ぶらりドリブルの旅

ひたすらサッカー観戦がメイン

DAZN観戦 2024年J2リーグ第28節 ブラウブリッツ秋田vs愛媛FC

2024-08-27 16:00:37 | サッカー視聴記(J2)

※前回の秋田の記事はこちら(21節・清水戦、3-1)
※前回の愛媛の記事はこちら(26節・いわき戦、1-2)

<秋田スタメン> ※()内は前節のスタメン

  • 前節まで出場停止(2試合)だった才藤がスタメンに復帰。
  • 河村慶がJ1・ヴェルディからレンタルで加入し、24節(山口戦、1-0)から登録されて途中出場、25節(いわき戦、0-2)からスタメンに定着。
  • 河村匠がJ1・ヴェルディからレンタルで加入し、25節から登録されて26節(鹿児島戦、2-0)で途中出場。
  • 丹羽がJ3・讃岐へレンタル移籍となり、24節をもって登録抹消。
  • GK圍がJ1・京都へ完全移籍となり、25節をもって登録抹消。
  • 小柳が群馬へレンタル移籍となり、今節をもって登録抹消。
  • 星キョーワァンの負傷が発表され、発生日不明(TMで発生)で全治約9か月との事。
  • 24節で負傷交代した大石の詳細が発表され、全治約8週間との事。

<愛媛スタメン>

  • 水曜に天皇杯ラウンド16(広島戦、0-2)が挟まる。そこからの継続スタメンは石浦・藤原の2名。
  • 前節まで出場停止(2試合)だった石浦がスタメンに復帰。
  • 茂木が累積警告により出場停止。
  • レンタル移籍(ポルトガル・FCファマリカンへ)していた行友がシーズン終了に伴い復帰となり、前節(大分戦、3-2)から登録される。
  • 今野がJ1・ガンバから育成型レンタルで加入し(以下同文)

ボール保持率が20位(秋田)と19位(愛媛)という、下位2クラブ同士の対戦。
とはいっても愛媛はそれなりに地上で繋ぐ意思はあり、秋田との差が5%近く開いている点でも明らかであり。
アクチュアリープレイングタイムでは15位、いわき・山口などの上をいっているので、あくまで秋田のようなパワーサッカースタイルとは一線を成したクラブ。

秋田がJ2昇格し、その1年後に愛媛がJ3降格となるニアミスが起こったため、このカードは3年ぶりで通算4試合目という少なさ。
前半戦は開幕節で組まれ、その際も愛媛は秋田の激しいプレッシャーをかわすためにロングボールでの逃げを余儀なくされたという内容で何とか勝利。(1-0)
本来はこうしたスタイルでは無いものの、この試合で幕を開けたが故に、以降も中々ボール保持に精を出す事を貫けないシーズンと化した。

そんな印象である、今シーズンの愛媛。(昇格したが故の強度の問題もありますが)
2戦連続で0-4で敗戦した際(22・23節)は、このままズルズルいってしまうのではないかと思われましたが、その後も中位を確保。
前節は0-2からの逆転勝利と奮起、決して強者では無い立場ながら踏ん張りを見せています。
そうした状況で迎えた、開幕節以来の秋田との一戦。

秋田のキックオフで始まると、ボールを持った最終ラインは直ぐには放り込まず、喜岡が右ワイドを少し持ち上がって低いボールを中央へ。
その跳ね返りを才藤がダイレクトシュート(枠外)と、普段から変化を付けたような立ち回りを見せ。
あくまで保持率上は似た者同士というクラブが相手故の、慎重かつ大胆な入りに思えました。

愛媛は前回対戦時と同様、肉弾戦を避けるようなロングボール主体の立ち上がり。
ボールを確保すると地上でも空中でもアバウトかつ素早く前進、という攻撃方法で、前半4分には地上からの攻めで縦パスをフリックした石浦が才藤のアフターチャージを受けて反則。
これで得た右ハーフレーンからのフリーキックでの放り込み、クリアが小さくなった所を藤原がボレーシュート(枠外)と、こちらもファーストシュートは相手のクリアを直接撃つものとなり。

