浅野隆雄 この青空をいつまでも

社民党北海道の浅野隆雄のブログです。明日を担う子どもたちに、明るく平和な社会を残す為の活動や思いを書いていきます。

許されない泊原発運転の再開強行

2011年08月18日 | 篠路高校と拓北高校を守る会
ついに福島原発事故後、はじめてという原発の営業運転再開が北海道・泊原発3号機で昨日から強行されました。
この間、幾度となく抗議したり、街頭でも訴えて来ましたが、誰一人動かすことは賛成と言う人はいませんでした。「地元軽視」といったんはそのポーズを見せた高橋知事でしたが、多くの反対の意思を踏みにじり、安全もおざなりにしてGOサインを出しました。怒りいっぱいです。悔しい限りです。しかしまだまだ闘いは続きます。脱原発の社会をめざして・・・
以下は、党談話と声明です。ご参照下さい。



2011年8月17日
北海道電力泊原発3号機の営業運転に反対する(談話)
                                社会民主党
                             党首 福島みずほ
 
 本年3月以来、異常ともいえる長期の調整運転を続けていた北海道電力泊原発3号機(泊村)について、北海道の高橋はるみ知事は本日午後に記者会見を開き、営業運転への移行容認を正式に表明した。

 福島第一原発事故の後、原発の営業運転再開を再開するのは、全国で初めてのことである。経済産業省は5カ月にも及ぶ調整運転を続けたうえ、「すでに稼働中であり、再稼働ではない」などと詭弁を弄し、住民の不安の声を押し切って、正式な営業運転再開に踏み込んだ。

 福島第一原発事故によって、従来の安全対策の不備が明らかになり、原子力安全指針や耐震基準の見直しが求められているなかでの、営業運転再開は断じて認められない。本来、調整運転を直ちに停止し、厳格な安全確認をこそ優先させるべきである。

 福島第一原発事故がいまだ収束せず、原因も十分に究明されず、多くの人々が重大な被害を被っている最中に、一方では玄海原発の運転再開について九州電力や佐賀県知事、原子力安全・保安院による「やらせ」世論作りが発覚している。そのような状況下で、営業運転の再開を認めることは常識ではありえない。泊原発の周辺住民ら38名が、安全対策が不十分として営業運転再開の差し止めを求めて札幌地裁に提訴していることもふまえ、福島第一原発事故の収束と検証、安全規制体制や安全指針の見直しと対策の完了、地域住民の同意と安心をこそ、最優先とするべきである。

 社民党は、泊原発3号機の営業運転再開のごり押しをはかる北電、経産相と、これを追認する北海道知事に対して強く抗議し、さらに脱原子力と自然エネルギーへの転換を求める取り組みを強めていく決意である。
                                  以上



                       2011年8月17日
                       社会民主党北海道連合
                       代表 道林 實  

 声明 
   北電泊原発3号機の営業運転再開に抗議する


 異常な長期の調整運転中だった北電泊原発3号機は、北海道知事の17日「容認」の態度表明により営業運転再開が強行される。
この営業運転再開は、東京電力福島第1原発事故後、全国初めてのことであり、極めて大きな怒りと憤りを覚えるものである。
また、営業運転再開をする北電はもとより、そのことを推し進めてきた政府・経済産業省、また道民の多くの反対の意思を踏みにじり営業運転再開容認とした北海道知事に対しても強く抗議するものである。

そもそも、東電福島第1原発巨大事故の原因解明ははかられたのか、脱原発・自然エネルギーへの転換を求める道民世論への説明はどう丁寧に行われてきたのか、原発の安全管理に徹すべき経済産業省・保安院によるこの間の原発情報への監視活動や原発住民説明会へのやらせ関与の事実はどう責任の所在含め整理されてきたのか、泊原発周辺4カ町村のみならず後志管内自治体や北海道の地域住民に対する説明責任はきちんと行われててきたのか、第1次産業と観光と歩む北の大地にあい入れない原発推進は未来に禍根を残さないのかなど、どれをとっても北電泊3号機営業運転再開容認の根拠は何もないはずである。

あらためて、営業運転再開の無理押し・ゴリ押しをはかる北電、政府・経済産業省、そして道民の安全な暮らしといのちを守るべき知事の責任放棄ともいえる今回の容認の態度表明は、その責任をきびしく責められるものである。

                          以 上
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