美容外科医の眼 《世相にメス》 日本と韓国、中国などの美容整形について

東洋経済日報に掲載されている 『 アジアン美容クリニック 院長 鄭憲 』 のコラムです。

顔は人間の内面を映す鏡2

2008-10-04 16:12:06 | Weblog

 

顔は人間の内面を映す鏡2

人間にとって顔とは何か、美しい顔の基準は、客観的に定義できるものか?そもそも人が感じる美しさとは何かということが、私の美容外科医として基本的テーマの一つです。

 古今東西、美男美女に関する物語、文学、伝説は、どこの国にも数多く残されていますし、クレオパトラ、楊貴妃をはじめ、その美しさ故、歴史を左右する影響力を持った人物として言い伝えられています。しかし、意外と人の容貌に関する科学的な研究は、近年になるまでほとんど行われませんでした。このテーマに対しては社会的なタブーがあったからです。「人を外見で判断してはいけない。」「人は容貌で扱いに差をつけてはいけないし、差はつかない。」私も子供の頃からこの様に教えられてきましたし、勿論ある意味当然のことだと感じます。自分の努力ではどうしようもないものに対しては、それを理由に差別すべきではないし、外見の美しさも同様変えられないと考えたからです。しかし、現在はどうでしょうか?

 美容医学の発達、化粧技術の向上、ファッション情報の収集など少なくとも外見のかなりの部分は、後天的に変える事ができます。それと共にむしろ、タブー視されていた外見上の美しさ、魅力の影響を研究することで、コンプレックスを努力によってプラスに変える意味が生まれてきました。

 日韓の意識調査で「自分の顔に満足している。」と答えた人は、日本人は30%程度のみ満足していると答えたのに対し、韓国人では半数以上で満足しているとの結果が報告されています。美容整形大国などとあまり名誉でない評価を受けている韓国 ですが、むしろ自分に前向きであり、ある意味、向上心とも言えるかもしれません。 

「八方美人」というと日本では誰にもいい顔するお調子ものといった意味ですが、韓国では何でもできる才能豊かな人ということで使われます。同じ美人でも意識の違いが現れている例かもしれません。

『東洋経済日報 2008.5.16掲載』

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顔は人間の内面を映す鏡

2008-10-04 16:03:14 | Weblog

 

顔は人間の内面を映す鏡

誰かに会ったときの第一印象は、その後の記憶に長く残るものです。ある程度会話を交えて知り合える時間があれば別ですが、一期一会 挨拶程度で別れた場合、その後の関係にも影響を与えうるでしょう。当然患者さんにも‘きついと言われるので、やさしい目、顔にしてほしい。‘こんな相談は多く受けます。そんな時、その人の顔のイメージをできるだけ客観的に分析し、顔全体のバランスを考え具体的な治療の方針を提案しますが、あえて効果面から、治療の必要を再考してもらうこともあります。顔の印象は主観的な部分も大きく、また、相手によっても変わるとも言えます。あえて言えば顔の相対性理論です。

 実際に顔の印象とその人の性格、嗜好との間には相関関係があるのでしょか?最近 韓国の全南大学 産業工学科の博士論文のテーマに「顔の類型別乗用車の購買評価基準に関する研究」を発表した研究者がいました。乗用車を購入する時、例えば四角型の顔の人は積極的でスピードを、逆三角形型の人は神経が敏感で正確なため安全性を優先するといった具合です。また、鼻が尖った人は、丸い人よりプライド、名誉欲が高くイメージや品格を、鼻が小さい人はイメージより安全性を重視するそうです。少し首をかしげるところもありますが、マーケティングにも外見や、人相学を結び付けようとするところが韓国ならではかと興味深いです。(この論文で博士が取れたかどうかはわかりませんが・・・)

 しかし、経験上誰でも外面的な印象と性格、性質には何かしろの関係があるのではと感じる人は多いのではないでしょうか?人間にとって顔と機能面での体の一部であるだけでなく、社会と関わり合う、表現の場所でもあるからです。心配ごとがあったり、つらいことがあれば、自然と眉間にしわが寄りますが、繰り返していると深い癖じわとなって顔に刻まれてしまいます。そして、そのシワ一本が顔の印象を暗くさせ、その結果、外見的印象も暗いとなるかも知れません。アメリカの精神科医が鬱病患者に対してボトックスという注射で、眉間のしわの治療したところ鬱状態も改善したという報告を発表しました。私も外見の悩みが解消され、本当に嬉しそうな患者さんと接するとき、顔の重要性、そして奥深さを感じる瞬間です。

