gooブログはじめました!

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

語学の地味な部分

2011-06-20 06:21:17 | 英語「格差」社会の飛び越え方

最近、体調を崩すことが多くなり、思い切って中国語学習をお休みしました。

平均学習時間が3時間台から、2.5時間まで下がっていくのを見るのは残念です。

しかし、一方で、延べ学習時間が269.5時間になっているので、

後もう少しで300時間!という希望も見えてきます。

こういうところに着眼すると、3日間ゼロ時間連続記録にもそろそろピリオドを打とうという気持ちも生まれます。

マンネリ気味だった音声教材も、ながらくお休みしていたおかげで、

もしかすると新鮮な気持ちで聞けるかもしれません。

それにしてもなんと単調な日々なのでしょう!!

思えば、英語だってその単調な日々の積み重ねの上に、今の自分が成り立っているんですね。

この単調さを目の前にしたとき、それでも続けるか、そこで止めるかが、語学をモノにできるかどうかの分かれ目なのかもしれません。

最近の企業研修では、中国人の受講者が増えてきました。来年はさらに中国人受講者の比率が上がっていることでしょう。今はそのことが、学習を続けるモチベーションになっています。


ひとつになろう日本・・・

2011-06-16 06:04:12 | 英語「格差」社会の飛び越え方

『ひとつになろう日本』という掛け声と裏腹に、

私の中では、『震災をきっかけに、日本の二分化は加速したな・・・』

という思いが募っています。

---------------

企業研修において、

震災後も成長物語に拍車がかかっていく企業と、

震災後、教育どころじゃないという空気をまとった企業との

二分化を痛感します。

---------------

ところで、震災後も成長物語に拍車がかかっている企業の一大特徴とはなんでしょうか?

企業研修における受講者の熱意?

人材教育について明確なビジョンを持った人事?

経営理念の一般社員への浸透?

どれも正解ですが、もっとインパクトがある特徴があるのです。

それは、

『2008年に起こった世界的大事件は?』という問いに対して、

彼らはほとんど無反応だということ。

どうやらこうした企業では、

リーマン不況や震災不況の影響をあまり受けていないようなのです。

おそらく給料が激減したとか、売り上げが激減したという思い出がないのでしょう。

リーマンショックなどとよく言われますが、

自分自身、企業自身の成長に集中している集団にとっては、ショックでもなんでもないのかもしれません。

---------------

こうした企業では、受ける質問にも特徴があります。

『グローバル研修のニーズはやはり加速度的に増えてるんでしょうか?』

震災で英語どころじゃないと感じている人や企業からは、

こうした質問はおそらく出てこないことでしょう。

---------------

世の中に蔓延している『震災で、それどどころじゃない』という空気と裏腹に、

震災後、英語研修が着実に増えて続けているのは事実です。

そして、震災直後やむを得ず研修を断念した企業からも、

研修再開のオファーが出始めています。

被災地は英語研修どころではないことは誰もが想像つきます。

しかし、その被災地の企業からも、研修再開の連絡を受けました。

成長を心から願っている人や企業は、

どんな逆境にあっても、そのチャンスを手放さない。

その企業に、世界屈指の投資家が強い関心を示したニュースをかつて見つけました。

その企業の中にある成長物語を投資家は見逃さないのでしょうね。

---------------

リーマン不況で加速した格差社会は、

震災不況で、くっきりとした二分化社会へと変わりつつあります。

格差社会には、上下・優劣のニュアンスがあります。

勝ち組、負け組みという流行語が物語っています。

一方、二分化社会にはそれがありません。

上下・優劣の問題ではなく、

意識のベクトルが違うだけなのです。

そして、同じベクトルの人たちがそれぞれ共鳴しあい、それぞれの世界を増幅していくのだと思います。違うベクトルの人たちを批判したり見下すというのとはちょっと違う。どんな政治家がいようと、どんな企業があろうと、どんな個人がいてもいいのです。ただ、自分は自分が納得する方向に向かって生きていくだけなのです。そして、そこで共鳴する仲間を一人、一社、と増やしていけばよいだけのことなのです。

---------------

人生は、結局、自分が日々施した選択や判断の蓄積の上になりたっている。他人の生き方をとやかく言っている時間などない。

そんなことを、企業研修を通じて学んでいるところです。


組織とのゆるい付き合い方

2011-06-02 05:32:00 | 英語「格差」社会の飛び越え方

自営業と言えども、周辺の人間関係の中でしか、自分の能力は開花しないことを今実感しているところです。

ただ、サラリーマンの方と少し違うのは、おそらく、その人間関係の濃度にあるように思います。自営業といえども、組織の力は必要。ただ、その組織との絡み方が、サラリーマンの方よりは、ちょっとゆるいのです。

住宅地に引っ越してきて、私は町内会に入りました。班長もつとめました。町内会の各種会合にも顔を出します。災害があったときのこと、防犯上のことなどを考えると、町内会の存在はとても大切です。

