都市徘徊blog

徒然まちあるき日記

ワカマツヤ

2021-03-21 | 中央区  
ワカマツヤ
所在地:中央区 築地6-12
構造・階数:木・2F
解体年:2018(平成30).04〜10
Photo 2006.7.23

 洋風のベランダ手摺のある銅板張り看板建築。上写真の頃までは「洋品ワカマツヤ」の看板が出されていたが、シャッターが閉じられていることが多く、ほぼ仕舞屋だったようだった。この少し後に1階はギャラリーに改装され、看板は取り外された。

 アールヌーボー的ともいわれるベランダ手摺が残る看板建築だったこと、また銅板張り看板建築が少なくなってきたこと、デジカメで気軽に撮れる時代になったこともあって、この建物を撮影しようとする人は多かったようだ。ただ、居住者は建物が撮られることを嫌っていたようで、1階がギャラリーになった頃から2階の窓に「撮影禁止」の貼り紙が出されていた。Google Street Viewを見ると、最後の頃には撮影禁止マークがあちこちに張り出されていたことが分かる。


 Photo 2013.10.14

 そんなわけもあって、2010年頃以降は角地側の写真は撮らないままになった。上写真は、正面ではなく後方だからといって撮っていいわけではないが、建物内が見えないので許して貰おうと考えて撮った一枚。西側に隣接していた家屋が解体されて、裏側が見えるようになっていたときに撮ったもの。建物が存続していて撮影禁止とされている間はネットに出すつもりがなかったが、数年前に解体されてしまったので記録として出すことにした。

 表側は銅板張りだったが、裏側は波板トタン張り。後方には物干し台のある建物だった。隣接地の建物がなくなったためか足場のパイプが組まれてネットが張られ、仮設的な雰囲気だったが、案外きれいに使われていた。

ワカマツヤ洋品店、他/築地6丁目 - ぼくの近代建築コレクション

Tokyo Lost Architecture  
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コメント
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