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DAZN観戦 2022年J2リーグ第13節 FC琉球vsアルビレックス新潟

2022-05-02 16:01:34 | サッカー視聴記(2022年J2)

※前回の琉球の記事はこちら(9節・岡山戦、3-3)
※前回の新潟の記事はこちら(7節・千葉戦、0-1)

<前節からの変更>

琉球=ここ3試合は3バックでスタートしていたが、この日は4-4-2に戻す。李栄直(リヨンジ)・沼田・大本→福村・田中・草野と3人入れ替え。センターバックに上原牧人が入ったのがとりわけ目を惹く。

新潟=連戦に相応しく、前節の6人に続きこの日も7人入れ替え。CBの片割れが田上→千葉・右サイドバックが藤原→長谷川・左SBが渡邊→堀米・ボランチの片割れが島田→秋山(今季初スタメン)・トップ下が伊藤→高木・左サイドハーフが本間→イッペイ・シノヅカ・1トップがアレクサンドレ・ゲデス→谷口。外れたメンバーのうち、本間がベンチ外となったのは意外。

スタメン

未だ1勝という低空飛行を余儀なくされている琉球。
散々騒がれてきた大宮が、苦しみながらも何とか白星を掴めるようになったのに置いて行かれた格好で、目下最下位と目も当てられなくなっています。

試合開始が間近になった所で、ピッチ設備の故障によりキックオフが1時間遅れになるというアクシデントが発生したタピック県総ひやごんスタジアム。
ホームでは未勝利が続いておりこの日こそ……という思いで挑む、といった琉球でしたが、いきなり足止めを喰らってしまった格好となりました。

ここ3試合は3バック(3-4-2-1と3-3-2-2を併用)をスタメンに採用した喜名哲裕監督でしたが、この日は再び4バックの布陣で挑み。
相手は新潟と、ともにボールポゼッションを下地としたチーム同士の対戦となり、入りはそれにふさわしく交互に攻撃機会を得る絵図となりました。
前半3分に琉球が先制攻撃、GK田口ロングフィード→中野落とす→草野と渡り、エリア手前中央やや右寄りから草野がシュート。(GK小島キャッチ)
新潟もその直後に右サイドで前進、スルーパスに走り込んだ高がクロス気味のシュートを放つ(GK田口キャッチ)、という具合。

それでも徐々にチーム状態の良い新潟が攻撃機会で優勢となっていきます。
今季初スタメンとなった秋山のミドルパスを中心に攻撃を組み立てていき、6分にはその秋山の裏へのロングパスに走り込んだ谷口がエリア内からシュート(GK田口キャッチ)と脅かし。

琉球にとってこの日も厳しくなりそうな雰囲気が漂いましたが、迎えた10分。
最終ラインから右サイドへと繋ぐも、一旦戻して中央からの攻撃を選択すると、池田の縦パスを清武がフリック気味にエリア内へ送り。
ディフェンスラインから抜け出して受けた草野がシュートし、GKの左を抜いて冷静にゴールをゲット。
泥沼にハマる前にスコアを動かせばいい、と言わんばかりの先制点が生まれました。

その後反撃に移る新潟。
立ち上がりのような秋山の長いパスでの攻撃は影を潜め、シノヅカの突破力を前面に押し出し。
上原牧センターバックというイレギュラーな布陣に写る琉球を、マンパワーを持って打ち破らんとしたでしょうか。
しかし今一つ流れに乗れずに時間は進み。
逆に26分には自陣での繋ぎのミスを清武に拾われ琉球の攻撃、一旦はクリアするも左サイドで拾われ、中央ペナルティアークから中野がシュートするもGK小島がキャッチ。

しっかり守り好機を確実にモノにするという、琉球の流れに入ったのように見えたものの、その琉球の守備は新潟の圧力に苦戦。
シノヅカ・松田を中心とした新潟のドリブルを反則で止めるシーンが膨れ上がり、27分には堀米に対してスライディングで反則を犯してしまった中野に警告が出され。
するとその後(30分辺りか)SHの位置を入れ替える措置を採る(池田が右に回り、中野が左に)も、38分にはその池田も松田に対する反則で警告を受けてしまいます。

35分に堀米の裏へのミドルパスに、走り込んだシノヅカがエリア内左で合わせシュート。(ミートせずGK田口キャッチ)
39分に堀米のロングパスを収めた高木がそのままエリア内へ進入してシュート(ブロック)といった新潟のフィニッシュシーンを経て、目に見えて新潟優勢の流れになってきた前半の終盤。
それを締めたのはやはり圧力に屈するように、琉球の反則という要素でした。

44分に右サイドからクロスを入れる流れになった新潟、最初の長谷川の低いクロスはエリア内の松田に当たってしまうも、尚も繋いで高木が手前からのクロス。
ファーサイド奥に上がったボールに走り込まんとする谷口に対し、クリアする側の琉球・田中は谷口に立ち塞がるように跳んでしまったのが拙かった。
田中に押しつぶされるように谷口が倒れると、審判の笛が鳴り反則・PKとなってしまいます。
ボールに向かっていない以上言い訳は利かない反則であり、これをキッカー高木がゴール右へと蹴り込んでGK田口の逆を突き。
攻勢をしっかりと結実させ、終了間際に同点に追い付いた新潟。

1-1で前半を終えると、ハーフタイムで動く新潟。
秋山・長谷川に代え、本来のレギュラーである島田・藤原を投入します。
いかにもターンオーバーを意識した交代で、5戦無敗(4勝1分)という好循環ぶりを醸し出すようでもあり。

しかしそれに水を差したい琉球が、入りから攻め込む展開となった後半。(尚、後半開始から池田と中野が再度サイドを入れ替えて元の位置に戻る)
早々の後半1分に、田中のボール奪取からのパスを受けた清武がワントラップからシュート。(GK小島キャッチ)
続く4分にはミドルパスの跳ね返りを上里が拾ってから中央をショートパスで前進、その最中に清武が新潟・舞行龍ジェームズのアフターチャージを受けて反則。
エリアからすぐ手前での直接フリーキックとなり、キッカー上里が直接シュートするも壁に当たってモノに出来ず。

それでもすぐさまペースを取り戻す新潟。
前半と同様にシノヅカを前面に押し出し、その圧に屈するように琉球は彼に対して反則を連発してしまい。
そこからのFKで、9分には右サイドの位置からキッカー島田がクロス気味に直接シュート。(GK田口セーブ)
10分にも中央左寄りという位置からシノヅカが直接シュート(ゴール上へ外れる)と、先程琉球にやられた事を倍にしてやり返します。

何としても2勝目が欲しい琉球も、この時間帯はプレッシング強度を高めて対抗し。
何度か敵陣でのボール奪取から好機に繋げ、新潟もそれに負けじと最終ラインから繋いでプレスをかわすという意地のぶつかり合いを演じます。

その一方で琉球は前への意識が強まった結果、マイボールになった際も早めに縦に送りカットされるシーンが目立ち、ボールポゼッションからの攻撃が成り立たなくなり。
そのため攻撃機会は新潟へと針が振れ、そしてビッグチャンスが訪れます。
17分、クリアボールを右サイドで藤原が繋ぎ、高の裏へのパスを受けた松田が奥に切り込み。
そして低く速いクロスを入れると、ニアサイドでシノヅカが胸で合わせるシュート、GK田口がセーブするもゴールバーに当たって跳ね返り。
尚も詰めにいったシノヅカでしたが、ディフェンスに遭った末にGK田口に抑えられ、勝ち越す事は出来ませんでした。

劣勢になった琉球、26分に中野・上里→大本・武沢へと2枚替え。(池田が再度右SHに回り、大本が左SH)
大本の推進力で挽回を図りますが、その効果が出きる前に新潟ベンチも動き、30分に松田→三戸へ交代。

その後新潟がコーナーキックを攻勢を掛けるも、シュートは放てず。
共に疲労感が漂ってくる中、琉球は武沢がミドルシュートを39分・40分と連続して放つも、やはり得点は奪えません。(前者はGK小島キャッチ・後者はゴール左へ外れ)

決め手を欠く中、41分に共に交代を敢行。
琉球は草野・福村→上原慎也・沼田へと2枚替え、新潟は谷口→矢村。
その直後の42分、シノヅカが中央を前進してエリア内からシュートを放ちますが、GK田口がキャッチ。
これがシノヅカ最後の見せ場となり、試合も終盤を迎えてシノヅカの推進力も威力が薄くなったという印象で、本間不在が響いた格好となったでしょうか。

琉球は相変わらず縦に速い攻撃をしたいという意識が裏目に出る事が多かったですが、アディショナルタイムに入ると突如攻撃機会を掴み始め。
最終ラインから左サイドへと渡り前進、沼田のクロス気味の中央へのパスが新潟最終ラインの裏を取り、頭でトラップした上原慎がエリア内を突くも新潟・千葉のクリアが間に合い。
ここから新潟を押し込み続け、右CKからのクリアボールを田中がダイレクトでミドルシュート。(ゴール右へ外れる)
その後も清武のミドルシュート(枠外)を挟んだのち、左サイドでの前進から清武がエリア内左へとミドルパス、走り込んだ武沢のポストプレイを受けた大本が切り返してシュート。
しかしGK小島にセーブされ、跳ね返りに池田が跳び込むも詰められず。
この日(先制点を除き)最もゴールに近付いた瞬間でしたが、モノに出来なかった琉球。
相手の強度の低下に従うように、パスワークによる攻撃が蘇ってきたものの、遅かったという印象は拭えませんでした。

結局1-1のまま試合終了を迎えたこの試合。
琉球にとって最悪の結果は免れたものの、依然として厳しい状況は続き。
5位から16位までの勝ち点差が僅か3という混戦が遥か上に見えてしまう現状ですが、何とか悪い流れを断ち切りたい所でしょう。

コメント
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