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DAZN観戦 2022年J3リーグ第2節 いわきFCvsSC相模原

2022-03-24 16:02:02 | サッカー視聴記(2022年その他)

<いわきスタメン> 4-4-2
GK 鹿野
RSB 嵯峨 CB 家泉 CB 星キョーワアン LSB 日高
RSH 岩渕 DH 宮本 DH 山下 LSH 鈴木
FW 古川 FW 有馬
<相模原スタメン> 4-4-2
GK 圍
RSB 石田 CB 藤原 CB 水本 LSB 渡部
RSH 藤本 DH 中島 DH 中原 LSH 松橋
FW 船山 FW 浮田

満を持してと言うべきでしょうか、今季からJリーグでの戦いがスタートしたいわき。
本格的にJ参入を目指す(というよりは、理念を見る限り頂点を目指しているように思える)のは2015年オフからの事で、高速のようにわずか6年でのスピード昇格を果たし。

2017年の天皇杯でJ1・札幌を下した(2回戦、5-2(延長))事で一躍注目を浴び、その地力を存分に活かしてその後地域リーグ(東北)で無双を繰り広げ。
最速(2年)で昇格を果たし、JFLへと戦いの場を移したのが2020年。
そこでは流石に最速とはいきませんでしたが、2年での昇格は十分すぎるほど早いでしょう。
JFLでも優勝を果たし、そして今季を迎え。
このスピード感に流石にハード面は付いていけなかったか、ホームスタジアムのいわきグリーンフィールドはJ3ライセンスの要件を満たしていないとの事で使用できず。
代わりに同じ福島県にあるJヴィレッジの、Jヴィレッジスタジアムを当面の間使用する事となっています。
そしてそのJヴィレッジスタジアムに、相模原を迎えてのホーム開幕戦。

既に周知の通り、選手のフィジカルを徹底的に鍛え上げる事に定評のあるいわき。
Jクラブ(横浜FC、前年は松本にレンタル)からのレンタルで加わった星、そのサイズの大きさで中央の守備を任されたものの、「彼の存在でチーム強度を高める」という表現は似合わないようでもあり。
果たしてそんな下地のもと、どんなサッカーが展開されるのか。

早速の前半1分、縦に速く送ったボールのこぼれを鈴木がスルーパス、受けた古川が左サイド奥に持ち込んでクロス。(GK圍が直接キャッチ)
続く2分には同じくこぼれ球を宮本がダイレクトで縦パス、受けた古川が先程同様に左サイドで前進してクロス。
このグラウンダーのボールを中央で有馬が合わせてシュートするも、相模原・渡部のブロックに阻まれ先制攻撃は実らず。
しかし縦に速い攻撃という意識は垣間見えました。

一方の相模原、前年は惜しくもJ2から降格してしまったクラブであり、先輩的立場としてしっかり叩きたい一戦。
今季はシーズン頭から指揮を執る高木琢也監督のチーム作りの下、前年では引継ぎの意味合いが高かった3-4-2-1のフォーメーションから、4-4-2へとシフトしてリーグを戦います。
この日はいわきのフィジカルを警戒してか、ロングボール主体の攻撃を展開。
6分にCKを得ると、ショートコーナーで変化を付けたのち石田がエリア内右奥からマイナスのクロス、中央で受けた浮田がシュートするも枠を捉えられず。
16分にはゴールキックでのロングフィードを、浮田が落下点に入るふりをして長し、奥の船山が入れ替わって受けたのちエリア内へラストパス。
そして松橋がシュートを放つも、GK鹿野のセーブに阻まれ。
流れの中から好機は作れずも、先輩としての風格か、小技を使いつつ決定機に持ち込みます。

セットプレーで良い流れを作ったかに見えた相模原でしたが、18分にはいわき・有馬がフィジカルを活かしてボール奪取・キープする所を藤原が反則を犯し、逆にいわきのセットプレー(直接フリーキック)に。
これをキッカー日高が直接シュートするも、エリア内の有馬に当たりゴール右へと外れて命拾いします。
その後はいわきがスローインから相手を押し込むという流れに移り変わり、苦戦の色が見え始める相模原。
そして30分過ぎ頃から目も当てられない状態となります。

33分敵陣左サイドで繋ぐいわき、ここでは相手を押し込んだ末のショートパス主体で攻め込み。
一旦奪われたのち、相手のパスミスがエリア内に転がった所を鈴木が走り込んでシュートを放ちますが、ゴール上へと外れ。
その後も自陣で奪われるシーンが目立ち攻め込めず、逆に押し込むいわきはCKを数多獲得と、優劣がハッキリと表れます。
41分には右奥でのスローインから、佐賀のクロスをファーサイドで鈴木が落とし、眼前で古川が跳び込むも(古川は触れず)GK圍が何とか防ぎ。

そして最終盤を迎えますが、ここで相模原は45分に乾坤一擲の好機。
自陣でのスローインから浮田の右→左へのサイドチェンジが転機となり、こぼれ球を拾った渡部が対角線へのパス。
収めた浮田から松橋→藤本へと渡り、エリア内右から藤本がシュートを放ちましたが惜しくもゴール左へと外れ。

