昨日現場で職人さん達と耐震と制震について話しをしました。
【制震装置の取り付け、油圧式でメンテナンスフリーで繰り返し起きる地震に対応出来ます】
その途中に年配の二人連れの方が現場を覗いて行かれました。
後から監督に聞けば、ご近所の方で弊社の現場に限らず全て業者の工事内容を
見て比較をされているとの事です。
その方達の評価に付きましては皆様のご想像にお任せ致しますが、同じ団地内で建築中のお客様もちょくちょく覗かれている様子【職人さんの話し】です。
(基礎と土台間に防蟻シートを敷き込み、その上に気密ロング基礎パッキン】
【防蟻シートと耐震金具の取り付け、筋交は米松45×105 土台ベイヒバ・柱東濃ひのきの4寸角】
現場を見て勉強をするのでしたら建築前にお勧め致します。
現場管理の大切さとコストダウン・・・・・ところで価格競争ですね。
コストダウンには工期短縮が欠かせません。
それにしても大手やローコスト住宅の完成までの期間は私の目から見れば異常と思えるほど早いのです。
【合板を多用した住まいですね】
この工期短縮はお客様への思いより、自社の利益優先と見ます。
だから小規模な工務店は彼らと同じ土俵に上がるのであれば、中途半端な考えで
工期短縮に取り組む事は出来ません。
【良心を封印しなければ出来ないと思います】
参考に今回の現場では**ホームの隣が地元の工務店です。
**ホームに約2週間程遅れて基礎工事に入りましたが、**ホームは既に完成間際、一方の工務店は基礎の養生・・・・・・?でまだ基礎そのものです。
この様に各社の工事現場が否応無しに目に飛び込んで来ます。
近くで比較してもその工期異常な速さにこれで注文住宅と驚くのです。
これからしても、工務店は無理して大手やローコスト系の住宅会社の造り方や工程を真似る事はないのですね。
勿論コストダウンの努力はしなければなりません。
しかし利益を優先させた手法でコストダウンに走る必要が有るのでしょうか?
この工期・工程を真似をすると言う事は一棟・一棟にかける熱意を失う事につながります。
これは住まいを商品として見る目を持った業者でなければ、少しでも良い住まいと考える工務店には先ずは良心が邪魔をするので真似てもよい結果は出ないでしょう。
むしろ工期短縮・・・・・・のデメリットをお客様に伝える、
お客様のこだわり、工務店のこだわりを大切にすれば、ある一定の工期は必要だと理解して頂く事の方が大切と考えますが如何でしょうか?
住まいは車や他の商品の様に工場で全て品質管理できるのでは有りません。
だから現場管理が大切に成るのです。
どんな良い監督さんや職人さんとめぐり合っても、例えば職人さんがこうすればもっと良くなると申し出も監督は拒否します。
住宅会社の考えが彼らは最優先します。
勿論工期短縮に取り組んでいる業者が悪いと言うのでは有りません。
これは正しいのです。
しかしそれには大きな条件が付きますね。
その作業がお客様に目を向けた作業である事です。
私の推測ですが工期短縮で得た利益をお客様に還元していると思えないのですね。
そして、行き過ぎた工程管理【工期短縮】で良い住まいが出来るとは思っていません。
この点をお客様と十分お話しをして違いを伝えればなんて思いますが。
同じ現場で超短期の**ホームやプレハブメーカーがたまたま建築をしていましたので、工期に付いてお話をしました。
以上で現場管理に付きましてはこれまでに致します。
まじめな社長の真面目な住い造り実践会 代表米田正憲