美容外科医の眼 《世相にメス》 日本と韓国、中国などの美容整形について

東洋経済日報に掲載されている 『 アジアン美容クリニック 院長 鄭憲 』 のコラムです。

ホルモン・内分泌疾患(内科)4

2008-01-22 10:41:28 | 医学用語集
褐色細胞腫
【原因】
褐色細胞腫とは、副腎髄質や交感神経細胞などから発生し、アドレナリンやノルアドレナリンといったカテコラミンを分泌する腫瘍のこと。このカテコラミンにより血管が収縮する。
【症状】
高血圧、動悸、不整脈、糖尿病を併発することもある
【治療・対策】
外科的治療法により腫瘍を摘出すること。




クッシング病
【原因】
下垂体腫瘍から分泌されるホルモンが過剰なため、副腎が刺激され、血中の副腎コルチゾールの分泌が過剰になるため。
【症状】
脂肪沈着による肥満、筋肉萎縮、皮膚に出血斑、骨粗鬆症になりやすくなるなど
【治療・対策】
下垂体腫瘍の外部的治療による摘出。それが不可能な場合は、コルチゾールを合成を抑制する薬剤を服用すること。





ケトアシドーシス
【原因】
ケトアシドーシスとは、ブドウ糖の代替である脂肪の副産物から生ずる糖尿病の合併症のことである。ブドウ糖が、インスリンの不足により燃料として機能しない場合に、脂肪を用いるが、それによるケトンという副産物で血糖値が上昇する。
【症状】
頻尿、疲労、嘔吐、頭痛、腹痛、血圧低下、月経症とさまざま。
【治療・対策】
インスリンの投与と水分補給。
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ホルモン・内分泌疾患(内科)3

2008-01-22 10:39:55 | 医学用語集
アルドステロン:
アルドステロンとは、副腎の皮質のひとつである球状層から分泌される液のことである。アルドステロンは電解質、特にナトリウムの再吸収を促進させ、同時にカリウムを排泄する役割を担う。



ADH(抗利尿ホルモン):
抗利尿ホルモンとは、下垂体後葉から分泌されるホルモンのことで、腎臓に作用し、ホルモンの分泌によって水分の吸収、放出を調整する機能をもつホルモンのことである。抗利尿ホルモンはからだの浸透圧が増加すると分泌が促され、逆に低下すると分泌が抑制される。




下垂体腫瘍:
【原因】
下垂体腫瘍とは、ホルモンを産出する中枢である脳下垂体にできる腫瘍のことである。原因は不明である。
【症状】
腫瘍自体は良性のものであるが、腫瘍によりホルモンの分泌が不足したり過剰になったりすることで様々な障害を起こす。成長ホルモン、性腺刺激ホルモン、副腎皮質刺激ホルモンなどの分泌低下や過剰の影響により、性機能障害(勃起不全、ED、無月経、不妊症など)、クッシング病、手足の肥大(先端巨大症)、多尿などの症状が見られることがある。
腫瘍自体の増大による周辺組織への障害として、視野の障害や頭痛が見られることもある。
【治療・対策】
腫瘍摘出手術、放射線療法、薬物療法が行なわれている。進行は遅く、適切な治療が行われれば正常に戻る確率は高い。


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ホルモン・内分泌疾患(内科)2

2008-01-21 11:10:49 | 医学用語集
甲状腺機能低下症:
【原因】
甲状腺ホルモンの分泌が低下すること。多くは自己免疫異常により甲状腺組織が破壊され機能が低下することが原因である。先天的な甲状腺の障害や視床下部、下垂体の疾患による甲状腺刺激ホルモンの低下が原因のこともある。代表的な甲状腺機能低下症が橋本病である。
【症状】
甲状腺ホルモンが低下するために体の成長や代謝の調節が低下してしまう。新陳代謝が衰えて老けて見えたり、知能・思考力の低下、成長障害、眠気、無気力、脱毛、などの症状が見られる。
【治療・対策】
身体や知能の発達に影響するので、特に子供の場合には、早期の発見、早期治療が大切である。状腺ホルモン(サイロキシン)の補給が必要である。


甲状腺ホルモン:
血液中のヨードなどを材料として甲状腺で合成されるホルモン。代謝や成長に関わる重要なホルモンである。
甲状腺で甲状腺ホルモンが不足することを甲状腺機能低下症といい、代謝の低下や体重増加、無気力、思考力の低下などを招く。甲状腺ホルモンが過剰に分泌されることを甲状腺機能亢進症といい代謝の亢進、体重減少、筋力低下、などの症状がでる。


