駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

平地を行くがごとく

2019年08月02日 | 小考

       

 

    夏休みなのだが、部活か遊びに行くのかティーンエイジが駅の階段を駆け上り駆け下りてゆくのに出くわすことがある。まるで平地を走るがごとくだ。女の子は少ないが、ジーンズをはかせれば負けずに駆け下り駆け上ってゆくだろう。エネルギーがあり余り疲れを知らない年ごろなのだ。懐かしいけれども難しい年ごろでもあり、その頃の戻りたいという人は意外に少なそうだ。

 稀に階段を駆け上ろうとする高齢者がいるが、最初の十段は勢いがあっても最後の十段は速度が落ちてようやく昇り終えている。はっきり言えば日頃鍛錬していない限り、六十五過ぎて駅の階段を駆け上がるのは危険と申し上げたい。

 時々アラサーのお姉さんが裾を気にしながら脹脛をちらつかせて、ゆっくり昇る私を追い越してゆくことがある。これはなかなか色っぽいのだが、注意しないと誤解されるので眼の端で見るだけにしている。ティーンエイジが溢れるエネルギーで駆け上るのはよくわかるが、たかだか二十七、八段の階段、アラサーのお姉さん、何を急いでいるのと聞きたくなる。私は手摺には掴まらないが万一を考えて手摺のそばを昇るようにしている。同年輩よりはやや早いかな?。

 いろいろな理由があって急がれると思うのだが、中に急ぐのを好む?人達がいる。どこか遺伝子的な要因があるとみている。我こそはという先鋒の子孫なのかもしれない。医院でも一番でないと気分が悪いらしい患者さんが居られる。残念ながら二番三番の時は今回は遺憾という顔をしている。一度ちょっと私が先だと揉めたことがあった。受付のうっかりミスで申し訳ありませんと私まで平謝りしたのだが、私と同年配なのでいい年をしてと思わないでもなかった。目立たないがしんがりを好む人たちも居られるだろうと思う。医院では本当のしんがりとは違うしんがり志向の患者さんたちが居られるが、それについてはいつか書いてみたい。

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