美容外科医の眼 《世相にメス》 日本と韓国、中国などの美容整形について

東洋経済日報に掲載されている 『 アジアン美容クリニック 院長 鄭憲 』 のコラムです。

ミケランジェロと韓国盆唐区 

2009-02-02 11:25:50 | Weblog

 

ミケランジェロと韓国盆唐区 

 年始の休暇を利用してイタリアのローマを訪ねました。ローマといえば人口270万のイタリア最大の都市であることは勿論、古代ローマ帝国の首都で、ヨーロッパ文明を代表する場所であるだけでなく、ローマ教皇のバチカン市国が存在する全世界カトリック教徒の中心地でもあります。短い滞在期間では、その美術、文化、歴史遺産を味わうにはとても足りないものでしたが、見たもの一つひとつに強い感銘を受けずにはいられませんでした。その中でも、バチカンのサン・ピエトロ大聖堂にあるミケランジェロ作ピエタ像の前では暫し自分の周囲の時間が止まってしまったかのような感覚におちいりました。

 ピエタpieta(慈悲)とは十字架の刑に処せられたのち、降ろされたイエスの亡骸を腕に抱く聖母マリアの姿を表現したものです。このサン・ピエトロのピエタは、ダビデ像と並んでミケランジェロの最高傑作といわれるものですが、製作当時まだ23歳でした。彼は生涯このピエタ像を4作品残していますが、完成したのはこの一つだけです。一枚の大理石から掘り出したとは想像できない、まさに神がかり的な作品です。また、イエスの亡骸に現われる血管の走行も、血液の流れを失った死後の人体の解剖生理学的特徴に合致するものであることが研究者によって証明されています。もしかするとダヴィンチの解剖知識が生かされているのかもしれません。

 このピエタに関しては、‘泣いてしまうほど美しい’と表現した人もいましたが、その奇跡とも思える高貴な姿に正気を失った男によって1736年に、そして最近では1972年に一部壊されるという災難にあっています。このとき修復のモデルに使われたのがバチカン公認のポーランドにあるレプリカですが、もう一つの公認レプリカが韓国の京畿道城南市 盆唐区のカトリック教会にあるということを聞きました。もし韓国に行かれる方は一見の価値はあると思います。同じ半島国家の中で不思議なつながりを感じます。

『東洋経済日報2009.1.掲載』

アジアン美容クリニック

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