駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

情報開示は取捨選択なく

2019年02月04日 | 町医者診言

    

 

 今朝は暖かく手袋がいらないと感じた。毎朝、同じ道を駅まで歩く、まあ五、六分のずれはあるがほぼ同じ時間なのですれ違う人にもおなじみが多い。マラソン爺さん婆さん、散歩の夫婦もの、幼児連れのお母さん・・・、時々追い抜いてゆくのは女子高生と中年の会社員らしき人だ。四人連れの散歩婆さんグループは一人減り二人減りでついに消滅してしまった。十五年はそれなりに長い年月で、老人は消えゆく運命にある。身の回りも友人や仲間に亡くなる人が出てきて、いよいよそんな年回りかと思わされる。

 国や地方自治体などの情報開示が叫ばれて久しい。かなりの進歩があったと思われるが、まだまだ肝腎の情報が出てこない。開示前に隠す廃棄するなど、あの手この手で不都合な事実を隠蔽する体質はなかなか治らない。国家に外交安全保障でいくつかの秘密があるのはやむを得ないが、その基準と信頼できる人物が任に当たっているかが、きちんと吟味されなくてはならない。身内の審査では不十分だ。開示された情報の意味評価を国民(公平な代表)が落ち着いて公正に行う機構が必要と思う。国会の役割は大きい。国民の為とか公益などという言葉でまやかさず、きちんと個々の案件をどうすればよいか公開で議論していただきたい。

 情報公開側に誤解があると思う。咎めようと情報公開を求めているわけではない。勿論、咎めるべき問題も出て来るとは思うが。例えば、容疑者の取り調べを公開するのに及び腰になることはない。凶悪犯を怒鳴りつけたところで、怪しからんという人はさほど多くはないと思う。ついでに首相が飯を驕る人たちも公開して欲しい。私も驕って欲しいとは思わないが、一体どんなものを食べているかは知りたい。

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