後半に向けて良い流れを作った相模原でしたが、懸念されていたボディコンタクトの面でややイライラしていた感があり。(上記の鈴木のシュートのシーンでは、中原が宮本に倒されるも流されていた)
38分にいわき・山下のドリブルを腕で止めてしまった中島に警告が出され、逆に43分には石田がいわき・鈴木のアフターチャージを受けるシーンが。(鈴木に警告)
そしてアディショナルタイムに、スルーパスに走り込もうとしたいわき・岩渕が水本と接触して倒してしまいいわきの反則に。
これで両者ややヒートアップするシーンが生まれてしまうなど、暗雲も含ませの前半終了となりました。

巻き返したい相模原、選手交代は無かったものの、後半からポジションをマイナーチェンジ。
浮田を左サイドハーフへと移し、入れ替わった松橋がセカンドストライカー的な位置へとシフトして臨みました。

このターゲット役の浮田のシフトにいわきサイドは対処が遅れ、立ち上がりから攻め上がる相模原。
後半2右サイドから藤本縦パス→船山ポストプレイ→石田と前進してクロスが上がると、松橋が中央でヘディングシュートを放つも枠外に。
9分には中島が左へロングパス、跳ね返りを拾ったのち浮田・松橋とポジションチェンジしたもの同士でパス交換ののち、左ハーフレーンから浮田がカットイン。
そしてエリア内やや左からシュートを放ちましたが、ゴールバーを直撃してしまい先制ならず。

しかしいわきは12分、ラフなロングボールを鈴木が落とし、クリアされたボールを拾った有馬がミドルシュート。
ブロックされたボールがエリア内へと跳ね上がり、古川が走り込んで前に出たGK圍に先んじてシュートしたものの浮いてしまいゴール上へ。
出来れば有利な時間帯で得点したかった相模原でしたが、それは果たされずに再度試合様相は混迷する事となり。
そして17分お互いに交代カードを切りにいき、相模原は松橋→佐相、いわきは古川→吉澤へと交代します。

これ以降、互いに攻め合うもシュートには辿り着けない時間が続き。
相模原はその道中に浮田が元のFWへと位置を戻した(佐相が左SHに回る)ものの、それでも流れは得られません。(22分に中島→田中陸へと交代)
逆にいわきは、ラフな浮き球のパスを送りそのセカンドボールを拾って前進を果たすという攻撃も見せ。
悩みが表れ始めた相模原を尻目に、シンプルに攻撃する意識を強くしたような感じでした。
そのいわきの攻撃に対し、相模原ディフェンスのセーフティなクリアによりスローインが増大していくといった展開。

そして30分、そのいわきのスローインからでした。
投げ込まれたボールを左サイド奥で吉澤が受け、彼のキープを経て日高がクロスを上げると、有馬の足下でのポストプレイから鈴木がシュート。
豪快に放たれたボールがゴール左上を捉え、待望のリードを奪ったいわき。

ビハインドとなった相模原は、キックオフの前に2枚替え。(船山・藤本→安東・夛田、石田が右SHに回り夛田が右サイドバックに)
初勝利への進軍を開始したいわきを相手に、意地を見せて阻みたい状況となります。
33分に石田がいわき・日高に対するオフェンスファールで警告を受ける一面もありましたが、その意地でセットプレー攻勢に持ち込み。
39分に左CKを得ると、そこからスローインを挟み5本も続く事となります。(その前にいわき・岩渕が足を攣らせ、谷村と交代)

キッカーの安藤は、ニアサイドへとクロスを送りクリアされるという流れを3本続け。
そして4本目に逆のファーサイドへクロスを送ると、クリアボールをダイレクトで渡部がミドルシュート。
しかしエリア内でのいわき・家泉のブロックに阻まれ、こぼれ球をさらに繋いで浮田が倒れながらシュートしますが、GK鹿野のセーブに阻まれ。
モノに出来ずに終わってしまいます。

その後43分にもCKを得た相模原でしたが、クロスから放たれた藤原のヘディングシュートはゴール右へと外れ。
これで打ち止めとなった感があり、以降いわきがセットプレーを交えながら攻め込み。
鈴木が相模原・夛田にアフターチャージを受けて反則になると、その傍らでいわき・有馬と相模原・中原がヒートアップする場面も見られます。

ともに過去J1所属を経験した有馬と中原が言い合いになるのは趣深くありましたが、その後突入したATでは両者負の見せ場を作ってしまいます。
上記の反則で得たいわきのFKから、クリアされたボールを宮本がヘッドで繋ぎ、右サイド奥に持ち込んだ嵯峨がカットインでエリア内へ。
2人を剥がしさらにエリア内で中原を抜いた所で、中原に後ろから倒される格好となって反則の笛が鳴り、PKを獲得します。
冷静になりきれなかった中原による失点、と表現したくなったシーンでしたが、それを打ち消したのがPKキッカーを務めた有馬。
ゴール正面に放ったシュートは、右に跳びつつも足を残したGK圍にセーブされ、その跳ね返りを自ら詰めにいったもののふかしてしまい枠外に。
有馬には呆然とする暇すら与えられず、すぐさまゴールキックから試合は再開されます。

勝利を決定付ける追加点こそ得られませんでしたが、その後も好機を作らせずに時計を進めるいわき。
そして試合終了の笛が鳴り響き、ホームでの初試合は記念すべき一日へと昇華を果たしました。


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