那須塩原と母と・・・そして、大切な家族。

　　すでに、何度行ったか分からないほど、那須塩原には通っています。

　　旧家から美しいお嬢様をお嫁にもらった　当時自宅さえ持っていなかった父　は、贅沢もせず、出張がちな父の分もしっかりお家を守る　母　をとても 愛 していました。


　　１０年前・・・・


　　　　　　母に致命的な病気が見つかり、父は　いつかは　別荘の持てる身分にしてあげたいと思っていた　夢　を　前倒しで　叶えることにしました。


　　　
　　　　　　　　・・・


　　　　　　　　　　紅葉の名所といわれ、温泉が贅沢に湧き出る　この　場所に

　　　　　　　　　　父は　母のために　ワンルームマンションを　買いました。



　　　　入退院を繰り返し、時には車椅子に乗って、母は、静かに、自分が生きる　自然　を　ゆっくりと眺め、愛する　夫と　可愛い　孫と　家に残ってくれた娘と　その　やさしい夫　に助けられながら　この地を何度も訪れ　療養生活を送っておりました。


　　　　父は　治ることを信じ　・・・

　　　　娘は　母に残された時間を　ひと時でも　幸せにと　願いながら　・・・







　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　（　久しぶりに行った　沼っぱら湿原で・・・　）

　　　　　　　亡くなって　８年。母はもう　随分　遠くへ　行ってしまったような　気　がします。　思い出す　家族　の　先の　先へ　・・・。


　　　　　　　沼っぱら湿原では、今、ニッコウキスゲとあやめが見ごろを迎えています。トキソウとソウランにもきっと出会える・・・。

　　　　　　　　　　　　　

　　　茶道の師範で、和服の似合う、人の悪口は言わない　人でした・・・。