『東洋経済日報 2008.4.25掲載』

 

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日韓の美しさの基準

2008-10-04 15:27:59 | Weblog

 

日韓の美しさの基準

 当クリニックには、私が韓国語を話せることで、多くの韓国の女性も来院されます。そのとき、日韓の女性の美意識に、やはり微妙な違いがあることを感じます。勿論 より若く綺麗になりたいという点では、性別国籍に関わらず、共通の目的でみえるわけですし、年齢によって、形態的美しさから、しわ、タルミといったアンチエイジング的治療に進んでいくところは、どちらもかわりません。また、顔で言えば、どちらも目、鼻の相談が多いのも同様です。ただ韓国の女性が日本の女性に比べて圧倒的に気にする部位が、額(おでこ)です。 

 これは、私だけの印象ではなく、たまたま学会で、その話題について話した美容外科の先生も‘韓国の女性は額に命をかけてますね~’という一言が出てきたぐらいでした。また、実際韓国での、美容外科の中で額を豊かに膨らます手術がかなり多いことは、データー上にも現れています。その理由について私なりに考えてみました。

 まず伝統的な髪型からみると、所謂日本髪の女性の象徴といえば、富士額です。今では、あまり使わない言葉ですが、以前は美人の代名詞でありました。日本髪に合う広すぎず、どちらかと言えばやや控えめな額の形なのでしょう。一方韓国の女性の髪形は、額のラインと髪型が一体となるやや丸みを持った広めの額が合うような気がします。

 もう一つ、人相学と言う分野がありますが、日本以上に韓国の方々は関心が高いようです。美容相談の中でも、この形は運が悪いといわれたから、いった理由での整形も実際あります。ちなみに額が狭いと両親の愛情が足りない、幼少時の運が良くないそうです。子供の容姿にも、大人がかわいい、かわいくないとはっきり指摘する環境があるため、むしろそのような影響もあるかもしれません。

 美人の条件と、文化、歴史、まだまだおくが深く研究してみたいテーマです。

『東洋経済日報 2008.4.4掲載』

 

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現代社会と美の追求

2008-10-04 14:57:09 | Weblog

 

現代社会と美の追求

男の顔は履歴書’という言葉があります。ある年齢になれば、自分の生き様が顔にあらわれるから、男は容貌も含めて責任を持てという意味でしょう。(ちなみに‘女の顔は請求書’と続くそうですが、こちらは余談です。)一方まさに美容医学の発達と共に、生き様とは関係なく、手っ取り早く良い履歴書を作ってしまおうというのが、所謂‘リクルート整形’です。内面はともかく外面において、より好印象を持ってもらうことで就職戦線を勝ち抜こうとする考えです.

数年前にあるリクルート会社が5000人の韓国の求職中の男女にアンケートした結果、「就職の為に容姿に投資するか?」との問いに86.1%が肯定的であったとのことです。これは韓国だけの傾向ではなく、最近の中国、インドでも同様な現象から美容外科が流行しています。

当クリニックにも若者だけではなく年配の男性管理職の方々が仕事上にも、若々しくみられたいとの希望からシワ、シミの治療を訪れる数が年々増えてきています。経済紙を広げても、アンチエイジング関係の商品、サービスが頻繁に登場することから、人々のニーズの多さを垣間見ることができます。

アメリカのテキサス大学で「外見的容姿と経済性」をまじめに研究した経済学者がいました。様々な角度から美男美女度と所得の高さ、雇用人材の美男美女度と企業の付加価値、生産性、そして経営者の容姿と企業の印象度などを分析したものですが、なかなか興味深いものです。この研究の結論としては、容姿の評価の高さと経済性は比例的に関係すると言うものでしたが、勿論異論もあるでしょう。ただ、人間が社会的動物である以上、相手に与える印象として外見も、能力的個性の一つであると言えます.

‘いつまでも若々しく健康で綺麗にいたい。’との思いは、不老不死を求め、遠く日本にまで夢の妙薬を求めた秦の始皇帝の時代から今に至るまで、誰もが持つ希望の一つでありました。そして今、再生医療、坑加齢医療、美容医学がその夢にどこまで迫っているのか、若い頃ブラックジャックに憧れ、めざした一人の在日医師として、追求し紹介していきたいと思います。

『東洋経済日報2008.3.7掲載』   

 

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