氷見港の夜明け
【テラス】【バルコニー】【ベランダ】の違いと、メリット・デメリット
家づくりのプラン提案が佳境に入ると、間取りや収納、設備や見積金額に気を
取られ、ついつい外観デザインは観るけど【テラス】【バルコニー】【ベランダ】
の詳細について気が回らなくなることは、実はよくあります。
でも、建物の外につくられる【テラス】【バルコニー】【ベランダ】は、その
使い勝手へのイメージはもちろん、仕上げや防水対策などによって住んでからの
満足度はもちろん、建物の維持費が変わってくる場合もあるので、間取りや収納
住宅設備や見積金額と同じように、住んでからのイメージを暖めながらしっかり
詳細を検討しましょう。
今回は、建物の外につくられる【テラス】【バルコニー】【ベランダ】の違いと
そのメリット、そして仕上げ材料の違いによるデメリットについて解説します。
□【テラス】・【バルコニー】・【ベランダ】の違い
テラスのある住まい、と聞くと、広いテラスに椅子やテーブルを置いてリビングの
延長として使うなど、土や芝生の庭とは違うゆとりを感じさせるイメージをもつ方
が多いようです。
同じように【バルコニー】や【ベランダ】という言葉もありますが、【テラス】と
【バルコニー】【ベランダ】は、どう違うのでしょうか？
【テラス】とは、もともと古フランス語で「盛り土」を意味する言葉に由来して
いることから「大地、高台、段丘、棚状の場所」を指す言葉です。
よって、住宅で【テラス】という場所を指すときは、建物の外部で地盤面より一段
ほど高くなっている場所を指します。
一般的には、掃き出し窓や扉などで屋内とつながり、庭にもそのまま出入りする
ことができます。
本来【テラス】は建物の外に張り出した屋根のない場所を指すことから【テラス】
の表面は、水に濡れても問題がないよう、コンクリートだけではなくレンガやタイ
ル貼り、木材など、いろいろな材質で仕上げられています。
主に一戸建ての住宅や専用庭のあるマンションの１階に【テラス】は設置されます
が、屋上の広いスペースを専用で使える場合、その場所を【ルーフテラス】と呼ぶ
場合もあります。
【バルコニー】とは、２階以上の室外に張り出した屋根のない手すり付きのところ
を指します。
つまり【テラス】と【バルコニー】の違いとは、１階に設けられるのか２階以上に
設けられるかの違いです。
同様に【ベランダ】という言葉もありますが【ベランダ】とは、屋根の上に張り出
した屋根付きの場所を指します。
よって、１階の外に張り出した屋根のあるスペースは本来【ベランダ】と呼ぶのが
正しいのですが【テラス】と呼ばれる場合もあります。
□【テラス】のメリット・デメリット
広い【テラス】（１階・屋上）があると、【テラス】に椅子やテーブルを置いて、
アウトドアリビングとして使うなど、土の庭よりも使い勝手が向上します。
雨が降ったりして汚れたとしても、【テラス】は水に強い仕上げになっているので
水で流してデッキブラシなどで掃除すれば、きれいになります。
デメリットは、表面の仕上げをコンクリートのまま仕上げると、コストは安く済む
かわり日中の照り返しがきつく、タイル素材だと建物の外壁にイメージをあわせる
ことが難しくコンクリート仕上げよりコストがかさむデメリットがあります。
自然な風合いを求めると、木材での仕上げも候補になりますが、安価な木材を選ぶ
と劣化が早くなり、耐久性を求めると高価な材料になってしまう、というデメリッ
トがあります。
あわせて、見落としがちな要素ですが【テラス】は基礎の外側につくられるため、
軟弱な地盤に建てた場合で、かつ【テラス】の地盤改良が施されない場合しっかり
したテラスをつくっても、年月を経てテラスが沈下してしまう可能性もあります。
室内の間取りや収納に比べて、検討時の優先順位は低い【テラス】【バルコニー】
【ベランダ】ですが、室内の間取りや収納と同じように検討することで、建てて
からの満足度はより高くなることは間違いないでしょう。
ネット配信から引用しています。
私心
石川県の気候から見れば経験ですが、一階に居室が有ればバルコニーは造らない方が
良いですね。
仮にバルコニーの下が建物外部であってもです。
所詮人工物ですから経年変化を起こします。
丁寧な防水加工でもバルコニーからの水漏れのリスクは高まりますね。
如何してもならバルコニーに屋根を設けて下さい。
それと最近の異常な雨の降り方と風ですね。
サッシ周り防水はより丁寧に、排水はゆとりのある設計が必要ですね。
