキックを得た大宮は、キッカーの位置に小野・河面・翁長の3人を立たせると、蹴ったのは小野。
これが千葉・クレーベと高橋の2人に当たってゴールに突き刺さり、それと同時に前半終了の笛が。
最高の時間帯での、オウンゴールともとれるようなラッキーな先制点。(記録は小野の得点)

そして後半が始まり、頭から近藤→黒川への交代を敢行した大宮は、良い流れをそのまま持ち込みます。
立ち上がり再び直接フリーキックの好機を得ます(富山の左からのカットインを千葉・田口が倒してしまい反則)が、今度はキッカーの翁長が直接狙うもふかしてしまい枠外に。
後半7分再びシノヅカが敵陣でボールを奪うと、そのままエリア手前中央から強烈なシュート(無回転気味のボール)を放ち、GK新井章は何とかセーブしCKへ。
このCKも、二次攻撃でシノヅカのロビングがこぼれた所を渡部がボレーシュート(GK新井章キャッチ)と好機に繋げます。

大宮の選手個々も随所で技を見せ始めます。
10分には渡部がドリブルで前進した後、左へサイドチェンジのロングパスを出し、これを黒川が収めてエリア内でキープ。
そしてシノヅカとショートパスの連続で、シノヅカが中に切り込むも奪われて後一歩でシュートは撃てず。
14分には中盤で三門から頭でのパスを受けた小野、千葉のアタックをかわしながら浮き球を巧に操ってのキープを見せたのち、左サイドへパス。
この日がプロ初スタメンとなった2年目の小野、その技術の高さを披露します。

前半の堅守は何処へやらという千葉の状況ですが、点を獲らなければならなくなった故仕方の無い事でしょう。
しかし攻撃面での良い所の無さは相変わらずで、2トップのクレーベ・山下によるポストプレイを交えていくものの、シュートチャンスは生まれず。
22分、左からの堀米のクロスが跳ね返され、こぼれ球を高橋がボレーの体制になる絶好機。
しかしミートせず不発となるなど、悪い流れには逆らえず。
直後には再び大宮・シノヅカが、千葉のクリアミスから単騎突撃でシュートに持ち込む(ここもGK新井章がセーブ)など、守備面でも冴えない千葉。

飲水タイムを挟み、それと同時に千葉は2枚替えを敢行(ゲリア→田坂、アラン・ピニェイロ→米倉)。
開幕節は右サイドバックだった米倉ですが、ここでは右サイドハーフで出場します。
前年は組織力低下の煽りを受けていた印象の米倉でしたが、前線に近い位置での出場が功を奏したか、他者と連携して攻め上がります。
31分右SBに入った田坂のパスを受け、右奥に進入する事に成功した米倉、切り返しからクロス。
これはシュートに繋がりませんでしたが、単独でサイドに置かれては上がるのに苦労していた前年の状態からの脱却には成功しつつあるでしょうか。

しかし試合の局面を変えるには至らなかった千葉ベンチ。
リードしているが故にカウンターにシフトしていった大宮ですが、28分にエリア内でシュートを放つ(GK新井章セーブ)など、相変わらずシノヅカの跳梁は止まず。
32分にはシノヅカが右からカットインしてパス、富山のポストプレイの後、走り込んできた黒川がシュートするもGK新井章がキャッチ。
新井章が居なければ一方的な展開になっていたでしょう。

時計が進むとともに手詰まり感が膨れ上がる千葉、30分辺りからは深い位置でのスローインは増嶋によるロングスローも活用。
そして41分、再び2枚替えで下平→新井一輝・堀米→川又へと交代。
クレーベをCFにした3トップへとシフトし、ロングパスを多用するパワープレイ体制へ。
追加点は許さず、その上で出来る事はやったのでしょうが、結果は最後まで付いて来ず。
結局0-1のまま、大宮の勝ち点+3が確定する試合終了の笛が響きました。

ビハインドの展開となった後半は低調な内容に終わった千葉。
前半の守備組織は見応えあっただけに、「リードさえ許さなければ……」という表現がピッタリでした。
しかし攻撃面は今一つで、決して最悪では無かったですが、このままでは相手の出来によって得点出来たり出来なかったりという展開が予想されます。
従って今季昇格(尹監督の手腕故その機運は高そう)を目指すのならば、堅守による「負けないサッカー」を貫きつつ、セットプレーに活路を見出しリードを得る事が現実的でしょうか。


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