亜急性甲状腺炎:
【原因】
甲状腺のウイルス感染により甲状腺が炎症を起こし、甲状腺ホルモンのバランスが崩れることで起こる。
【症状】
甲状腺に痛みがあり、発熱や倦怠感を伴う。初期には炎症により甲状腺組織が破壊され甲状腺ホルモンが過剰に分泌され甲状腺機能亢進症のような症状がでる。炎症の改善とともに甲状腺機能低下症に近い症状に変化し、その後正常化する。
【治療・対策】
症状が強い場合にはプレドニゾロンのようなステロイド薬で早期に軽快させることができるが、服用を早期に止めてしまうと症状が再発する。痛みや炎症の緩和にアスピリンなどの非ステロイド抗炎症薬が使用されることもある。風邪や扁桃炎、歯や耳の感染症と誤診されやすいので注意が必要である。

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ホルモン・内分泌疾患(内科)

2008-01-21 11:07:42 | 医学用語集
下垂体腺腫:
【原因】
下垂体腺腫とは、前葉部のホルモンを産生している細胞が腫瘍化し、大きくなってくものである。
【症状】
症状には、ホルモンが過剰に分泌されることによるホルモン異常症候群と、腫瘍が大きくなることによる局所の圧迫症状とがある。ホルモン産生の腫瘍は、ホルモンの種類によって症状がことなる。プロラクチンサンによる場合は、女性なら無月経と乳汁分泌が、男性なら精力減退とインポテンツがあらわれる。成長ホルモンの場合は、末端肥大症があらわれ、慢性化すると糖尿病と高血圧が懸念される。一方、ホルモン非産生性の腫瘍では、腫瘍が大きくなって、上方で視神経を圧迫し、視野の障害や視力営力低下の症状がでる。
【治療・対策】
外科療法、放射線療法、および化学療法などがあり、それぞれの腫瘍のタイプや大きさ、症状、年齢などによりまちまちで医師の判断に従う。



偽アルドステロン症:
【原因】
漢方に配合される生薬の甘草を服用したとき。高血圧や糖尿病のひとは要注意である。
【症状】
浮腫、血圧上昇、低カリウム血症、体重増加など。
【治療・対策】 
長期服用時は、定期的に血液の検査を受け、複数の漢方を併用する場合は注意する。 症状があらわれたら、早めに受診する。


クラインフェルター症候群:
【原因】
クラインフェルター症候群とは、染色体が47XXYを示し、Xがひとつ余計に存在する男性の病気のこと。
【症状】
男性ホルモンが正常に分泌されず、成人しても第二次成長が見られず、女性化乳房が形成される。精子形成が機能しない。また、比較的手足が長い体型を示す。
【治療・対策】
テストステロンの投与


原発性アルドステロン症:
【原因】
副腎球状層の細胞が腫瘍化することにより過剰なアルドステロンが分泌されるため。
【症状】
高血圧、筋力低下、多尿
【治療・対策】う
外的治療法による腫瘍の摘出、摘出以外の場合はスピロノラクトンの服用
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糖尿病4

2008-01-20 10:35:35 | 医学用語集
アジソン病 :
【原因】
アジソン病とは、副腎の組織が、副腎の結核感染か自己免疫によって破壊されて副腎ホルモンが不足することによって発症する病気のこと。コルチゾール、アルドステロン、副腎アンドロゲンの分泌に支障をきたす。
【症状】
コルチゾールが不足した結果、倦怠感、脱力感、体重低下、食欲低下などの症状があらわれる。また、アルドステロンの分泌低下により、血圧が低下する。
【治療・対策】
コルチゾールの適切量を追加的に服薬する。


ACTH:
ACTHは、副腎皮質刺激ホルモンとも呼ばれ、副腎に作用してコルチゾールや副腎アンドロゲン(男性ホルモン)の産生を促す働きをするホルモンである。また、皮膚の色素を決定する機能を持ち、分泌が低下すると、本来色素が沈着している部分が薄くなる。


下垂体:
下垂体とは、多くの種類のホルモンが分泌されて、体の働きの調整が行われている、生体にとって大変に重要な組織である。下垂体は、トルコ鞍といわれる、頭蓋底の骨のくぼみに存在し、脳とは下垂体茎とよばれる細い茎のような組織でつながっている。前葉、後葉に分かれていて、前葉では成長ホルモンや甲状腺刺激ホルモンが、後葉では抗利尿ホルモンが分泌される。
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糖尿病3

2008-01-20 10:32:26 | 医学用語集
糖尿病性昏睡 :
【原因】
糖尿病昏睡とは、糖尿病患者で、高血糖の状態を放置すると昏睡に陥り、非常に危険な状態になることである。
【症状】
著しいのどの渇き 、脱水 悪心、嘔吐 脱水による全身倦怠感や腹痛、下痢など。
【治療・対策】
風邪などにより食欲がない場合も、薬やインスリンを継続的に服用し、少しでも喉に通るものを食べるようにする。

2型糖尿病 :

