らくが・・・浅井まさのぶ&(広岡球志)

女房が他界して思いついたのが
遺書代わり 私の半生をエッセイと
漫画仕立てで構成してみました・・・

らくがき(昭和ロマン)四

2016年07月15日 11時12分11秒 | 日記
池袋西口を出てすぐ左手に東急 西武百貨店右斜めに池袋西口公園 左斜めに行くとホテル、メトロポリタンと整備されきれいな街並みに成ってますが 昭和三十二年頃の西口はバラック建ての商店が並んでいていかがわしい店が多かったように聞きました、ゲテモノ屋が多かったように聞きましたネ たとえば猿の脳みそを食べさせる店とか蛇とか 商店街の名前が確か”恋文横丁”ロマンチック、ものすごいギャップ誰が付けたんですかね

そんなある日、先生が「君に頼みがあるんだけど良いかな」
・・・なんでしょう?
「池袋の西口にヘルマータと言うBARに行って店の人にこれ渡して来てくれないか」
「先方には、前もって言ってあるから大丈夫」
目の前のテーブルにちょっと分厚い茶封筒が置かれていました、解りました 封筒に手を伸ばそうとした時
「おい、落とすなよ中には七十万円入ってるんだからな」
私はギョッとしました当時宝くじ一等賞金が百万円 ちなみに私の一か月の給金が五千円、電車の中 座らず立ったまま内ポケットを押さえたままでしたネ、 ヘルマータと言う店には、出版社の編集が情報交換も結構やってたみたい、それに 漫画家などが毎晩のように集まる所らしい

なんてことない 付けの支払いを頼まれたって訳
「ごくろうさま・・・」
ママさんは軽く頭を下げ
「先生によろしくぅ」
愛称ペコちゃん本名は知らない 
よほど魅力のある女性なんでしょうネ 以前聞いた事が有る話で、だれから?
それは、内緒、 私の先輩で貝塚ひろし、漫画家(ゼロ戦レット、父の魂、柔道賛歌、くりくり投手)と 
石森章太郎(後に石ノ森章太郎、009、仮面ライダー、)が ペコちゃんに恋い焦がれて取りっこに成ったと思って下さい 貝塚さんは仲間を連れてずいぶん通ったらしい、そんな中 
石森さんは雑誌の連載を一時ストップ世界を見て回ると言って旅行へ、貝塚さんの気持ちは、解りませんがその後あまり外に出なくなったらしいヨ でも私から言わせてもらうと、才能のある人は やることが違うネ、一週間か二週間か忘れましたが帰国後
ペコちゃんにプロポーズしてね結婚 貝塚さんは、招待状もらったけど行かなかったンだって石森さんのこと、あだ名でジャガイモと言ってましたネよほど悔しかったんじゃないの、片手落ちになるので言いますけど 貝塚さんのあだ名は、”たらこぐち”
確かに石森さんの似顔絵ジャガイモをモチーフにしているかもネ
貝塚さんは自称当時東映時代劇スターの里見浩太朗に似てるとよく言われるんだ と自慢していたけど・・・
私には何も言えません




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