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私の愛聴盤 (第67回)

2015-07-08 | 私の愛聴盤
第67回はハンプトン・ホーズの「ザ・トリオ」の中の1枚です。

我が国のジャズ・シーンと切っても切れない関係にあったハンプトン・ホーズ、
1928年11月13日、LA生まれのホーズは53年から54年夏まで、朝霞の米軍キャンプに駐留し、折りをみては横浜周辺のクラブで日本のミュージシャンとセッションを行っています。
この時のセッションを通して、日本の多くのミュージシャンに多大な影響を及ぼしました。

今回取り上げたアルバムは、ホーズが帰米してすぐに録音されたものです。
これは3枚のシリーズになっていて、1955年6月28日、12月3日、1956年1月25日の3回に渡って行われています。
そして、第1集では6月28日の分が、第3集は1月25日の分が収録され、この第2集にはこの3日間のセッションが収められています。
いずれも素晴らしい出来のアルバムですが、3枚の中の1枚ということで、これを挙げました。

「THE TRIO Vol.2」 CONTEMPORARY C 3515
  
1. YOU AND THE NIGHT AND THE MUSIC
2. STELLA BY STARLIGHT
3. BLUES FOR JACOUE
4. YESTERDAYS
5. STEEPLECHASE
6. ’ROUND MIDNIGHT
7. JUST SQUEEZE ME
8. AUTUMN IN NEW YORK
9. SECTION BLUES
HAMPTON HAWES(p) RED MITCHELL(b) CHUCK THOMPSON(ds)

ハンプトン・ホーズは、バド・パウエル(p)とチャーリー・パーカー(as)の影響を受けたとされていますが、リリカルでスインギーなピアノ・タッチは誰とも違うオリジナリティを持っています。
それが、コンテンポラリーという「音」では自慢の西海岸のレーベルで表現されているところが魅力です。

1曲目の「あなたと夜と音楽と」から快調に飛ばし、5曲目ではパーカーのオリジナル「ステープルチェイス」も演っています。
2曲目の「星影のステラ」は、最初の1コーラスをフリー・リズムによるピアノ・ソロでスタートしていますが、低音から高音までをふんだんに使った速い音による装飾フレーズが素晴らしいです。
2コーラス目からはイン・テンポになってトリオとなりますが、このパターンは他のいくつかのスタンダード曲にも見られます。

また面白いイントロからスタートする「ニューヨークの秋」、テーマに入ってからは装飾音をふんだんに使い、枯葉が木枯らしに舞う雰囲気を出しています。
そしてラストを飾るに相応しい「セクション・ブルース」、このトリオのテーマ曲のような雰囲気を持っています。

このアルバムのもう一つの聴き所は、レッド・ミッチェルの引き締まったベースで、「ラウンド・ミッドナイト」や「スクイズ・ミー」でソロ・スペースを与えられています。
このレコード、ジャケットを手に取ってじ~と眺めていると、彼とにらめっこしているような錯覚に陥ります。

ハンプトン・ホーズは、私のフェイバリット・ジャズ・ピアニストの内の1人で、以前2枚のレコードを紹介していますが、そちらも愛聴盤です。


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