駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

人口減少と社会保障の行方

2018年01月14日 | 小考

  人口減少に関する山崎史郎さんの中公新書を読んだ。これからの25年避けられない人口減少社会が待っている。何とかなるだろう、誰かが何とかしてくるだろうなどというのは論外だが、いたずらに心配したり反射的に政府を非難するのは建設的ではない。勿論、批判されるべき所はいくつかあり、国民は眼を光らせていなければならないのだが、この問題に自らが力と知恵を出す用意がなければ、単なる悪口に終わる。

  山崎さんの本を読むと、戦後の早い時期から政府は日本の人口動態に関心を持ち、きちんとした計画を立てていたのが分かる。まあ予測は難しいし、正直に書いてあるがいくつかの失策もあり、ここに来て対応に遅れやずれが生じて喫緊性が増している。

  いづれにしても、この本を読むと問題は極めて難しいこと、政府官僚はきちんと考えてきていたことがわかる。そして気付かなければならないのは地方自治体や草の根的な個人の発意と行動で人口減少が生む社会現象に立ち向かっている動きがあるということだ。

  この一冊だけでは不十分ではあるが、人口減少の抱える問題の広がりと難しさを教えてくれる本だ。そして、社会保障というものが、社会を支えているということも教えてくれる。生活保護をどう捉えているか、その意味価値は何か、自らに問い直させてくれた。誰しも、どこかけしからんという気持ちを持つことがあると思うが、社会の成り立ちに思い至らなければならないだろう。

 

ジャンル:
ウェブログ
コメント (2)   この記事についてブログを書く
« 森繁久彌の場合 | トップ | 一つでは間違える »
最近の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
タイトルに返信。  (モーゼ)
2018-01-14 22:36:19
人口減少がいろいろな社会問題を起こすことは数十年前からわかっていることです。
しかし、先のことを政治課題にしても選挙には勝てません。
つまり、日本には政治家はいない、ということです。
政治 = 金儲け。
これではね。99
本文も (arz2bee)
2018-01-15 06:25:11
モーゼさん、コメント有難うございます。政治家は国民のレベルを反映しています。それを超えられる政治家を待望しています。

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

小考」カテゴリの最新記事