美容外科医の眼 《世相にメス》 日本と韓国、中国などの美容整形について

東洋経済日報に掲載されている 『 アジアン美容クリニック 院長 鄭憲 』 のコラムです。

肌の色

2008-12-12 16:31:33 | Weblog

 

肌の色

米国初の黒人大統領が誕生し、非白人、マイナリティーの人々が涙を流しながら歓喜の声を上げている姿が報道されました。彼はいわゆる奴隷として連れてこられた黒人の子孫ではない為、黒人人権運動化の中には、やや冷ややかな目で見ている人もいるとの事ですが、あらためて人間にとっての肌の色について考えてみました。

肌の色の違いを決める主な要素は、皮膚内のメラニン量です。勿論その他にも血液内のヘモグロビン、カロチンなども色合いには関係はしていますが、わずかです。白人も黒人もメラニン細胞の数はそう変わりがありませんが、その働きははるかに黒人の場合活発なため、黒人の肌はより黒く見え、白人の肌は白いというわけです。そして東洋人のそれは中間的であるわけです。そもそも、メラニンは紫外線から肌を守る為に大事な役割をするので、赤道直下の地域の人間は、発達し、むしろ日当たりの少ない 例えば北欧の地域ではより未発達になったとも考えられます。つまり生物的適応の結果であり 人の進化とは全く関係ないものです。

日本のファッション雑誌、テレビCMを見ると、ここは欧米であるかの様な錯覚に陥るほど、白人のモデルが多く登場します。ファッション界のトレンドがヨーロッパ中心であり、アメリカのハリウッド映画が世界を席巻している現状では韓国、中国ほか他のアジア諸国でも美的価値観が欧米の影響が強いのは最もですが、特に日本は極端のような気がします。

明治維新後 和魂洋才といって西洋のものを無条件よしとして、貪欲に欧米の制度、価値観を吸収した土壌が残っているのではないかとさえ感じます。さらに敗戦後 豊かさの象徴としてアメリカ文化が入ってきたことは 重ねて日本人に白人=美という意識を植え付けたのではないでしょうか。韓国人にとっては、欧米文化に関する憧れはあっても、歴史的に懐疑的な部分もありそこまで受け入れにくいところです。

今回の黒人大統領の誕生は、アジア諸国にも何かしら価値観の‘チェンジ‘も起こさせるような予感がします。

『東洋経済日報  2008/11/14掲載』

アジアン美容クリニック

  

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