お互いアバウトな立ち回りのぶつかり合いで、秋田は辿り着いたクロスも、6分に村松が極端に高いボールを上げる(GK辻がパンチング→河野がダイレクトシュート・枠外)などアバウト気味に。
そして得意のロングスロー攻勢に入った末に、この日初のコーナーキックを得たのが13分。
この左CKで諸岡と佐藤大の2人がキッカーに立ち、佐藤大がストレート系のクロスをファーサイドへ、と変化を付け。
これを小松がボレーシュートで合わせると、ボールはゴールバーを直撃してしまい跳ね返り。(そのボールが吉田伊吹に当たりオフサイドで終了)
決めていれば、綺麗に相手の裏を掻いたという事で精神的にも相当楽になったでしょうが……

冷や汗を掻いた愛媛は17分、本来の意思である最終ラインからショートパスで繋ぐビルドアップ。
右への展開からパスを受けた石渡が諸岡のプレッシャーでこぼされるも、拾い直してドリブルに入って前進に成功。
その後の窪田へのパスも遮断されますが、エリア内へこぼれた所を窪田が拾って好機到来と、秋田サイドにとっては奪いきれずに招いた危機。(その後左ポケット奥から窪田がクロスも撃てず)
前進とボールゲインは紙一重、といいたくなる攻防の場面。

ともかくこれにより徐々に愛媛が攻撃権を掴み、その中で18分にもボックス内を突いた好機。
ここも最終ラインでの保持から、今度は小川が左奥へのロングパスを選択すると、走り込んだ窪田が秋田サイドを彷彿とさせるようなラフに高いクロス。
落下点はエリア手前になるも、パクゴヌが足下で前へ送ると、石浦が抜け出して走り込む決定機に。
しかし河野のスライディングで倒されると、これが「反則を貰いにいった(放送席の談)」との判断で反則無しに終わります。
初見では際どい判定に見えましたが、リプレイを見ると確かに自ら掛かりにいっている「シミュレーションで無くて良かった」といった倒れ方に映り。

25分に飲水タイムとなり、ブレイク明け最初の好機は(才藤の)ロングスローの絵図に持ち込んだ秋田。
しかしクリアボールを回収した所に、プレッシャーを受けた河村慶が奪われた事で愛媛のカウンターに移り、窪田が中央を強烈に突破。
3対2という状況で、窪田の前方にパクゴヌと藤原が走り込むという格好の状況になりましたが、溜めた末に右の藤原へとスルーパスを送るもその抜け出しとは僅かにタイミングが合わず。
オフサイドを取られて終了になってしまいました。

秋田はこの危機で尻込みしてしまったか、30分にクリアボールを拾った諸岡、中盤の底でスペースもあるという絵図のなか慎重なボールキープ。
しかしこれが裏目に出て石浦のプレスバックに気付けず奪われてしまい、今度はショートカウンターに入った愛媛。
石渡のパスを受けたパクゴヌが右ポケットを突いてシュート(才藤がブロック)と、普段の秋田らしからぬ中途半端な立ち回り。

愛媛はその後もセットプレーから、31分のCKでクリアボールを石浦がダイレクトシュート。(ゴール左へ外れる)
35分にはFKから、またもクリアボールを窪田がダイレクトシュート、ブロックされるも石浦が拾ってさらにミドルシュート(GK山田キャッチ)とフィニッシュを重ね。
一方の秋田は得意の空中戦から好機を作るには作りますが、いつものようなキレは見られず。
才藤はロングスローのみならず、こぼれ球をすかさず最前線に送るなどで厚みを齎しますが、同時に彼の居る左サイド偏重となってしまった感があり。
逆サイドの村松・河村慶も左へと圧縮し、ワンサイドアタックのような陣形を取るので、サイドチェンジもままならずといった前半に。

終盤はお互いフィニッシュが生まれない展開となった末に、スコアレスのまま前半が終了。
ハーフタイムでの交代も無く、神経戦の要素が一層強まるであろう後半戦が幕を開けました。

