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DAZN観戦 2019年J2リーグ第39節 水戸ホーリーホックvsモンテディオ山形

2019-11-06 17:13:34 | サッカー視聴記(2020年以前)

※前回の水戸の記事はこちら(34節・新潟戦)
※前回の山形の記事はこちら(31節・柏戦)

熱い上位争いも最終盤で、リーグ前半からそれをリードしてきた2チームの激突。
山形は依然2位をキープしていますが、初の昇格争いを体験中である水戸の勢いはやや消沈気味。

「水戸に関わる全ての人で次のステージへ」という横断幕が掲げられている通り、昇格しないと次のステップに進めない水戸の実情。(前回触れたのでここでは書きません)
やはりここに来て、そんな状況がプレッシャーになってしまっているのでしょうか。

山形のゲームキャプテン・栗山はコイントスで陣地を取り、迎えた試合開始の笛。
それはすなわち前半は有利な条件を取るという事(風向き・日差しなど環境面の要素が大きい)で、その通りに攻勢を仕掛ける山形。
前半2分に本田のロングパスで右サイド奥に進入、大槻から戻されたボールを柳がクロス。
これがDFに当たって右コーナーキックとなり、キッカー三鬼はショートコーナー、坂元からリターンパスを貰いクロス。
ファーサイドで栗山が折り返したボールを山岸が受け、難しい体勢ながらゴール間近でシュートしますが、惜しくもバーに当たって先制とはなりません。

その後は水戸が攻めようとするも、山形の出足の激しさでままならないシーンが続きます。
そして主導権を握りっぱなしの山形。
しかし再三クロスが上がったりコーナーを得たりするものの、肝心のシュートは放てず時間が進んでいきます。
12分、水戸のプレスをいなして攻め上がる山形。
左サイドで三鬼縦パス→山岸ポストプレイ→中村右へサイドチェンジ→柳という流れは見事でしたが、最後はドリブルで持ち上がった柳がクロスを上げただけに留まります。
疑似的にボール支配は高まるものの、決定機まで持ち込めないという山形らしからぬ展開に。

この日の山形は、右ウイングバックの山田が累積警告で出場停止。
代役は三鬼が務めましたが、序盤は中村に代わってプレースキッカーも担当した三鬼。
これが微妙に全体にズレを生んでいたという印象。
前述のショートコーナーの場面以外は、コーナーキックは全てニアサイドに蹴ってはあっさりクリアされていました。
18分の場面では、クリアボールを坂元が繋ぎ、本田が難しい体勢ながらボレーシュートを放ちましたが。(枠外)
そんな状況であったので、前半途中からキッカーは中村に移っていました。

後は手前からのクロス・ロビングが多かったですかね。
サイド奥にWBが進入する事は数多有り、そこで守りを固められるとクロスは上げずに戻すのですが、そこからの工夫が足りなかった。
カットインを交えたり、中央からの崩しの選択肢がもっと欲しかった気がします。

そんな攻め上がりながらもどこかチグハグした印象を受けた山形。
水戸は圧倒的にペースを握らせながらも決定機を作らせないという我慢の展開に持ち込み、やっと反撃開始。
34~35分、ボールをじっくり握って攻撃を仕掛け、中央~右サイドでパス回し。
福満のパスを中央で受けた清水が前を向き、山形DFに塞がれると左へ展開、白井→外山と渡ってようやくクロス。
これは逆サイドに流れますが、拾った福満がグラウンダーで中に入れると、清水が合わせてシュート。
枠外に終わったものの、時間を掛けての攻めをシュートで終わらせ、これからの期待感を匂わせた水戸の我慢が光った場面でした。

その後39分に水戸の左コーナーキック、キッカー浜崎がファーサイドへクロス。
これをセンターバック・細川が走り込んでヘディング、叩き付けたシュートでしたが、バウンドが大きくゴール上に外れてしまいました。
山形も43~44分にポゼッションでの攻めを見せますが、こちらは右サイドに偏向。
柳が坂元とワンツーでエリア内に入るものの一旦戻し、加賀・坂元・柳でパス交換の後、やはり手前からクロスで終わります。(GK村上がパンチング)
そして0-0のまま前半終了。

