摠見寺 復元案

安土城にある、摠見寺(そうけんじ)の復元案を作成する プロジェクト日記

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摠見寺の鐘

2010-01-30 19:51:32 | 

春になったら、また安土へ行こうと思ってるのだが・・・。
まだ一ヶ月以上先の話なので、
今日は、行った時に確認する予定の、
摠見寺の鐘について考えてみます。


現在の摠見寺には、大手道から見える位置に
比較的新しい鐘楼が建っていて、鐘が下げられています。

この鐘と鐘楼については、
小杉放菴記念日光美術館」のサイトに、由来が載っていて、

(参照
TOP>小杉放菴について>小杉放菴についての詳細>小杉放菴と松岡範宗)

「・・・鐘もあった筈だと、ひとびと心がけて居るうちに、摠見寺銘のある鐘が三ヶ處で發見された、
代々の住持のうちに、鐘を賣った和尚、又作らせた和尚、又賣った和尚があったわけです、
其のうちの最も古き年號のを買いもどした、・・・
・・・松岡和尚在住期に果たせなかった鐘楼再建は、一九五五(昭和三十)年に、
安土町、能登川町、近江八幡市といった安土山近隣の町からの寄付により実現された。・・・」


ということで、現在摠見寺にある鐘は、
3ヶ見つかった摠見寺銘のある鐘のうちの最古のものということです。

他の摠見寺銘の鐘について、一つは判明していて、

参照(エボのメモ帳--大光寺の梵鐘--(09-06-03))

「吹田市にある浄土真宗本願寺派の大光寺にあり。
梵鐘の由来を記した掲額によると、寛永二十年十月に飯田加衛門入道宗運が鋳造。
大きさは高さ5尺、口径2尺9寸。
明治14年に大光寺の什物となった。」


ということで、寛永二十年に作られた鐘は大光寺にあり、
摠見寺の記録では、寛永二十(1643)年と天保二(1831)年に、
鐘供養を行った事になっているので、
現在摠見寺にある鐘は、
寛永二十年と天保二年に作られた鐘ではない事になります。

小杉放菴記念日光美術館のページには、現在の見寺の鐘が、
どこから来たのかについては書いていないのですが、
前に安土に行った時に撮った、超光寺鐘楼の写真に答えがのってました。


      梵鐘由来
超光寺第四世鏡円法師が安土見
寺の梵鐘鋳造の功により、文政十年
その一つを賜りし名鐘なり、
戦後、摠見寺に鐘がなく、因縁ある
当寺の鐘を譲り、これはその代りに
受けしもの、
鐘楼は昭和五十五年三月門信徒に
より新築、


つまり、摠見寺に現在ある鐘は、もとの超光寺の鐘ということ、ですが・・・。

この由緒書きは少しオカシイ!!
摠見寺の梵鐘鋳造の話が出たのは、天保二(1831)年正月で、
鏡円法師の肝煎りで鐘供養が行われたのが、その年の5月26日なので、
文政十(1827)年の段階で、「梵鐘鋳造の功」などあるはずがない!

これはたぶん、天保十年の書き間違いで、
摠見寺の記録によると、
鐘供養に使った四本柱の仮堂を、天保九年に超光寺へ寄付したとされているので、

天保九年に超光寺へ下賜された仮の鐘楼が、天保十年に組み上げられて完成し、
落慶法要が行われた事の書き間違いであり、
梵鐘鋳造の功により賜ったのは、鐘ではなく鐘楼であると考えられます。


ともあれ、寛永二十年以前の最も古い銘のある鐘が、超光寺にあったということは、
寛永二十年に鐘が鋳造された時に、古い鐘が超光寺へ下賜されたもので、
天保二年の鋳造時には、寛永二十年の銘の鐘を貰ってはいないと思われます。

超光寺は天和二(1682)年創立、とされていますが、浄土真宗の寺院というのは、
もともと信者の道場として作られて存在していたものが発展していって、
本山の許可と免許を受けた所で寺院の創立となるので、
寺院創立前の寛永二十年の段階で鐘を下賜されてもおかしくはありません。

以上のことから、

現在摠見寺にある鐘は、
摠見寺~寛永二十(1643)年に超光寺へ~昭和三十(1955)年に摠見寺へ戻る。

寛永二十年銘の鐘は、
寛永二十(1643)年見寺~天保九(1838)年鐘楼から下ろされる~
明治十四(1881)年大光寺へ売られる。

天保二年銘の鐘は、
天保二(1831)年摠見寺仮堂~天保九(1838)年鐘楼へ~明治の頃売られる。

このように考えられます。


と、ここまできた所で新たな疑問が・・・・・・・


摠見寺は、信長が甲賀の寺院を徴発して移築により作られた物なのだから、
創建時の鐘に、摠見寺の銘が入っているはずがない!!!

ということは、現在の摠見寺の鐘は、正仲剛可の時代に、
秀頼・淀君の寄付によって作られたものではないだろうか・・・?


ということで、
この件の続きは、現在の摠見寺の鐘の銘を確認してからということで。(^^)v

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