詩集 「くじけないで」の著者 詩人の柴田トヨさんが亡くなった。 90歳を過ぎてから詩作に挑戦しサンケイ新聞の朝の詩の掲載されていたが、その詩集の目線は苦労を重ねてきた年輪からかユーモアと社会の不条理にわかり易く素直に書かれたのがベストセラーになったのだろう。
そんな記事を読んでハッと思い出した本がある、それは私の菩提寺である龍沢寺の前方丈様の奥様から頂いた本です。 奥様は残念ながら昨年帰らぬ人となった、長い間闘病生活をされていたらしいがそんな気配は微塵も感じず突然の訃報に暫くは信じられなかった。
「貴方に読んでもらいたい本があるの、是非貰って下さい」と父の法要の相談に行った時に頂いた。
「地球村」出版 高木善之著書 「虹の天使」 「ありがとう」 「だいじょうぶ」「いのち」の四冊です。
「ありがとう」 (ある 作文から)
うちの家はみんなが悪い
きょう私が学校から帰ると、お母さんが「お兄ちゃんの机を拭いていて金魚鉢を落として割ってしまった。もっと気をつければよかったのに、お母さんが悪かった」と言いました。
「僕が端っこに置いたから僕が悪かった」
でも私は思い出しました。お兄ちゃんが端っこに置いたとき私は「危ないな」と思ったのにそれを言わなかったから、私が悪かったと言いました。
夜帰って来たお父さんは「いやお父さんが金魚鉢を買うとき丸い方でなく四角い方にすればよかったなあ。お父さんが悪かった」
そしてみんなが笑いました。
うちはいつもこうなんです。
うちの家はいつもみんなが悪いんです。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます