ぶらりドリブルの旅

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DAZN観戦 2021年J2リーグ第12節 FC琉球vs京都サンガFC

2021-05-07 18:32:49 | サッカー視聴記(2021年J2)

※前回の琉球の記事はこちら(3節・群馬戦、2-0)
※前回の京都の記事はこちら(7節・町田戦、1-0)

無敗で首位を快走する新潟を、僅差で追う2位の琉球。
そしてそのすぐ下の位置から、漁夫の利を狙わんとする京都。
現状の昇格争いは大体こんな感じで表せるでしょうか。

2度目の3連戦の中日という設定の12節、その争い真っ只中である2位・3位の対戦が組まれ。
目下6連勝中で、8節・北九州戦(6-1)での大勝もあり、強さを大いにアピールした京都。
追う立場ながら、まだ序盤の段階で上位にプレッシャーを掛けられる位置をキープしているのは好材料でしょう。(前年の徳島と類似)
連勝の勢いを維持すべく、前節と同様のスタメンを組んで挑んだ曺貴裁(チョウキジェ)監督。

一方、この日は樋口靖洋監督の誕生日という側面もあった琉球。
こちらも前節・相模原戦(5-1)で大勝と、攻撃力の高さを見せ付け。
ボランチの上里の相方(風間宏希・富所)と、左サイドハーフ(清水慎太郎・清武)以外は固定メンバーを貫いており、この日は前者が富所・後者が清水慎というスタメン。

ポゼッションスタイルを頑なに貫き通すというのが従来の琉球のサッカーでしたが、今季はロングボールを交えた攻撃を行い、また守備力も非常に高い。
この日も立ち上がりは攻撃権を掴む中、岡﨑を中心に後方からロングパスを送り込み。
SHの清水慎をターゲットにしたものや、右サイドへの裏狙いのものなど、多彩に織り交ぜていきます。

しかしフィニッシュという点では京都が上回り。
前半4分にコーナーキックから、キッカー松田のグラウンダーでのクロスを、ニアサイドで宮吉がシュート。(ブロック)
琉球・富所がコンタクトレンズの異常でピッチから出ている中、7分にはヨルディ・バイスが右サイドかなり手前という位置からクロスを送り込むと、抜け出した武田が合わせヘディングシュート。
見事ネットを揺らしたもののオフサイドとなり、隙を突くのには成功しましたが得点はならなかった京都。

琉球はロングボールを送る攻撃ながら、前線に繋がるかないしはセカンドボールを拾った後は、従来のパスを繋ぐ攻めを交え。
しかし京都の守りの硬さと、球際の激しさの前にシュートには辿り着けず。
次第に慣れられたのか、飲水タイム(25分)直前にはロングパスを立て続けに遮断され京都の攻撃に繋げられる場面も見られました。
そのうちの23分、ロングパスをクリアしたバイスから宮吉→ピーター・ウタカへと繋がり、ペナルティアーク内でウタカが足を振り抜きましたがジャストミートせず命拾い。

ボールは支配する(といってもこの日は五分五分ぐらい)も、フィニッシュに繋げられない琉球でしたが28分。
上里が左へミドルパスを展開し、受けた沼田が手前からクロスを送る(この日は終始この形が目立っていた)と、ファーサイドで風間宏矢が折り返し。
そして受けた阿部がシュートするもブロックされ、こぼれ球に富所が走り込んでシュート、これもブロックされると阿部が素早くエリア外へ落とし。
後方から上里がミドルシュートを放ちましたが、ゴール上へと外れ。
3連撃を浴びせたもののモノに出来ませんでした。

以降は京都が主導権を握り、立ち上がり同様に琉球ゴールを脅かし。
上の直後の29分、右サイドで飯田のドリブルを絡めて前進したのち、福岡がクロスと見せかけて直接シュート。(GK田口セーブ)
36分には左CKから、クロスがクリアされた跳ね返りをウタカがボレーシュート、ブロックされたボールをさらにシュートしますがこれもブロック。
尚も押し込む京都、終盤は琉球に攻撃機会を与えずに攻め上がりますが、先制点には辿り着く事が出来ず。
前半はスコアレスで終了し折り返す事となりました。

迎えた後半も、前半の勢いそのままに京都がフィニッシュ攻勢。
キックオフ直後にパスを繋ぎ意表を突きつつ押し込み(この時はシュートに繋がらず)、後半1分に早速ウタカがエリア内中央からシュート。(ブロック)
3分には飯田がミドルシュート(ブロック)と、積極的にゴールを狙いに行きます。

