駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

診察室の風景から

2018年06月02日 | 診療

  

 新しく採用した看護師は33歳で辞められた前の看護師より20歳ほど若い。私の目には十人並みで特別の美人とも思えないが、中高年の男性患者さんには若さがたまらん魅力のようで、私が質問しているのに彼女の方を向いて答えるおっさん爺さんが多くてあきれてしまう。娘より若い下手をすれば孫娘に近い年齢なのにと、人間の性に気付かされる。かくゆう私も、彼女が診察に付いてくれるとほんの少し元気が貰えるようだ。逆も真なりで、中高年看護師は息子の年頃のブウタレ若造患者を嫌がりもせず上手に扱う。性も多様だから一概には言えないだろうが、性と言うものが人間の感覚や生活に落とす力の大きさを感じてしまう。勿論、おっさんの反応やベテラン看護師の対応は診療を明るく楽しいものにしてくれることも多く、許容できるものだ。

 少し飛躍するが作法や礼儀にはどこかにそうした性にまつわる感覚から間違いが生まれないようにする知恵が含まれていると思う。残念ながら今の世の中からは礼儀や作法の美観や完了感が希薄になりつつあるように見える。そのことと二枚舌がまかり通り非道が表に出てくることとは無関係ではあるまい。

 礼儀作法が生きる社会では至らないものを受け止める余裕や寛容の心も育まれるような気がする。寛容と忍耐、そうした言葉が首相から発せられた時代もあった。太古の昔ではない。

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