1)広島に勤務する事になった父は 郷里の名古屋に手紙を書いた
すると 三重県の津で勤務する女医 の 姉から
2)同じ病院に勤務する 若い小柄な美人さんの女医がいる
もう海外に行かないなら 結婚しないかと
3)女医さんの 人柄も家も問題ない 貴方(父の事)は 私(姉)が男に成っただけで 考え方も 行動も 同じだから と説明した
私はこの若い女医と気が会う だから貴方(父の事)も 気が会うはずだ
キット良い夫婦になる と 手紙が来た
4)日本(本土と当時は言ってた)に帰って 嫁さんが持てるなんて幸せだと思い 父は「姉さんにお任せする」と 返事を書いたら
5)すると6月始めに 母が 一人で汽車に乗って来た
「会って 良ければ 2人で所帯を持てと」言われて来たと
仲人も 親戚も居なかったが 上司に立ち会ってもらって 神社で式らしい と言っても同僚と 上司だけだが 式をあげて 軍の(借り上げ?国鉄の)社宅に 入れてもらった
6)母によく 決めたね? と 聞いた事が あった 母の返事は
「自分も医者なので 夫は医者が良かった 当時 結婚しないは 考えられなかった で 見合いは 幾つも会ったが 後妻だったり 年が離れてたり 結核だったり」健康な若い 医者は 居なかった
7)容貌も 考え方も 津の病院の先輩の女医さんに ソックリで 良かった
何より 南方から生きて帰ってくるくらい元気だから 見て 大丈夫だと 思って安心したと