駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

リーダビリティ

2008年03月27日 | 
 開高健 小平邦彦 小野寺健 津野海太郎 野田知佑 川本三郎 村上春樹 椎名誠・・などのエッセイを時々読む。書き手の彼らにどこか共通点があるかどうかよくわからないが、読み手の私には読みやすく、繰り返し読め、仄かに面白い。
 小説はほとんど読まなくなったというか、読めなくなった。大江健三郎などは初期の作品は読めたが、なんだか長たらしい題名がつくようになってからは、読みにくく読まなくなった。ノーベル文学賞選考委員と意見を異にするのだが、私は大江作品の題名に文学的センスを感じない。散文の極北と言われれば、そんなものかなとは思うが。
 それともう一人、森の石松ではないが、希有の書き手、洲之内徹を忘れてはなるまい。彼の審美眼には影響を受けたというか目を覚まさせられた。彼の選んだ作品を、文章を読んでから見て、がっかりすることがないのは凄い。ちょっと粘っこい独特の文だが、やはり私には読みやすい。
 おそらく多くの年配者は、仕事は別として、読みづらい文章を読まないと思う。読みやすさとは何かというのは難しいが、文体が関係していると思う。内容が難しいと読みにくいというわけではなさそうだ。
 リーダビリティ(読みやすさ)とはどういうものか、研究されていると思うが学際的で、定量化しにくいので、意外に専門家は少ないのかもしれない。
 コミュニケーションが重要な仕事をしているので、果たして自分がリーダビリティの高い会話を患者さんと交わせているか気がかりだ。何たって相手は、よくわからなくったってハイと言う人がほとんどだから。
 
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