都市徘徊blog

徒然まちあるき日記

かどやの槍かけだんご

2018-05-18 | 足立区  
かどやの槍かけだんご
所在地:足立区 千住5-5
建設年:1907(明治40)
構造・階数:木造・平屋
備考 :2012(平成24)解体
Photo 2008.11.23

 千住の名物でもある「かどやの槍かけだんご」。以前の建物は木造平屋で、店名がトタンの看板に大書されているのも昔ながらの味わいだったが、建て替えられて現在は鉄骨造3階建てのきれいなお店になっている。

 1907(明治40)に足袋屋として開店した店舗を、1948(昭和23)からだんご屋として使っていたそうだ。従って、築100年以上の建物だったことになる。まただんご屋としては今年で創業70年で、こちらもそれなりに歴史のあるお店だ。

 「槍かけだんご」は、近くにある清亮寺の「槍掛けの松」に因むという。かどやは日光街道・奥州道に面しているが、この少し先、北の交差点から東へ入るのが昔の水戸街道で、曲がって200mほどのところに清亮寺はある。

 なんでも、水戸藩主水戸光圀公の参勤交代の折、街道に張り出した清亮寺の松の木に、槍を立て掛けて休息を取ったという話(詳細は省略・・)から、この松の木が「槍掛けの松」と呼ばれるようになったという。松の木は昭和20年頃に枯れてしまったそうだが、だんごはその昔話にヒントを得たものだそうだ。


 Photo 2006.9.30

 夕方などに通り掛かると、蛍光灯に照らされた店内の様子が垣間見え、懐かしい雰囲気のある店だった。

 この店は2012年3月25日で一時休業して建て替えに入り、新しい店舗は2012年10月に竣工したという。

かどや/千住5丁目 - ぼくの近代建築コレクション
かどや槍かけだんご | V建築設計室
かどやの槍かけだんご 一時休業(足立区千住) - 足立区発!

Tokyo Lost Architecture
#失われた建物 足立区  #商業系  #日光街道  #奥州街道 
コメント
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