駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

玉虫色の中国象

2018年09月13日 | 政治経済

      

 ニュースでスズキ自動車が中国から撤退すると知った。なんでも中国では小型車離れが進んでいてスズキの活躍の場がなくなるからだという。この理由がどの程度本当か、門外漢の私にはよく分からないが、どこかに鈴木修流の形勢判断があるように感じる。スズキ自動車の発展は、時々耳にしてきた鈴木語録とその独自路線から、鈴木修会長の好判断?に支えられてきたところが大きいのではないかと見ている。

 なぜ貧しい人が大半の中国で小型車離れと奇妙な気がする。共産主義政府形態に欲望資本主義を連結する中国のおどろおどろしさの表れなのだろうか。

 中国の現状とこれからには様々な予測論評が加えられているが、利害関係のない私から見ると先入主、思惑それに政治経済的立場が絡んでしまっていて、客観性に乏しいものが多いのではないかと思う。碌に読みもしないでいい加減なことを書くなと言われそうだが、中立的な専門家の賛同は得られるのではないか。

 私には実体験からの情報があり、東南アジアで十年頑張った企業戦士のF氏は中国企業は非常識でお付き合いしたくないとしながらも、潜在力と総体の国力は凄いものでとても敵わないと言われる。そして何人か東南アジアや中国に出張したり、働いた経験のある患者さんから向こうはエネルギーと活力に溢れていると聞く。

 一帯一路の実現は容易ではないのだろうが、それよりもそれが上手く進行しては困るという思惑が玉虫色の中国像を導いている側面があると診ている。日本には情報統制は一見ないようだけれども、得意の忖度が働いて自主規制してバランスの取れた全体像が見えにくくなっているような気がする。

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