元々正常に機能していた膵臓が動物性脂肪の多い食習慣やストレス、運動不足、肥満などにより機能が低下し、インスリンの不足やインスリン抵抗性の高まった状態。血糖値が高くなることで糖尿病性網膜症、糖尿病性腎症、糖尿病性神経症など様々な合併症を引き起こす。
運動療法や食事療法で改善が可能であるが、近年では早期からのインスリンの使用が増えている。

ACTH分泌腫瘍 :

【原因】
下垂体腫瘍から分泌されるホルモンが過剰なため、副腎が刺激され、血中の副腎コルチゾールの分泌が過剰になるため。
【症状】
脂肪沈着による肥満、筋肉萎縮、皮膚に出血斑、骨粗鬆症になりやすくなるなど
【治療・対策】
下垂体腫瘍の外部的治療による摘出。それが不可能な場合は、コルチゾールを合成を抑制する薬剤を服用すること。

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糖尿病2

2008-01-19 11:35:29 | 医学用語集
インスリン :
膵臓から分泌されるホルモン。エネルギー減となる血液中のブドウ糖を細胞内に取り込む時の橋渡し役を担っている。糖尿病ではインスリンの量が不足するか、インスリンへの感受性が低下しているためにブドウ糖を細胞内に取り込みにくくなる(インスリン抵抗性)。
インスリン抵抗性などにより血中のインスリンの濃度が上がることを高インスリン血症といい、脂肪の分解が抑制され肥満になり易くなる。また、高脂血症や高血圧などとも関係しているとされる。



高インスリン血症 :
糖尿病によるインスリン抵抗性などにより血液中のインスリン濃度が高くなった状態。インスリンが多くなると脂肪の分解が抑制され、脂肪の合成が亢進するために肥満になり易いと言われる。
高脂血症や高血圧との関連も指摘されている。



耐糖能障害 :
膵臓から分泌されるインスリンの不足、もしくはインスリン抵抗性により血液中のブドウ糖が消費されにくくなった状態。
境界型糖尿病と同意で用いられることもある。境界型糖尿病。
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糖尿病1

2008-01-19 11:24:58 | 医学用語集
- 小児糖尿病 :
主に遺伝的な自己免疫異常により膵臓のランゲルハンス島のβ細胞が破壊されインスリンを生産できなくなることによる。1型糖尿病に分類されるが、特に子供の時に起こるケースが多く、小児糖尿病と言われる。


- 糖尿病 :
【原因】
膵臓で作られるインスリンというホルモンの量の低下、もしくはインスリンに対する細胞の反応性の低下(インスリン抵抗性)によって、血液中の糖が消費されにくくなる病気。耐糖能障害。膵臓のランゲルハンス島が激しい炎症をおこしインスリン生産能力のなくなった1型糖尿病、インスリンの不足や抵抗性のある2 型糖尿病に分けられる。
【症状】
糖尿病の始まりは、血液中のブドウ糖が消費されにくい為に血糖値が上昇する境界型糖尿病(耐糖能異常)である。自覚症状は殆どないために放置していると、血糖値がますます高くなり糖尿病となる。(食後血糖値200以上、食前126以上:正常値は食後140未満、食前110未満)
糖尿病が進行すると、失明につながる糖尿病性網膜症、人工透析が必要となる糖尿病性腎症、神経障害がでる糖尿病性神経症、足先などが壊死する足壊疽といった合併症が発症するため、自覚症状の少ないうちから適切な治療を行うことが必要である。
【治療・対策】
合併症を予防する為には、直接の原因となる高血糖を改善させることが第一である。食事療法や運動療法で改善されることもあるが、インスリンの補給により血糖値を下げることが最も重要である。



-糖尿病予備軍:
食後の血糖値が一時的に高くなることがある、糖尿病の遺伝的素因がある場合などを指す。正式な定義はなく、境界型糖尿病と同義で使われることもある
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糖尿病

2008-01-18 14:13:22 | 医学用語集
境界型糖尿病 :
正常値ではないが糖尿病でもない血糖値の状況を指す。
食後血糖値・・・140以上200未満
食前血糖値・・・110以上126未満
境界型糖尿病であっても動脈硬化のリスクは高まるといわれる。
糖尿病予備軍とも言われる。

1型糖尿病 :
膵臓のランゲルハンス島が激しい炎症をおこしインスリンの分泌能力がなくなることで生じる糖尿病。自己免疫異常が関係しているとされ、1型糖尿病患者の多くは遺伝的な素因を持っており、若年時に発症する。
1型糖尿病患者はインスリンを外部から補給をしなければ血糖値を下げることが出来ないので、インスリン治療が必要である。血糖値のコントロールが出来なければ、合併症が進行し失明や透析、神経症などを引き起こす。

小児糖尿病:
主に遺伝的な自己免疫異常により膵臓のランゲルハンス島のβ細胞が破壊されインスリンを生産できなくなることによる。1型糖尿病に分類されるが、特に子供の時に起こるケースが多く、小児糖尿病と言われる。

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