都市徘徊blog

徒然まちあるき日記

藤本牛乳店

2020-11-29 | 千代田区 
藤本牛乳店・自然食品の店フジモト
所在地:千代田区 神田淡路町2-6
構造・階数:木・2F
解体年:2008〜09
Photo 1995.6.3

 神田消防署近くの外堀通りに面して建っていた看板建築商店。90年代までは雪印牛乳の文字とマークが軒先に付けられた印象的な姿をしていた。ただ、写真を拡大すると「自然食品の店フジモト」の袖看板が左に出ていて、もしかすると既に牛乳店はやめていたのかもしれない。

 1Fの柱は煉瓦色のタイルまたは煉瓦、2Fの壁面はクリーム色のタイル張り。1Fと2Fの間にはモルタルでロンバルディア帯が造られている。


 Photo 2005.3.25

 手もとの住宅地図でも1998年には、自然食品の店フジモトとなっていた。2005年に通りかかった時には雪印牛乳の文字看板も外されていたが、建物はそのまま存続していた。

 2009.12のGoogleストリートビューでは、右側のビルと共に解体済で、現在のオフィスビルの建設が始まっていたので、恐らく2008〜09年に解体されたのではないかと思われる。


 2023.12.22追記
 1935年の火災保険特殊地図では「小■牛乳株式会社」(■部分は判読できず)、1950年と1954年作図・59年修正の同地図では「藤本牛乳S」(SはShop、店)と記されている。戦後まもなくの時点で既に藤本牛乳店になっており、また戦前から牛乳販売店ではあったようだ。建物の正確な建設年代は分からないが、戦後まもなく、もしくは昭和初期に建てられたものだったのかもしれない。

神田消防署、フジモト商店/神田淡路町2丁目 - ぼくの近代建築コレクション

Tokyo Lost Architecture  
#失われた建物 千代田区 #タイル張り看板建築 #看板建築 
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