ケニー・バロンの手持ちのCDの中から、バラエティに富んだ4枚を1日かけて続けて聴いてみました。
最初の2枚は、チャーリー・ヘイデンとロイ・ヘインズを迎えての「WANTON SPIRIT」と、ニューヨーク“BRADLEY’S Ⅱ”でのライブ盤で、ピアノ・プレイヤー兼コンポーザーとして名を馳せているケニー・バロンが、ここでは共に各々1曲ずつを提供しています。
そして、堅実な奏者であるベースとドラムスのソロもふんだんに織り交ぜながらの70分近い演奏集です。
その「WANTON SPIRIT」には、デューク・エリントンの2曲が入っていて、1曲目の「TAKE THE COLTRANE」は、ケニー・バロンのスケールの大きい演奏で、次から次へと淀みなくフレーズが飛び出し、これにチャーリー・ヘイデンのランニング・ベースが絡むという展開となっていて、ここにはケニー・バロンの世界があり、もう1曲の「MELANCOLIA」は厳かなタッチのピアノ・ソロという対照的な演奏です。
その他に印象に残るのはディジー・ガレスピーの「BE BOP」で、少し遅めのテンポによる流れるようなフレーズは、まるでスタンダード曲の様に美しい演奏です。
一方で、ハービー・ハンコックの「ONE FINGER SNAP」等は、アップ・テンポで作者自身の様な雰囲気を持った演奏となっています。
また、もう1枚のライブ盤は、各曲の演奏時間が10分を越えるものが大半で、こちらも3人のバランスが上手く捉えられていて耳障りなとことは全くなく、心地よい演奏集となっています。
「YOU DON’T KNOW WHAT LOVE IS」では、多くのスタンダードの断片も織り交ぜながら、レッド・ガーランド張りのシングル・トーンも披露したり、ケニー・バロンの作曲による「THE ONLY ONE」では、モンクの「WELL YOU NEEDN’T」に似たりズミックな曲となっていて、途中で飾りのついた四輪馬車のフレーズも挿入したりしてライブならではの演奏となっていますが、それが最終曲になるとアップ・テンポで再登場します。
もう一方のモンクの作曲による「SHUFFLE BOIL」は、余りなじみのない曲ですが、ピアノ・ソロで美しく纏めていて、2枚のアルバムはそれぞれの特徴がよく出た好盤となっています。
続いて下の2枚は、スタンダードのオンパレード的アルバムです。
最初の「THE ARTISTRY OF KENNY BARRON」はライブ録音ですが、ベースのピーター・インドが排出しているWAVEからのもので、チャールス・ミンガスのdebut盤もそうですが、リーダーのケニー・バロンと同等かそれ以上にベースの音が前に出て露出度が半端ないです。
それに比べてケニー・バロンは、ツボを押さえながら淡々と演奏しています。
上記のライブ盤でも演っていたモンクの「WELL YOU NEEDN’T」は、中身の濃さで上記の方に軍配を挙げたいと思います。
最後のアルバムである「A TABLE FOR TWO」は、管楽器が入っていて、レストラン等で流れているバックグラウンド的な演奏集ですが、その中で、1曲目の「SAY IT」は、コルトレーンのバラードと同じ展開で、ハッとする部分もあります。
最初の2枚は、チャーリー・ヘイデンとロイ・ヘインズを迎えての「WANTON SPIRIT」と、ニューヨーク“BRADLEY’S Ⅱ”でのライブ盤で、ピアノ・プレイヤー兼コンポーザーとして名を馳せているケニー・バロンが、ここでは共に各々1曲ずつを提供しています。
そして、堅実な奏者であるベースとドラムスのソロもふんだんに織り交ぜながらの70分近い演奏集です。
その「WANTON SPIRIT」には、デューク・エリントンの2曲が入っていて、1曲目の「TAKE THE COLTRANE」は、ケニー・バロンのスケールの大きい演奏で、次から次へと淀みなくフレーズが飛び出し、これにチャーリー・ヘイデンのランニング・ベースが絡むという展開となっていて、ここにはケニー・バロンの世界があり、もう1曲の「MELANCOLIA」は厳かなタッチのピアノ・ソロという対照的な演奏です。
その他に印象に残るのはディジー・ガレスピーの「BE BOP」で、少し遅めのテンポによる流れるようなフレーズは、まるでスタンダード曲の様に美しい演奏です。
一方で、ハービー・ハンコックの「ONE FINGER SNAP」等は、アップ・テンポで作者自身の様な雰囲気を持った演奏となっています。
また、もう1枚のライブ盤は、各曲の演奏時間が10分を越えるものが大半で、こちらも3人のバランスが上手く捉えられていて耳障りなとことは全くなく、心地よい演奏集となっています。
「YOU DON’T KNOW WHAT LOVE IS」では、多くのスタンダードの断片も織り交ぜながら、レッド・ガーランド張りのシングル・トーンも披露したり、ケニー・バロンの作曲による「THE ONLY ONE」では、モンクの「WELL YOU NEEDN’T」に似たりズミックな曲となっていて、途中で飾りのついた四輪馬車のフレーズも挿入したりしてライブならではの演奏となっていますが、それが最終曲になるとアップ・テンポで再登場します。
もう一方のモンクの作曲による「SHUFFLE BOIL」は、余りなじみのない曲ですが、ピアノ・ソロで美しく纏めていて、2枚のアルバムはそれぞれの特徴がよく出た好盤となっています。
続いて下の2枚は、スタンダードのオンパレード的アルバムです。
最初の「THE ARTISTRY OF KENNY BARRON」はライブ録音ですが、ベースのピーター・インドが排出しているWAVEからのもので、チャールス・ミンガスのdebut盤もそうですが、リーダーのケニー・バロンと同等かそれ以上にベースの音が前に出て露出度が半端ないです。
それに比べてケニー・バロンは、ツボを押さえながら淡々と演奏しています。
上記のライブ盤でも演っていたモンクの「WELL YOU NEEDN’T」は、中身の濃さで上記の方に軍配を挙げたいと思います。
最後のアルバムである「A TABLE FOR TWO」は、管楽器が入っていて、レストラン等で流れているバックグラウンド的な演奏集ですが、その中で、1曲目の「SAY IT」は、コルトレーンのバラードと同じ展開で、ハッとする部分もあります。