駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

看護師の指摘に助けられる

2018年02月18日 | 診療

  

 看護師の指摘で気が付かされることが時々ある。視点が違うから複数の目は有用なのだ。女の目線というのもある。

 昨日、3Wほど前にインフルエンザAをやった25歳の男性が、微熱が出て喉が痛いと受診した。熱は37.2Cでさほど大変そうではない。インフルエンザBの可能性はないわけではないが小さいと判断し、とりあえず普通の風邪薬で様子を見ましょうと診察を終えた。高血圧症や糖尿病の患者を三人ばかり間に挟んで、初診の若い女性が昨夜から熱が出たと診察室に入ってきた。受付で測定した体温は38.5Cで喉の発赤がインフルエンザのようなパターンを示していた。これはフルだなと検査をしてもらうとBの所にくっきり線が出現し、やはりインフルエンザだった。そう説明していると、看護師があなたさっきの男の子とお友達でしょと聞いた。はいと頷く、お友達以上の関係のようでいつも一緒に居るらしい。待合室での様子から看護師は非常に親しい関係と気が付いて、確認してくれたわけだ。名前が違うし、続けて入ってきた訳ではないので(初診なので少し手間取る)それに気付かなかった私は、あっそうかと膝を打ち、先に診た彼氏を呼び戻し検査するとBが陽性でボーイフレンドはダブルパンチを食らっていた。

 診察ではちょっと変だということに気がつくことが非常に大切で、経験を積んで見逃しが減っているはずの老練医も、僅かな変化を見逃すことがある。違う視点を持つ看護師の指摘やアドバイスはしばしば有効で、それが見逃しを防いだり早期発見に繋がることも多い。それに医者には言えなくても看護師には言えることもあるようだ。 

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