スマートフォンで写真を撮りSNSにアップ「フード・ポルノ」にフランス人シェフ怒る「そんなことをしてると料理が冷める」AFP通信の記事より
街で怖い人を見かけると、普通の人はできるだけ目を合わせないようにします。
目を合わせたらそれだけで喧嘩になることもあります。
「見る」という行為はそれだけで暴力です。
ですから上記事の料理の写真も状況次第では失礼になるのもよく分かります。
ミス・キャンパスからミス・ユニバースまで若い女性を中心にさまざまな美人コンテストがあります。
そんな「見せもの」にされて彼女たちは屈辱的だとは思わないのかかねがね不思議に思っています。
『視姦』なんていうあまり上品ではないですが、なかなかユニークな言葉があります。
一方で「魅せる」という言葉もあります。
「見る」と「見られる」という立場が逆転して、こっちから相手に見せつけてやってるときです。
コンパニオンから芸能人まで見られるのが好きな女性はきっとこっちの気分でしょう。
こういう主客が逆転する瞬間というのはいくつもあります。
猫を飼っている人は、ネコからすれば飼われてやっている可能性もあります。
親も子どもを育てているつもりで育てられている時もあります。
一昔前の女性はこういうところが大の得意でした。
見られるを見せつける、おごられるをおごらせる、守られるを守らせるに変えて一歩引いたところから上手く男性をコントロールしたのです。
今の理想とされている『自立した』大人の女性と昔ながらの奥ゆかしい女性は果たしてどちらが精神的に強いのかは意見がわかれるところでしょう。
逆に目があっただけで怒るガラの悪い連中は案外精神的に臆病な人達なのかもしれません。