最初の好機は愛媛で後半1分、空中戦からボールを確保したのちの右サイドアタックを経て、クロス攻勢に入るも跳ね返され続け。
すると3度目でパクゴヌが奥からカットインと切り替え、ポケット奥からの戻しを経て谷岡がシュート。
しかし河野のブロックに阻まれ、跳ね返りを自ら落とした谷岡ですが、藤原に渡った所オフサイドで途切れ。
特徴である、右センターバックがサイドバック化しての攻撃が活きた場面となりましたが決めきれず。

愛媛の良さが発揮された立ち上がりとなり、やり返したい秋田は6分例によって左サイドから押し上がると、クロスの跳ね返りを再度左で拾ったのちサイドを変えに掛かり。
そして中央最後方から喜岡がライナーで縦パスを送ると、小松のフリックでエリア内へ送られたボールに村松が抜け出す決定機となります。
しかし足を振った村松はミート出来ず、何とかボールを確保するも戻しを選択せざるを得ず、逃してしまう事に。
それでも課題と向き合う秋田、左からロングスローと見せかけて戻しを経て右へとサイドを変える(8分、その後クロスの跳ね返りから河野がミドルシュート・ブロックを掠めて枠外)といった立ち回りで、その姿によりこの日は保持率も50%とそれなりに高くなりました。

ややもするとボール保持同士のぶつかり合い、と化したような展開ですが、そうなると愛媛の方が能力的に上回り。
10分の愛媛、クリアボールを拾った菊地がゲーゲンプレスを受けながらもキープを果たすと、そこから保持に入り攻撃。
石渡がパスを散らしながら組み立て、左からの前進に入るとユイェチャンが中央へ縦パスを差し込み。
これを藤原フリック→パクゴヌスルーと2段階を経て、フリーの石浦に決定的なボールが送られたものの、ダイレクトで放たれたシュートはゴール左へ外れて惜しくも先制ならず。

そんな好試合から一転したのが、やはり身体のぶつかり合いという要素。
直後の秋田のゴールキック、GK山田が小松をターゲットにしたロングボールを送ると、競り合った石渡がチャージを受けて倒れ込み。
しかし反則は無くその後も秋田の攻撃が続き(右からのクロスを才藤がボレーで合わせるもミートせず)、途切れても尚長らく倒れ込む石渡。
2分近く掛けて起き上がり、ピッチ外→復帰の運びとなった石渡ですが、その後にも事案が発生します。
14分に浮き球を石渡が落とした所、拾いにいった石浦がスライディングで確保しようとするも、才藤の足を削ってしまい反則に。
これには秋田サイドもいきり立ち石浦に対しヒートアップ、退場をアピールせんとする吉田謙監督の異議も飛ぶ事態となり。
何とか警告止まりに落ち着かせた審判団ですが、FKで再開せんとした所、今度はその審判団の無線機トラブルにより中断に入り。(秋田ベンチもこの際に吉田伊→青木へと交代)

この水入りにより愛媛もボール保持は萎み、19分に最終ラインにプレスを掛けられた末にタッチラインを割ってしまい回避失敗。
一方圧力を増す秋田により、従来通りのパワーサッカーのスタイルへと戻りが果たされたでしょうか。
23分にはゲーゲンプレスでボール奪取を見せるなど、自分達の土俵に引き摺り込みに掛かり。

しかし24分、愛媛はゴールキックを短く繋いでの攻めによりそれに逆らい。
そして石渡が、諸岡の腕でのチャージを振り切って持ち運び、最後は倒されながらも前方へパスを繋ぎ。
当然アドバンテージで、受けた窪田もドリブルで中央を運びに掛かると、栗本が後ろから倒してしまいようやく反則で途切れ。
これにより栗本のみならず、流された諸岡のプレーにも警告と、一度に2人も警告を受ける破目となりました。
それだけに止まらず、この際に栗本が足を攣らせてしまい、交代の運びとなった所で秋田ベンチは3枚替えを選択。
更に愛媛も交代の準備と、再び長らく試合が止まる事となります。(その影響か、後半は飲水タイムは無しに)

