ひきつづき新宿区矢来町と榎町の境。今回は、擁壁と墓地の間を北に進み、早稲田通りに抜け出る階段。
新宿区榎町と矢来町の境にある階段
Photo 2006.9.11
路地はコンクリート舗装されたが、この階段は以前同様、大谷石の段々。途中から隣地の塀や建物が張り出してきて道が狭まり、そのまま木造家屋の隙間を抜けて早稲田通りに至る。急に狭まる道は見通しがきかず、通れるかどうか分かりにくいので、気後れさせられるのだが、ここは意外に通る人がいるのでちょっと不思議。地域住民のちょっとした抜け道になっているようだ。
階段上部の路地が、車輌が全く通らない完全に歩行者のみの空間の場合、階段には車止めがないことがほとんどである。ここの場合、平坦な路地の先でいきなりストンと落ち込むタイプなので、9段しかないのに、おっとっととなってしまう。
マンホール階段・下から
Photo 2006.9.11
同じ階段を下から見ると、マンホールの円筒が半分剥き出しになっていて面白い。ここの1段目はマンホールでできている。というわけでここは「マンホール階段」と、またまた勝手に命名。
下水道を造る際の必要に応じてここにマンホールを造ったのだろうが、偶然できた姿には、まともに考えた形を超えたものがあり、そんなことするのかよっ、という意外性がある。
まあ、こんな階段を見て、おおっ!とか言って、良いな良いなと喜んだりコーフンしてるのは私ぐらいなのかもしれないけど。
#階段・坂 新宿区 #路地
マンホールの周りに雑草が生えているところといい、窓に付けられたプラスチック製波トタン(???)といい最高です。美しい写真は数多くあれど、こちらは「素材で勝負」の潔さ。
偶然、このマンホール階段に出会ったら、あまりの愛らしさに人目も憚らず笑ってしまうだろうな。
上写真の左手が空き地になってますが、以前はここにも木造住宅が建ってました。そんなわけで下写真の右端が新しい柵になっているのが惜しい?ところです。
これからもよろしくお願いします。
本家(Site Y.M. 建築・都市徘徊)の扉の日本大学理工学部一号館と同じ構図で私も写真を撮っており、驚きました。よろしければご覧ください。
http://pub.ne.jp/lot49/?daily_id=20110325
コメント有り難うございます。
新宿・早稲田界隈について調べていると、しばしば蟹川の話が出てきますが、ここもその一つだったのですか。たしかに宗柏寺の場所は小さな谷ですが、支流が流れていたからマンホールがあるというのは、気づいていませんでした。
コメント有り難うございます。
昨年夏以来、行っていなかったので、この改修は知りませんでした。
昔のようなワイルドさはやや無くなったみたいですが、改修後も良い感じを出しているようですね。
日大理工学部の写真、拝見しました。玄関の階段や、脇の坂道がちゃんと写っていて、改めて懐かしく思いました。他の記事も興味深いので、これから拝読させて頂きます。