中国人留学生 「最近の日本のアニメは萌えばかりでストーリーが貧弱。まるでファストフードみたい」(新聞読者投稿欄より)
さっそくですが、外国人ならずとも上記事のように思っているファンは結構いると思います。
例えば、今や萌えアニメの代表格となった『けいおん!』です。
僕はこのアニメの良さがさっぱり分かりませんでした。
まず、どの回でもストーリー展開がほとんどありません。
せっかく良いドラマになりそうな、初めてギターを買うのも曲の練習も、努力せずできてしまいます。
そういうわけで、毎回ヤマもオチもない女の子たちのキャッキャウフフがひたすら続きます。
でも、DVDやBDがすごく売れたのは、多くのアニメファンが「面白い」と感じたからでしょう。
一方で、面白いのに売上が伸びないアニメというのもあります。
例えばミステリー系アニメ『UN-GO』は個人的には相当な傑作だと思うのですが、イマイチ知名度がありません。
一般的に言って、萌え系アニメは話の出来の割に売上が良く、そうでないアニメは面白くてもあまり売れないのです。
しかし、これを単に「アニメ視聴者のレベルが低いから」とするのはちょっと違うと思います。
起承転結のはっきりしたストーリーには、弱点があります。
初見こそ面白いですが、オチが分かってしまえば最初ほどの衝撃は二度とありません。
それにストーリーの都合でキャラ描写が犠牲になることも多いです。
一方、萌えアニメの目的はストーリーではなく女の子キャラの可愛さそのものです。
会いたい時に会いに行けるアイドルのようなもので、そのキャラが好きなら何度見ても飽きることはありません。
逆に、飽きが来やすいはっきりしたストーリー展開は邪魔なだけです。
「カワイイ」を「面白い」と感じられるかどうか。
ここが萌えアニメの評価を分ける基準のようです。
※web小説‐伝承軌道上の恋の歌‐初めから
ストーリーだけでなくキャラも魅力的なのですが、話や雰囲気が暗くとっつきにくいのはいなめないでしょうか。
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