脚と角

関西を中心に国内外のサッカーシーンを観測する蹴球的徒然草。

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2年連続県予選決勝へ

2010年08月15日 | 脚で語る奈良クラブ
 8月といえば、国内アマチュアカテゴリーでは全国各地で天皇杯を目指す戦いが繰り広げられる時期。この奈良でもいよいよ関西リーグを戦う社会人代表を含めた奈良県選手権がいよいよ大詰め。準決勝では奈良クラブが奈良産業大と対戦。3-0と快勝して決勝戦に駒を進めた。

 

 今年は高校勢と大学勢が初戦で対戦し、大学勢と社会人勢が対戦する構図となった奈良県予選。3度の勝ち抜きを強いられた昨年に比べると、1試合少なくなったとはいえ、昨年の決勝を戦った奈良産業大とここで顔を合わせることになった奈良クラブ。ここまでリーグ戦の阪南大クラブ戦、全社関西のFC大阪戦、先週の国体強化試合と結果の芳しくない状態が続く中での大一番。負傷者が多い中で不安要素は少なくなかった。特に守備陣では主将の梶村、そして要の橋垣戸を欠いてしまうという現状。通常ボランチ起用となっている三本菅をセンターバックに回し、サイドバックでは左に久々に中村が起用される。

 容赦ない陽射しと酷暑の気温、整備された環境で毎日練習を行う学生相手に苦戦は予想されたが、前半から試合の主導権を握ったのは奈良クラブ。しっかりパスを回してサイドから中央から相手のスペースを突く。30分に、先週の練習試合でも得点を奪いその存在をアピールした後山のアシストで畑中が先制点となるシュートを決めると、その後も危なげない試合運びを見せる。しかしながら昨年の対戦時は1-0での辛勝。どことなく1点のリードでは逃げ切れるとはチームも思っていなかっただろう。非常に暑いコンディションが後半どう影響するか注目された。

 

 後半に入って、互いに運動量が落ちてきたが、石田、和阪を投入した奈良クラブはこの2人が公式戦における久々の得点を揃って挙げて試合を決定づける。結果的に3-0という内容だったが、ベストから守備陣が程遠い陣容ながらも完封で試合を締め括れたことは大きい。特にリーグ戦から陰ながらの貢献が光る眞野の存在は大きく、1対1にとことん強いストロングポイントを含め、ベテラン勢の多いチームにあって堂々とそのミスをカバーする働きを見せてくれている。攻撃面では無尽蔵のスタミナを誇る畑中の馬力に牽引されるということは言うまでもないが、相手をゴール前で引き付けてしまう大塚の動きも光っている。ここまで不動だった存在の牧を擁せず攻撃面で結果を出せたことも収穫だろう。チームが単体で奈良県代表として挑む国体予選を挟むが、2週間後の決勝戦にベストメンバーが揃えば期待できそうだ。

 決勝戦は29日。ディアブロッサ高田と橿原にて奈良県代表の座を争う。


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2 コメント

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Unknown (イシマル)
2010-08-17 21:19:27
一日も早く選手がサッカーに専念できる体制や練習環境が整えば、上のカテゴリーへの展望がさらに開けますね。ディアブロッサに圧勝し奈良クラブの県民クラブ化がさらに進展すれば良いですね。
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Unknown (yoshi:D5)
2010-08-18 01:05:50
>イシマルさん

コメントありがとうございます。

おっしゃる通りです。
まずは環境面、選手がしっかり充実したトレーニングや体のケアができる環境ができればと思いますね。この陣容ならしっかり練習すればもっともっと強くなると思います。
国体選抜チームに奈良クラブが選ばれたことも多少の期待の表れといえるでしょうし、併せて少しずつ結果を残せていけたら上への道は切り開けるはずです。
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