ただ、そのお付き合いの程度が、非常にゆるいことも感じています。路上で会えば多少立ち話もしますし、庭で採れた野菜をおすそ分けしたりもします。でも、それ以上深くお互いの私生活には立ち入ることはしません。つまり、あいさつを交わす程度の、ゆるい付き合い方が、お互い心地よいし、長続きするのだと思います。自宅とは、仕事の疲れを癒す場でもありますから、周囲に濃厚な人間関係を持ってしまうことを無意識に避けて、快適さを保っています。

私が日本企業よりも外資系企業を選んだのも、実はそのあたりも要因としてありました。

日本企業では、今の私のようなゆるいお付き合いが許されませんでした。毎晩飲みにつれていかれ、土日も寮の行事に借り出され、家族然として濃厚に付き合っていくことが求められていました。「仕事以外でつながること」は、仕事をするために会社に入った私にとっては苦痛以外のなにものでもありませんでした。外資系企業に転職し、周囲の人たちとは、仕事だけでつながっていればよかったことが、私を大きく飛躍させました。

しかし、今から思うと、単純に、日本企業の風土が自分に合っていなかったとか、外資系企業の風土が自分にフィットしていたという次元の問題でもなかったように思います。

自分が、組織とどうかかわっていくか?という確固たるポリシーがあったかどうかの問題だったようにも思います。外資系企業に転職したのは、20代後半であったため、ちょうど仕事に対する自信も身につき、組織と一定の距離を保ちながら、自分の腕を磨いていくめどが立ち始めた頃だったのです。自分に自信がつくと、極端に組織に頼らなくなる一方、組織を毛嫌いすることもなく、淡々と、周囲とゆるく付き合っていけるようになります。

今の私がもし日本企業に再就職したとしたら、日本企業の家族的な雰囲気を楽しみつつ、適度に距離を置いて、自分のプライベートを楽しむ生き方をすることでしょう。意図的に、濃厚な人間関係にどっぷりつかることは避けるに違いありません。でも、周囲の協力なしで仕事は成立しないので、あくまで仕事をキーワードに、社内ネットワークを固めていくことでしょう。

人間関係は腹8部とよく言われますが、ある著名人は6部ぐらいがちょうどよいとすら言っていました。この絶妙な距離感を磨くために、私は組織で働いてきたのかもしれません。

さて、今の私にも、さまざまな組織とのかかわり方に関する課題があります。どんな課題があるにせよ、自分の腕を磨くことに専念していれば、おそらくそれなりの組織とのかかわり方が自分の目の前に提示されていくと信じています。周囲から高い評価をもらおうなどと、組織を強く意識する必要はありません。自分が気持ちよいと感じるその感性を信じて、これからまだしばらく続く、若い企業人たちとの出会いを大いに楽しんでいこうと思います。


250時間学習の感想

2011-06-01 05:55:00 | 時間がない人の英語学習ヒント

5月29日に、中国語の学習時間が250時間に到達しました。

3月5日から記録をつけ始めたので、3ヶ月かかりました。

毎日の平均学習時間は、2.9時間でした。

昨年は、特に記録もせずに、漫然と学習をしていましたが、

記録をしはじめると、ちょっとした時間でもかき集めようというモチベーションが生まれました。

また、昨年は、さまざまな学習法を試行錯誤した一年であったのに対し、

この3ヶ月は、割と安定したメニューを展開していました。

「文字ベースで、漢字・意味・発音記号が浮かぶ単語を増やす」をトレーニングメニューの中心におきました。

というのも、以前、TOEIC300点台の学習者がわずか1年で900点台に成長したことがあり、

彼は、徹底的に多読をしたと聞いていたからです。

中国語映画を観て、わかる部分は、決まって、自分の中に、文字と発音記号が浮かぶ単語の蓄積がある場合です。子供の外国語理解のしくみはさておき、少なくとも成人してから学習する場合、聴解とは、聞いた音を自分の文字データに照合して理解していることを、中国語学習で痛感しています。中国語理解に限らず、私の英語理解も同じ原理です。

ある程度わかる語彙が増えてきたこと、また、語彙トレーニングは、ひたすら単語を見たり聞くだけで、退屈であることもあり、最近、こまごまとした語法や文法解説を読むのがおもしろくなってきました。ただ、覚えなければならない決まりごとがあまりにも多すぎるため、私は読書のつもりで、語法・文法解説を読むようにしています。そこに書かれてある無数のルールは、やがて自分が中国語で本格的にしゃべりだす頃に、意識に再浮上していくのだと思います。したがって、今は、読書感覚で楽しめば十分だと思っています。

さて、その中国語解説書によれば、現在の中国語には存在しないp,t,kのような子音で終わる単語が、大昔は存在したとありました。日本はそうした単語を取り入れつつも、子音で終わるような発音ができなかったため、そこに母音をつけて、たとえば、学(gak) であれば、gaku(ガク)のようにして取り込んだそうです。