秋田が栗本・河村慶・佐藤大→小野原・畑・水谷へ、愛媛が石渡・藤原→谷本・曽田へとそれぞれ交代。
そして愛媛の直接FKで試合再開となったのが29分。
中央ながら遠目からという位置でしたが、キッカー・ユイェチャンは直接シュートを選択。
これが無回転でゴール上部を襲い、GK山田が辛うじてセーブとヒヤリとさせるものになります。

その後秋田が平常運転を取り戻し、左からのみならず右からも村松がロングスローと、お馴染みの光景で押し込み。
この空気を換えたい愛媛、36分に再度地上からの繋ぎで前進し、パクゴヌのスルーパスで右奥を取ったのちも中央からの攻めを選択。
戻しを経て、右からの縦パスを石浦が中央で受けるという、先程(10分のシーン)とは逆バージョンの絵図となりましたが今度は秋田ディフェンスも堅く撃てず。
ここでフィニッシュに持ち込めなかった事で、終盤の体力低下とも相成って秋田ペースへと固定化されてしまい。
(39分に窪田→曽根田へと交代)

その秋田の攻勢は、やはりロングボール中心にサイドを突いてのクロスというもの。
38分にクリアボールを青木がフリックして右奥の畑に渡り、入れられた低いクロスに水谷が走り込むも僅かに合わず。
41分に最後の交代、小松→中村で、中村は従来の右サイドハーフでは無くそのままFWに入ったこの日。
クロス攻勢には持ち込めているため、彼の力は(サイドには)必要無いといった思惑でしょうか。

フィニッシュには持ち込めなかった時間が続きましたが、44分に得た右CKからの二次攻撃、再度の水谷のクロスをファーサイドで青木がヘディングシュート。
ゴール左を襲うもGK辻が横っ飛びでセーブ、しかし尚も拾った中村が左ポケットでのキープの末にシュート。
これもGK辻がセーブし、さらに拾った青木のクロスをブロックと、何とか凌いだ愛媛。

しかし怒涛の大攻勢の幕開けとなった秋田、それを援けるアディショナルタイムは度重なる中断により+8分と長丁場。
才藤のロングスローから、跳ね返し→エリア内へヘッドの応酬の末に、水谷のヘッドから青木がヘディングシュートに持ち込み。
これもGK辻がセーブと、ひたすら守勢を強いられながらも良く防ぐ愛媛。
その後再びロングスロー攻勢へと持ち込んだ秋田は、村松のフェイントで短くスタートののち、諸岡の右ポケットへの進入からのクロス。
クリアされるも河野の折り返しを経て、中村が中央でヘディングシュートを放つもゴール左へと外れ。

一息ついた愛媛、その後の秋田の攻撃を切ると、クリアボールを右サイドで拾ったパクゴヌ。
上がりを待ったのちに中央へロングパス、曽根田のポストプレイにより紛れを生み、掻き出されたボールを菊地がミドルシュート。
ブロックされるもCKに持ち込み、ここから3本続くCK攻勢。
その2本目で一矢を放ち、小川のヘディングシュートがゴールを襲いましたがGK山田がセーブと、こちらも好守備に阻まれます。

そして最終盤、秋田は自陣からのFK(この際の反則で谷本に警告)で最後のチャンスと思われましたが、クリアボールを繋いで右奥へと持ち込んだ畑。
そして三原(ユイェチャンと交代で出場、このFKの直前に)に反則を受けた事で、ほぼ右CKという位置でのFKが本当に最後となり。
そして水谷のクロスから中央で中村がヘディングシュート、秋田サイドの希望を乗せたこのフィニッシュはゴール上へと僅かに外れ。
「惜しい」だらけのATはこうして幕を閉じ、結局スコアレスドローに終わりました。

泥臭さ勝負となれば秋田の独壇場ですが、保持率下位同士の対決らしくこの日はボールを持たされる状況も多くあり。
そんな対策も進むなか、このスタイルで何処まで行けるか、一戦必勝が求められるリーグ終盤で試される事となるでしょうか。

Jリーグランキング にほんブログ村 サッカーブログ J2へ


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« DAZN観戦 2024年J2リーグ第2... | トップ | DAZN観戦 2024年J1リーグ第2... »

コメントを投稿