脚と角

関西を中心に国内外のサッカーシーンを観測する蹴球的徒然草。

喜怒哀楽の真髄は蹴球にこそ有り。

17年目のJリーグ開幕<J1編>

2009年03月05日 | 脚で語るJリーグ
 いよいよ今週末から幕を開ける17年目のJリーグ。今季から山形が初のJ1の舞台に上がり、広島が1年でJ2からのカムバックを果たした。J2では、栃木、富山、岡山の3チームが加わり、合計36チームに増えた今季のJリーグは、どんな戦いが繰り広げられるのだろうか。

 J1では、鹿島が昨季連覇してその力強さを見せつけた。おそらく今季も鹿島が優勝争いの軸になっていくだろうが、川崎、名古屋や大分、清水にFC東京といった昨季の上位陣も気になるところ。特にJ開幕から名を連ねる名古屋は、チーム、サポーター共に今季こそタイトル獲得を渇望しているはず。札幌からダヴィ、横浜FMから田中隼が加わったその陣容は確実にベースアップ。指揮官ピクシーの2年目のシーズンはACLも初参戦とあって、名古屋の地力が試されるシーズンになるだろう。
 そして大分。昨季の躍進がフロックでなかったところを是非見せつけたい。ナビスコ杯優勝がチームの大きな自信になっているか。パンパシでは惜しくも3位に甘んじたが、プレシーズンにクラブとして国際試合を戦えたのは大きな経験になったはず。個人的には家長がどこまで本領発揮できるかが注目。
 関塚監督が復帰した川崎も開幕ダッシュがかかれば凄いはず。特に2年ぶりのACLでの戦いも選手たちに火を着けているだろう。鄭をはじめ、ジュニーニョ、レナチーニョ、ヴィトール・ジュニオールというアタッカー4人の織り成す攻撃は驚異的だ。田坂や菊地など若手の有望株が多いのもACLと並行する上では心強い。

 こう見てみると、鹿島を筆頭に注目チームは多い。また今季も団子状態で終盤まで・・・という展開になるのか。1チームがぶっちぎりで優勝を果たす傾向がめっきり見られなくなったここ数年のシーズン。だからこそG大阪には、こだわってリーグ戦を勝負して欲しい。ACLと天皇杯の優勝で、あまりにマークが厳しくなりそうだが、あれだけ豪華布陣になった攻守の成果を見せるには、いかに“取りこぼしを減らすか”ということ。今季こそは、「東北電力スタジアムでの勝利」をはじめ、「大宮への2タテ実践」など、J1屈指のチームなのに、なぜか例年繰り返してしまう不甲斐ない一面を払拭して欲しいものだ。新加入選手はくれぐれも途中退団は御法度で。

 そして、昨季から気になっているのは京都。加藤監督になってからの京都のサッカーは面白くなった。特に今季はパウリーニョの復帰とディエゴの加入で、前線のユニットは確実に攻撃力アップ。安藤や加藤の台頭もあり、中盤の層がかなり厚い。右SBに西野がコンバートされており、代表経験があるイ・ジョンスの加入など上位進出のきっかけを掴むには十分な陣容になっている。西京極の雰囲気も昔に比べると盛り上がっており、今季はアウェイ側を縮小して、ホーム席を北側にも設置する様子。神戸との開幕戦(8日)は盛り上がりそうだ。

 2009年のJリーグ、贔屓のG大阪をはじめ数々のドラマを期待したい。


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