後半立ち上がり、激しい攻守交代を経たのちペースを掴んだのは水戸。
しかもいずれもエリア内でのシュートで終わらせ、期待感を高めます。
後半3分に瀧澤のロングパスを山形・栗山がクリアミス、エリア内に浮いたボールを清水が一度空振りした後シュート。(枠外)
4分は中盤で得たフリーキックを前が素早くリスタートさせ、左サイドで黒川→外山と渡りクロス。
中央で清水のヘディングは合わなかったものの、流れたボールを福満がボレーシュート。(クロスともとれる軌道でゴール左に外れる)
8分には中盤での相手のトラップミスを清水が拾い、前の右サイドへの展開から浜崎スルーパス→福満受けて奥でキープ→カットイン。
これは止められてクリアされたものの浜崎が拾い、今度は白井がカットインしてエリア内右からシュート。(ゴール左に大きく外れる)
立て続けに惜しい場面を作っていきます。

山形も9分、柳の右からのクロスに中央で大槻が合わせにいくという絶好機を作ったものの、大槻と本田が被ってしまいヘディングはジャストミートせず。
不運な場面を作ってしまうと、流れというものは残酷で先制点は水戸に。

13分、白井の左サイドへのスルーパスに黒川が走り込み、奥で拾った後グラウンダーでクロス。
ニアで木村が囮となり、中央でフリーとなった清水にピタリと合い、左足でのシュートはゴール左隅を見事に捉えてGK櫛引は一歩も動けず。
この直前に小川を交代で準備していた水戸サイド。
それが良い刺激を与えたのか、ゴールを決めたのは下げられる予定だった清水だったのも、水戸に運気が大きく傾いた瞬間に思えました。

この結果を受けて一旦交代を取り下げた水戸ですが、結局16分に清水→小川。
それでも流れは止まる事無く、18分右サイドで形を作り、福満が手前からクロス。
これがバウンドしてニアに入ると小川が飛び込んで頭で合わせ、掠った格好となったのがかえってGK櫛引にとって微妙に軌道が変わる嫌なシュートとなり、何とか弾くもののこぼれ球を木村がヘディングで押し込んでゴール。

2点差に広げられた山形は、反撃体制をとるべく山岸→井出に交代。(後半20分)
しかしこの直前に敵陣右奥でボールを受けにいった坂元に対し外山が激しくショルダーチャージ、収められず反則も無くという場面(19分)があったように、山形に既に運気は無く。

そして22分、再び水戸の攻撃。
浜崎のロングパスを中央でトラップした黒川、彼のパスを受けた木村が左に展開し、外山が木村とパス交換した後クロス。
中央では巧妙な動きを見せてマークを外した小川、このクロスをドンピシャで頭で合わせてシュート。
三度ゴールを揺らし、10分足らずの間に一気に3点リードを奪った水戸。

自慢だった堅守が音を立てて崩壊し、嫌でも攻めなければならなくなった山形。
失った運気を取り戻すべく、選手交代(25分・本田→秋山)とともにフォーメーションチェンジも敢行します。
基本の3-4-2-1から、ボランチを秋山一人にしたうえで、坂元をFWに上げる3-3-2-2にシフトして攻勢に出ます。
また時期は不明ですが、両ウイングバック・三鬼と柳の位置の入れ替えも敢行するなど、まさに大改造。

以降は山形がシュートを重ねます。
26分左サイドで熊本のスルーパスを受けた坂元がクロスを上げ、跳ね返ったボールを中村が落とし、井出がエリア手前からシュート。(GK村上がキャッチ)
27分、スローインからヘディングの連続で繋ぎ、拾った坂元が大槻へパス。
大槻はエリア内に進入した後、切り返してからシュート。
これがブロックされた後のコーナーキックでも、キッカー中村のクロスを栗山がヘディングシュートしますが枠を捉えられず。

積極的なシュートの姿勢が遅まきながら功を奏したのが31分。
井出のクロスに対しクリアが中途半端になり、拾った坂元がシュートを放つと、ブロックに入った細川の手に当たりハンドの反則・PK獲得に。
これを中村がゴール右へと決め、ようやく1点を取った山形。
これを受けて水戸も、福満→宮へと交代し3バックにシフト、実質5バックともいえる守りの体勢に。

この対応に山形の勢いも萎んでいきます。
38分、三鬼のパスを受けた坂元が左サイド奥→中央エリア手前へとカットインしてのシュートが惜しかった場面。
以降は守備の固い水戸に対し、前半の展開と酷似した、クロスを上げるだけの攻撃に終始した山形。
3-1のまま試合終了の笛が鳴り、混戦模様に拍車をかける勝ち点3が水戸に入りました。

コメント
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