駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

東京に空はなくても

2018年10月22日 | 

な           

 久しぶりに東京へ行ってきた。昔よく利用したホテルに泊まった。十年ぶりくらいになるがさほど変わってはいなかった。家内はここは交通の便が悪いので嫌がるが 、私は一寸繁華街から離れ静かで旧式なところが好きだ。コンシェルジュの女性は落ちついた感じの良い人だったのだが、さすがに変わったようだった。

 何処もそうなのかも知れないが、外人が多くてびっくりした。アンダーの照明とブラウンを基調とした色合いが 欧風なので欧米人が多くても全く違和感がない。昔ある作家がここを定宿にしていた理由がなんとなくわかる。

 今回は都心を離れ東横沿線の中目黒と学芸大学に用があったのだが、私鉄沿線の駅といってもにぎやかな駅前商店街が形成され人通りも多くいつもながら東京のエネルギーを感じた。東京に居ては地方のシャッター商店街は分からないと思った。勿論、通り過ぎただけだから正確なことは分からないのだが、食いしん坊の私はこれだけ多種多様の飲食店がやってゆけるということは、勿論競争は激しいだろうが、活力がある証拠と見た。食べログを参考にイタリアンをたらふく食べた。美味しかったのだが、お値段もそれなりで地方都市でこの値段では客は来ないだろうと思う。食べログの評価が値段を支えているのかもしれない。   

 こうした小旅行と旨いもので幾らか心が潤った。乾いた心からは、優しさや親切というものは生まれない、マニュアルでない気遣いや笑顔を生み出す効果があったかもしれない。

 東京には空はなくても豊かさと贅があった。

           

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