しかし琉球も、同じ3分に田中のエリア内へのロビングを、阿部が合わせヘディングシュート。(枠外)
ロングボール一本がダイレクトで好機に結び付くと流れが変わり。
続く4分には上里のパスカットから右サイドでパスを繋ぎ、風間宏矢が手前からクロスを上げると、中央で清水慎が跳び込みヘディングシュート。
バウンドする難しい軌道でゴール左を襲うも、GK若原がセーブして何とか防ぎます。
手前からクロス、という琉球の狙いが一貫している印象が(自分の中で)確定したシーンでありましたが、作った決定機はモノに出来ず。

その後も琉球の好機が続いたものの、13分の京都。
川崎がパスカットしてからドリブルで前進してラストパス(では無いが)、エリア内に走り込んで受けたウタカ。
撃つと見せかけ右の宮吉を使い、角度の無い所からシュートした宮吉でしたが、GK田口が足でセーブとこちらも辛うじて防ぎます。
これで相手からペースを剥がした京都、以降圧力を掛け攻め上がり。(13~16分の間に6度攻撃機会を得る)
16分にはウタカがドリブルで仕掛け、エリア内右へと進入しシュート。(ブロック)

一転して押される展開となった琉球は、18分に持ち味を発揮。
左サイドで長くパスを繋いで組み立て、サイドを変えたのち風間宏矢がボールを持って右からサイドを移してクロス、これを中央で清水慎が収め。
戻されたのち再び風間宏矢からクロスが上がると、ファーサイドで阿部がヘディングシュートするも、マーカーに阻まれゴール左へ外れ。
得意のポゼッションから好機を作った琉球。
京都は敏感にそれを感じ取ったか、直後に2枚替えを敢行(荻原・宮吉→長井・三沢、福岡が右ウイングにシフト・20分)、流れを取り戻さんとします。

25分に京都の攻撃、敵陣中央でキープするウタカから、こぼれ球を拾った福岡がエリア内に進入。
ディフェンスに遭いこぼれた所をウタカがシュート(ブロック)と好機を作り、その後のCKがモノにならなかった所で、後半の飲水タイムに。

以降も新たな選手を投入していく京都、32分には福岡→荒木へと交代。(松田が左ウイング→右ウイングへシフト)
琉球は先程ポゼッションによる好機を演出したものの、京都の交代効果もあったのか、再びロングパスと手前からのクロスを重視した攻撃に陥り。

そんな琉球を尻目に、攻勢を掛ける京都。
左サイドで何度もドリブルを仕掛ける長井をはじめ、積極的な持ち運びで好機を作るシーンが目立ったこの時間帯。
35分には三沢のパスカットから、ウタカが左ハーフレーンをドリブルで前進し一気にエリア内へ。
こぼされた所を荒木が拾い、シュートするもブロックに阻まれます。
39分にはGK若原の左サイドへの展開からパスを繋ぎ、長井がドリブルでエリア内左へと入り込み。
ディフェンスに遭い左CKとなり、キッカー三沢のクロスがクリアされるも、尚もエリア内で長井が落とした所をバイスがシュート。(ブロック)

時間も押し迫り、流れを変えたい琉球は38分に初めて交代カードに手を付けます。
富所→李栄直(リヨンジ)へと交代、ボランチを代える事で相手の圧力を跳ね返すのが狙いだったでしょうか。
京都のペースを終わらせたのちの42分、今度は風間宏矢→上原慎也へと交代。

そして攻勢に入る琉球、終盤を迎え連戦の影響もあり疲労度も半端無い状況で、ここでも手前からのクロスを中心に活路を見出します。
45分、左サイドから沼田の縦パスを受けた清水慎が右へ展開、池田が手前からクロスを入れ。
中央で上原慎が合わせるもこぼれた所を、李栄直がボレーシュートを放ちましたが枠を捉えられず。
0-0のままアディショナルタイムを迎え、京都サイドは武田→李忠成へと交代し、最後の局面へ。

中盤でボールを繋ぎサイドを振る琉球、そして左サイドから沼田が、やはり手前からクロスを入れ。
ファーサイドで阿部が折り返したボールを、清水慎がボレーシュートという完璧な流れを作ったものの、シュートは枠を捉えられず。
その後も沼田が手前からクロスを上げるシーンを作る(GK若原が直接キャッチ)など、最後まで狙いを貫いた琉球でしたが、結局ゴールが生まれる事はありませんでした。

ラストは京都の攻撃、右サイド奥でウタカがエリア内へとカットインと、こちらもドリブル突破を主とする姿勢を貫き。
ウタカから受けた飯田の低いクロスが入るもクリアされ、そして試合終了の笛が鳴り響き。
上位対決に相応しい内容の末、互いに譲らずのスコアレスドローという結果に終わりました。

コメント
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