ビットコイン 公共料金の支払いに導入へ 国内初 (NHK NEWSWEBの記事より)
とある縁で、ある企業の投資部門で仕事をされている方とお話しした時のことです。
億単位のリスクを負いながら投資して利益を得る経済の仕組みそのものに疑問を持たれているようでした。
僕なりにかいつまんで解釈すると以下のようになります。
毎日、国際金融市場では何百兆というお金が飛び交っています。
それも実際にあるお金を何倍、何十倍にもふくらませた架空のものです。
一方で、我々が日々の労働の対価として得るお金があります。
そうして得たささやかなお金で食料を買ったり家賃を払ったりしています。
いわば、国境を越えて行きかう凶暴な巨大マネーと庶民の生活に根差したささやかなお金があるということです。
ところが、困ったことにこの二つの間に線引きはありません。
その気になれば、40年勤め上げた会社の退職金をFXのポンド/円のショートにぶち込んで一日でまるまる溶かすことも簡単です。
当然そのお金の行きつく先はプロの機関投資家たちのもとです。
それに限らず、どこの業種の大企業でも金融で儲けているのが実態です。
これを放置すれば、今後も格差は際限なく広がっていきます。
そのくせ金融危機が起これば、そんなマネーゲームとは無縁の庶民の生活まで脅かされます。
巨大資本の動向によっては、せっかくためたお金がただの紙切れになる危険すらあり得ます。
まったくの素人考えですが、この状況をどうにかできないでしょうか?
個人的には上記の二つのお金をある程度うまく分けることができないかと考えています。
技術的には、デビットカードを利用した地域通貨のようなものがあってもいいでしょう。
なんだか共産主義の怪しい感じがしてきますし、これはこれで問題は山ほどあります。
ですが、次の金融ショックが起こり本格的に世界的な混乱が始まる前には、真剣に考えてみるべき課題だと思います。