1)お袋の連れ子の兄を 殴っても 仕方ない 「そうですか」と言って家を出て 名護屋駅で 夜明かしし 岐阜への列車に乗った
名古屋から岐阜 岐阜から 高山線で白川口 白川口で 夜明かしし 朝一番のバスで 加子母村へ
2)婚姻できてないを 女房の親に 何と言おうと 気にしながらバスを下りた
3)すると女房の両親が「よう来た 上がりんさい よう来た」と
「自分の息子(女房の兄 軍医)は 戦死した 残る医者は 婿の貴方と 娘だけだ どうぞ 医者の家を継いでくれ」
戸籍? 気にせんでいい 2人が仲よきゃ 何とでもなる
4)「それより 少し山奥になるが 無医村から 医者を送って呉れと 頼まれてる 行ってやってくれないか」と