Scientific Boxing

国内、海外のボクシング界の状況や試合の観戦記などを絶対的主観で書き綴るブログ

観戦記~WBCスーパーバンタム級~

2012年04月22日 | BOXING

アブネル・マレス vs エリック・モレル
試合結果:マレス判定勝ち

●所見~マレスの場合~
顔面からボディへのWジャブは基本的な攻撃パターンで、然程難しくも無く、練習生でも習得出来る。
但し、簡単な技ほど奥が深く、極める事は難しくもある。
メキシカンはこの攻撃が比較的巧いが ( JL・カスティージョとか ) 、この選手もこの試合、多く出した。
コンビ同様に打ち始めからWで打つ事を前提とするので下手な選手の場合、顔面が当たらなかったり
ボディの位置が変わったりするとフォームが崩れる。
この選手は顔面を打つタイミングが良く、ボディへの繋ぎがスムーズで相手が前後左右に位置を変え
ても対応し、シャープに打ち込む事が出来る。
右パンチは高いガード位置から巻き込む様に放たれ、ウェイトが乗り、必要以上に回転しないので
フォーム、バランスも崩れなく、前に出る脚もしっかりついて来ている。
左右共にパンチがアグレッシブな攻撃とリンクし自身のペースに乗ると無類の強さを発揮するタイプだ。

こんなメキシカンは日本選手とバッチリ咬み合うよ。
それも日本選手に良い方向に。
山中ならば勝てそうだ。
惜しいな、SB級か。
西岡ならばKO勝ちもありそう。
下田には相性悪そうだ。

●所見~モレルの場合~
1Rの動き良さに管理人の目が皿になった。
( この管理人はこんなクレバーな選手が好みなんだわな )
動きが滑らかだ。
相手のゴツゴツした動きに対し、こちらは攻防の繋ぎ、パンチの初動、戻り、軌道、脚と上体及び首の
動きにムダが無く、遮るものが無い水の流れの様だ。
( 但し、” ゴツゴツした動き ” と言うのは悪い意味では無い )

野球選手に例えてみよう。
フォームが滑らかな選手において、管理人的に注目した選手は
投手では元Sの伊藤智仁、元Gの高橋尚成あたり。
打者では元Cの前田智徳、Gの高橋由伸とか。 ( 最近の選手は知らないんだよね )
どれも関節の動きがゴツゴツして無く、滑らかさがある。

ボクシングに話を戻し、
2R、何を思ったか猛烈に相手を迎え撃った。
自身の馬力に自信があるのか?
或いはカッカし易い性格なのか?
1Rの動きを持続出来れば勝てるよ。
2Rの様な動きを続けるならば勝てないね。
そんな思いで見ていたが、1R≦2Rにより判定負け。

こんなプエルトリカンは日本選手には相性悪いよ。
山中ならば大苦戦するだろう。
西岡ならばギリ判定勝ちするかな。
意外に下田の様なナチュラルスタイルは相性良いかも。

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