この説明を読んで、興味が出てきたのが韓国語です。韓国語には、まさにp,t,kのような子音で終わる単語がたくさんあります。これは私の素人的推測ですが、大昔に、中国から、p,t,kのような子音で終わる単語が大量に韓国に流れつき、韓国ではその発音が残っている一方、中国では消えていった。そして、日本ではpu,tu,kuのような日本流の音声に変化した形で取り入れ、現在も残っている。こんな日韓中の言葉の交流を想像してみると、韓国語も少しづつ学んでみたくなります。

ただ、せっかく250時間積み上げた中国語のペースを落としたくないので、韓国語はやるとしても毎日30分に限定しておくのが現実的かもしれません。将来、ネイティブスピーカーのレッスンを受ける際、聞いて理解できる語彙、話せる語彙を増やすため、当面は、読んでわかる韓国語の世界を増やそうかと思っています。

中国語と韓国語をぺらぺら話せる自分はまだまだ先のことでしょう。遠い将来の目標はさておき、今は、日本語・英語・中国語・韓国語を比較しながら、それぞれの言語的特性を考慮した、外国語学習法を模索し、英語教育に還元していくつもりです。

ところで、中国語を学習していると、そのしんどさは、ちょうど漢字だけの日本語を読むような感じに似ていることに気がつきます。一方、韓国語を読むしんどさは、ひらがなだけの日本語を読むような感じに似ています。ということは、英語を読むしんどさは、韓国語を読むしんどさにちょっと似ているのかもしれません。

以下が、私にとっての漢字とひらがなのイメージです。

■漢字を読むメリット→一文字一文字に意味やイメージが凝縮されている。したがって、漢字一文字を見るだけで、想像の世界が膨らみ、文字を覚える作業に、「濃厚な収穫」を感じる。一方で、漢字だけだと、一文字あたりの意味の密度が濃厚であるため、重苦しく感じる。少しひらがなのような軽いものがほしくなる。

■ひらがなを読むメリット→漢字と違い、ひらがが一文字一文字には、特に意味やイメージがないため、漢字を読むときの重苦しさはない。しかし、ひらがなの組み合わせから、自分自身で意味を作り上げていかなければならないため、漢字を読むときよりも、数倍想像力をたくましくしないといけない。読んでいても、「このひらながなは、漢字にするとどうなるのか?」が気になる。

こうしたことから、中国語は、漢字だけの日本語を読んだり聞いたりするイメージ。韓国語はひらがなだけの日本語を読んだり聞いたりするイメージにそれぞれ近いのかもしれません。確かに韓国語の単語を見ていると、「これ、漢字にするとどうなるのかな?」と想像せずにはいられません。たとえば、「カムサ=感謝」「チド=地図」「ハクセン=学生」だって、漢字にすれば、日本語と同じ漢字になるため、理解が早まります。「チャルプータッカムニダ=よろしくお願いします」も、「チャル付託ハムニダ」で漢字を入れると、格段に覚えやすくなります。こう考えると、英語を学ぶのは、ひらながなだけの日本語を読んだり聞いたりするイメージに近く、ハングル文字だけの韓国語を見て、気が遠くなったとき、「あ、この感覚が、初級学習者が、英文を見たときに感じるめまいに近いのかもしれない」と思いました(汗)。

いずれにせよ、他の外国語を学ぶしんどさを少しでも知っておくと、日本人にとって、英語がもっとも学びやすい外国語だということがわかります。以下にそのポイントをまとめておきます。

■他のヨーロッパ言語(例:フランス語)を学ぶしんどさ:

・主語が変わると、動詞も変化する。→英語はそういう変化がないため日本人学習者には有利。

・名詞は、男性名詞・女性名詞・中性名詞に分かれるため、単語を覚える際、その単語の性別まで覚えなければならない。→ 英語は、単語単独で覚えられるため日本人学習者には有利。

■中国語を学ぶしんどさ:

・ひとつの単語を覚える際、漢字+意味+発音+四声 という4要素を同時に覚えなければならない。→英語は、つづりさえ覚えれば十分なので日本人学習者には有利。

・発音が少しでも違うと通じないので、徹底的な発音練習が必要→英語は、一部の単語以外は、ほとんどカタカナで通じるので日本人学習者には有利。

・発音が正しくても、四声が違うとまったく違う意味になるので、徹底的な四声の暗記も必要→英語は、アクセントが多少違っても通じるので日本人学習者には有利。

・車(car)、りんご(apple)、犬(dog)、猫(cat)、白(white)、黒(black)のような、英語ではすぐに言えるような基本単語をゼロから学ばなければならない→英語は、相当数の基本英語語彙をすでに持っている日本人学習者には有利。

■韓国語を学ぶしんどさ:

・日本語の動詞のような、複雑な動詞の活用変化がある→英語にはないのでとても日本人学習者には有利。

ざっとこんなところでしょうか?

昨今の中国語ブームで、多くの日本人が、中国語を学びはじめています。私は、「中国語を学ぶ難しさ」を体験することで、あらためて「英語の学びやすさ」を再発見する日本人が増えることをひそかに期待しています。